ギフト、短編用 | ナノ




チョコレートをどうぞ




こちらこちらこちらの続き


バレンタイン当日。

千鶴と一緒に作ったチョコは上手くできたし大丈夫だと思ったのだが…。


「今日土曜日なの忘れてた…」


学校は休みなわけで。
色々と考えすぎて(浮かれてました)そんなこと曜日感覚なんてどっかにいってしまっていた。


「意外と重症だったんだなぁ…」


どうする?
家にまで行く?

って家知らねぇよ。


「千鶴なら知ってるよね」


あそこは幼馴染だから。

ばれちゃうけど…いいっか!!


「メール送信っと」


ブブブブブ…


「はや…っ」


あの子こんなにメール慣れしてたっけ?


「ふむ、意外と近いな…」


支度して、準備完了!!


「いってきまーす」
















「家に行くってなんか迷惑かな」


藤堂の家の前で一人考え込む。

でも渡したいし、だけど迷惑とか思われたら私死ねる。


「どうしよう…」


ガチャ


「あれ?みょうじ?」

「あひゃ?!」

「はっはっなんて声出してんだよ!」


うわーうわー私服の藤堂だよ!
かっこいい!
なんか私服って


「私服って新鮮だな」

「えっ?あ、そうだね!!うん!!」


同じこと思ってたーーーーっ!!!


「俺ん家の前で何やってんの?」

「あ、」


忘 れ て た 。

どうする?チャンスだよ?
でもチョコ渡すって告白だよね。
しかも家にまで来てるし。

ええい、どうにでもなれ!!


「と、藤堂!!」

「は、はいっ!」

「これ、チョコ…」

「あぁ!そうか、今日バレンタインか!!ってえぇ?!」

「その…好き、です…」

「…あ、えっと…」


戸惑ってる戸惑ってる…!
やっぱり迷惑だったよね、当たり前だよね。


「ごめんねっ!その、じゃあね!!」


逃げるが勝ち。
もう負けた気がするけど。


「待てよ…っ!!」

「は…?」


逃げさせてもくれないのか…カミサマは。


「うおっ?!待て待て泣くな!!」

「うぇ…ご、ごめ、」


また失恋するんだと思ったら涙が出てきてしまって。
とても怖くなった。


「あー…ったく!!」


ぎゅ。


「と、うどう…?」

「俺だってみょうじのことが好きなんだ、だから…その…泣くなよ…」

「あ…ぅ…ふぇぇぇっ」

「で、泣くのか?!」

「藤堂好きだぁぁぁぁ…っ」

「俺の方が好きだ…!!」




************
これにて完結です。
末永く爆は、幸せになってくださいな。

ここまでお付き合いしてくださりありがとうございました。

(2011.10.09)









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