こたつdeUNO〜銀時の悪戯〜
「UNOでもしませんか?」
きっかけは新八くんのこの言葉──。
万事屋で夕食を済ませこたつで銀ちゃんはジャンプを読み、神楽ちゃんはみかんを頬張り、そして私は定春にもふもふしながらゴロゴロしていた矢先、新八くんがUNOを取り出し言ったこの一言で私は地獄をみることになる。
「私したいしたいっ!UNO久しぶりだー!」
「UNOだー?んなガキの遊び出来っかよ。テメーらでやってろ。」
「銀ちゃんはしなくていいネ。買った人には昼間可愛い女の子が作ったお手製のプリンが食べられるのに、勿体ないアルなー?」
「何…!?プリン…だと…っ!?しかも可愛い女の子とかお前しかいねー!」
そう言って銀ちゃんは私を指さした。
何さりげなくゴマすってんだか…。
「銀さんはしないんでしょ?さ、銀さん以外の僕達だけでしちゃいましょ!」
「ちょ…ちょっと待てよ…っ!」
「何アルか?」
「そ、そんなに言うなら…してやってもいいぜ…?」
「素直じゃないね、銀ちゃん。」
「.......ですね。」
とまぁ、こんな感じで始まったUNO。
こたつを挟み私の前が銀ちゃん、右に神楽ちゃん、左に新八くんが座っている。
「じゃー俺からなー」とさっきまで一番やる気のなかった銀ちゃんが仕切っていた。
プリンなら人数分作ってあるし、実は銀ちゃんの分ならオマケで2つある。
でもせっかくやる気を出してくれたんだし…、と余計な事は言わないことにした。
「あー!銀さんと神楽ちゃんさっきからリバースばっかじゃないですか!何二人で遊んでんだっ!」
「違うアル!この天パが真似してくるネ!」
「ばっか、ちげーよ!あ、スキップだっと!ほら、お前の番だぞ!」
「ああー!また僕だけー!始まってからまだ1回も出してないのに!」
「じゃー…はい、新八くんの番ね!」
私は手持ちにあったリバースのカードを出した。
嬉しそうにする新八くんをよそに、面白くなさそうにする銀ちゃん。
その時だった。
私の足元に違和感を感じたのは──。
いや、足元と言うか太ももに何かが触れている。
「おい、お前の番だぞー。」
銀ちゃんに呼ばれハッとするが、太ももに触れる何かは徐々に徐々に内側へ移動していく。
「う…うん…。じゃー…新八くんにはこれ!」
「えぇ!?容赦ないですね…。」
「ははーん、ざまーみろ新八ぃ…って、えぇ!?」
新八くんの思わぬ反撃にうろたえる銀ちゃん。
しかし私はそれどころではない…。
私に触れているのは、銀ちゃんの足だったのだ。
さっき急いで布団を捲って見たら、見覚えのある大きな足が私の足の間に入ってきていた。
思わず足を閉じようと力を入れたが時既に遅し…。
片足だった銀ちゃんの足が両足に増え、閉じようした私の太ももを片足で阻止しすんなりともう片方の足が私の中心にまで届いてきた。
「っ…!」
私は思わず銀ちゃんを見る。
しかし銀ちゃんは何食わぬ顔でUNOを楽しんでいる。
……いいや、私の反応を楽しんでいると言った方が正しいのかもしれない…。
銀ちゃんは私を見るとニヤリと妖しく笑ってきたのだ。
それと連動して私の敏感な部分に布越しではあるが銀ちゃんの足がグイグイと触れてくる。
「ちょ…っ、と…!」
「どーしたアルか?」
思わず声を出し、私の変化に気付いた神楽ちゃんが聞いてくる。
それを聞いて新八くんも私を見てきた。
しかしそれでも銀ちゃんの足は動きを止めようとしない。
こんなこと神楽ちゃんと新八くんに絶対…いいや死んでも見付かっちゃいけない。
そう思えば思うほど余計に体が敏感に反応してしまう。
銀ちゃんはきっとそれを分かってしてきてる。
──銀ちゃんのばか…っ。
「…っ、なんにも…ない…よ…?」
「大丈夫ですか?顔も赤いですよ?熱でもあるんじゃ…!」
「おい、大丈夫かー?声も上擦ってるし…息も荒いぞ?」
銀ちゃんも心配してそうに声を掛けてくるが、顔はニヤついている。
そして銀ちゃんの足の指が既に主張し始めている突起を引っ掻くように刺激してきた。
「っン…ぅ!」
咄嗟にこたつ布団を口にあて我慢する…。
布の上からの刺激とは言え、布に突起が擦れ余計に感じてしまうのもきっと銀ちゃんにはお見通しなのだろう…。
私は涙目で銀ちゃんを睨んだ。
「ん?どーした?吐きそうか?」
「ええ!?ちょっと!僕洗面器持ってきます!神楽ちゃんタオル持ってきて!」
「わかったアル!まだ吐くナー!?我慢しろヨー!」
銀ちゃんの一言で私が嘔吐しそうなのだと勘違いした新八くんと神楽ちゃんは、あわてて部屋から出て行った。
「っ……ば、かぁ…っ!」
「ククク…、いい表情してんじゃねーか。そんなに良かったか?俺の足、ちょっと濡れてんだけど…?」
「ンっ…とに……いい加減にしろォォォ!!!」
──ドカッ!!
「ぎゃあああああ…っ!!」
一瞬の隙を見て私は銀ちゃんの股間目掛けて足を伸ばし一撃を喰らわせた。
悲鳴をあげ後ろに倒れる銀ちゃん。
それと同時にそれぞれに洗面器とタオルを持って帰ってきた新八くんと神楽ちゃんは何が起こったのか分からず驚く。
「え!?銀さん…!?あれ?…吐き気…もう平気なんですか?」
「わ、私はもう大丈夫!心配かけてごめんね!さ、銀ちゃんなんか放っておいてプリン食べよ!」
私はパパッと立ち上がり前を見るとそこには涙目で前を押さえうずくまっている銀ちゃんがいた。
形勢逆転だ。
私はプイッとわざとらしく顔を反らすとプリンを取りに台所に向かった。
「……銀ちゃん何してるアルか…。」
「…うるせー…………いたたた。あいつ思い切り蹴りやがった…。」
「銀さん、アンタ何かしたんだな。」
勘のいい新八くんがそう言うと、銀ちゃんは「覚えてろよ…」と小さく呟いたとか呟かなかったとか…。
どちらにしろ、あとから銀ちゃんに襲われたのには変わりありません。
こたつでUNOはご用心!(笑)
end.
*あとがき*
拍手御礼に微裏ってどーよ?と思ったんですが、たまにはいいかなぁと(笑
変態管理人だからいいっすよね!←
貴重な拍手ありがとうございましたっ!
管理人のやる気パラメーター上昇しました!
来年からは皆様から頂いたアンケートを基に拍手御礼文制作致します!
お楽しみに!
20210405 修正
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[mokuji]
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