ギフト、短編用 | ナノ




結論って一体




こちらこちらの続き


「みょうじおはよ」

「お、おはよ…」


あの日からなんだかおかしい。
いや、おかしいのは私の方だけど。

ギクシャクしてうまく顔も合わせられない。


「なんじゃ…こりゃ…」


気づけば藤堂のことばかり。

待て待て。
私は失恋したばっかだぞ?
いくらなんでも…。


「でも引きずってないしなぁ…」


好き、なのか。


「なまえちゃん」

「あ、千鶴、どしたの?」

「いや…そのもうそろそろバレンタインだから、その…」

「総司の好みを知りたいわけね」

「…うん」


そっか…もう少しでバレンタインなんだっけ。
色々ありすぎてすっかり忘れてた。

藤堂はチョコ、好きかな…?


「あのね、手作りチョコを渡そうと思うんだけど、」

「私も手伝っていい?!」

「うん!もちろん!」


よし。

あれ。
なんで手作り?
いや本当、これってまさかの…。


「恋…?」

「え?」

「あ、いや、なんでもない!」


嘘でしょ…。

好きだと自覚してしまえば楽だけれども、なんだかそんなに簡単に自覚していけない気がする。

悶々と自分の気持ちと格闘していたら、あっという間にバレンタイン前日になってしまった。

悩みすぎかなぁ…?


「ねぇ…千鶴…」

「なーに?」

「手作りって好きな人にあげたいものなのかなぁ…?」

「え?なまえちゃん…好きな人って…」

「あーいやいや!勿論総司じゃないよ?!今ちょっとさ…なんか、よくわからないんだけど…」

「そっかぁ…そうだと私は思うけどな。好きな人には手作りをあげたいって気持ちになるよ」

「ふむ…うん、わかった!私、やっぱ好きなんだな!」

「うんうん!ところで、」

「ん?」

「誰のこと?」

「…さぁ!作ろうか!」





**********
まだまだ続きます。
やっと気づき(認め)ました。
投げやり感がぱないなんてそんなこと。

(2011.9.22)









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