杉田式彼女の暖め方
2011年1月末日。
お正月も過ぎ、いつも通りの生活にいつも通りの休日。
久しぶりに休日が重なった私達は、杉田さんの自宅でまったりしていたのですが…。
「わぁ、雪…!」
何気なく窓に目を向けると雪が散らついていた。
私は椅子に座って台本に目を通している杉田さんに話し掛ける。
「杉田さん、雪が降ってきましたよ!」
「ん?…あ、ほんとだ。」
「通りで寒いわけです。」
私が寒そうに手と手を擦り合わせ、ハァ…と手に息を吹き掛けると、それを見た杉田さんが椅子から立ち上がり私の前まで来る。
すると私の両手を掴み先程私がしたようにハァ…と私の手に息を吹き掛けてきた。
「す、ぎたさん…?」
「あったかい?お前手冷たいな。」
私にそう言うとまたハァ…と息を吹き掛ける。
杉田さんの温かな息が私の手を包み込んでほんのり暖まる。
今まで自分ではしても人にされたことがなかった私はどう反応すればいいのか分からず、ただただ目の前で行われている行為を見てるしかなかった。
恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちが合わさって心まで暖かくなる。
尚も熱心に私の手を温めようとしてくれてる杉田さんが愛しくて堪らなくなった私は、私の手を握っている杉田さんの手に私が息を吹き掛けた。
すると驚いた表情の杉田さんが私を見た。
「…あたためあいっこ、です.........。」
きっと今、私の顔はリンゴよりも赤くなっているに違いない。
だって自分ではしても人にされたことがなかったってことは、もちろん人にするのもなかったわけで。
そしてその行為がこんなにも恥ずかしいことだったなんて知らなかったから。
私は恥ずかしさで杉田さんの顔が見れず下を向く。
「じゃあさ.....。」
するとそんな私の耳元に杉田さんの顔が近づく。
「もっとあたためあいっこしよっか?」
「っ…!」
杉田さんの優しい声を耳元に感じ、その言葉の意味もすぐに理解する。
私は返事の代わりに小さく頷いた。
そ私の頷きに杉田さんは直ぐ様私を抱き上げ寝室へと足を運んだ。
「もっと寒くならないかな…。」
寝室にあるベッドに私をゆっくり降ろすと杉田さんがそんなことを口にする。
私はその言葉の意味が分からず聞き返す。
「どうしてですか…?」
「どうしてって?」
杉田さんはベッドに上がると私にキスを落としながら体を押し倒した。
そして私の耳元に口を寄せると低い声で囁いた。
「そしたらもっとあたためあえるだろ?お前を離さなくて済む。」
杉田さんはそう言って私を抱きしめた。
end.
あとがき
拍手ありがとうございましたっ!!
管理人のやる気パラメーター上昇しました\(^^)/←
〜杉田式彼女の暖め方〜は皆様から頂いたアンケートをもとに制作しました!
第一弾として一番アンケートの結果に多かった杉田さんで書かせて頂きました。
その中の「寒がりで冷え性な彼女を、杉田さんなりに暖めようと突っ走る。少し暴走気味に…」という沙邪様からのコメントを参考にさせて頂いた次第です!!
沙邪様ありがとうございました!!
んで、えっ?これで終わり!?みたいな感じで終わってます。
すみません。
しかしこれ以上書いてしまうと…←w
あとは皆様のご想像にお任せ致します!!
来月の拍手御礼文も楽しみにして頂けたら幸いです。
ありがとうございました。
管理人:ちー
20210405 修正
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