被害者は誰で。 加害者は誰だ。
「上手に惚けようとしてるのかなって思ってたけど、その様子じゃ本気で覚えてないんだ?オレの感触。」
「だーーー!それ以上、それを語るなーーー!!!命知らずか!話どころかキャラごと消されるぞ、お前!」
「えー。全部言えって言ったのそっちで、オレは正直に事実を言ってるだけなのに。」
それはどちらとも志摩であることには違いない。 そもそも何故この男は、こんな禁忌を恐れなしで犯すのか。
「だってあんなノリノリに意気がられたら断るのも可哀想だったし。」
朝陽の理由がどうであれ。結局やらかしてしまった以上、この難から逃れることなど出来ない。 『記憶に御座いません。』 そんな言い訳で話が終わる世の中なら、この世界は悪事を働く人たちばかりで崩壊してしまう。
「相手を魅せ立たせるのは、こっち側の仕事だからね。オレの器のデカさに、もっと感謝してほしいところなんだけど。」
「そんな同情で盗られた俺の気持ちになってみろよ。」
さてさて志摩(この主人公)に、どう責任とってもらいましょうか。
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