裏切りを撫でたあなたの指をどうして忘れることができただろう


夢を終えたひかり
きらきらと失意が唄っている
寂寞があなたを貶めたとしても
神の子を穿つ
盲目相違
黎明に世界がふるえた、終わりを告げる声があれば、終わる夜もあった。

魔法だなんて笑って、夢を焚いて、希望を焼べて、愛を散らして、あなたを弑して、その熱を抱いていたい。
(もう、嘘を愛するのをやめなよ)


美しい世界を信じたあなたの結末
現実に悴むあなたの指先に灯火をあげる
傾国の印(しるし)

時の欠けたページ
やさしさの向こう側にあなたがいることを信じることができたのならば、
コーティングされた心
彼女は失意を愛しすぎている
あなたを好きになればわたしは変われますか?
エメラルドの虚飾に焦がれていた

僻んだ誘惑
抱きしめたのはあなたでしたか?
わたしの傷ごと抱きしめて笑ってほしい
あなたの嘘ごと愛してあげたい
ふたりの幻を追いかけて

瞬きのあなた
稚い微笑みに溶け合って

ふたりだから見える明日があるのだと証明してほしい
求めあって、溶けあって、明日を迎えにいこう
痛みを分かち合って優しさに気づけるのですね

花が枯れたままのウソでいい
そしてやさしさを言葉にして
あなたの明日を信じてほしい
心の裡にあなたを埋めたまま
密やかな愛しさを編んでいく

希望の魔法をあなたにかけてあげる


魔法使いになって会いに行くよ

あなたの背中に翼はない、わたしの指はいつだって魔法を奏でない、残されたやさしい伝言だけで世界はそのままループし続ける。だから今度はわたしが教えてあげよう、あなたの笑った顔こそがわたしの魔法なんだって。世界に魔法は生まれてないけど、わたしたちだけが持つ魔法にわたしたちはいつも魅せられている。

さあ、魔法使いのあなたを迎えに行こう
さあ、わたしたちだけの魔法を奏でよう



かけがえのない本当に気づくことができたその日、新しいわたしは生まれた。


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