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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]
登場人物紹介
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Act.34 ミッドナイトな真島兄弟のお話(5/5)
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仲良し?不仲?な真島ブラザーズ | その最後に。
「志摩。」
「ん?」
仮眠室へと向かおうとしたとき、徹夜に呼び止められた。
「昨夜はありがとね。」
「・・・・・・。」
そこで普段でも絶対に言われそうにないことを言われたせいで、志摩はまた瞬く間に拍子抜け。 彼から礼を言われるのも慣れてないおかげもあり、多大なる恐怖を感じて、ゾッと身震いが起こす。
「やめろよ。滅多に言わないこと急に言うの。今日の天気が荒れるだろ。」
「失礼だな。僕だって礼ぐらい言うし、そこは素直に受け取ってよ。」
そんなこんなで仲良いのか悪いのか、よく分からない真島兄弟のお話は幕を閉じるのでした。
| 仮眠室の実体 | 徹夜も真昼も口を揃えて『社畜部屋』と言っていた仮眠室。 広さは二部屋ともネットカフェのような1ブース並の狭さで、中にはリクライニングチェアーとブランケットがあるだけ。 スイッチオンオフで換気扇は付くけど、窓がひとつもない。
「・・・・・・・・・。」
仮眠するにはピッタリだけど、二人が嫌がった理由が一目見て理解できた志摩。
(おとなしくいったん帰ろう・・・。)
扉のドアをソッと閉じ、彼も眩しい朝日の光を浴びながら一時的に帰宅したのでした。
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『CRO×QUAR』第34話を 読んでいただきありがとうございました!
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