「・・・あ。おかえり、まひるん。」
そんな志摩と真昼の話し声で、徹夜も目が覚めたようで、ゴソゴソと起き出す。 やっと肩が軽くなったが、おかげで凝りがひどく感じる。
「徹夜先輩もお疲れ様です。えっと、大丈夫・・・ですか?」
「んー・・・、色々と怠いかな・・・。」
「怠い・・・ですか。」
「だから真昼さん。そんな目で見ないで。そんなんじゃないから。本当にそういうのじゃないから。怒るよ?俺も。」
早く真昼の要らぬ誤解を解きたいところ。 それには志摩だけではなく、徹夜からの弁明もあれば効果は覿面。 その誤解だけは勘弁してほしかったので、起きてくれた徹夜にもそれを求めようとしたのだが、
「・・・あれ?志摩くん、なんでまだいるの?」
「えー・・・。」
まさかのまさか。徹夜は昨晩のこと何も覚えていないのだろうか。 帰るの諦めて、あんなに尽くしてやってたのに・・・。
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