( 別に後付けとかじゃないんだからね! )



「れーちゃん!髪みどりのまんまだけど!」
「日にあたったときだけだろ」
「れーちゃんとおそろいにしたいっ」
「仕方ないっしょ。あんときがはじめて染めたんだし」
「れーちゃんのお初!きゃほー!」
「簡単だなあおまえは」

生暖かい目で一ノ瀬を見る零原。今日も快晴。屋上日和である。

「零原さんの髪ってきれいですよね。ブリーチなんすか」
「あー、零原は地毛だよ?」
「え?そーなんすか」
「そーそ。なんかばあちゃんだかじいちゃんが外人だった気がする」
「どーりであの顔……納得」
「本人は納豆大好きだけどな」
「赤城さんはこれって……なんしょくですか?」
「あー、なんか自分でいろいろやりすぎてわけわかんなくなった」
「地毛すこし茶色いんすね」
「そーそー。地毛に戻すかなー。染めんのだるいし。おまえは?染めてんの?」
「染めてます。従兄弟が美容師なんで染めてもらってます」
「どーりで。さらっさら。うらやましー」
「赤城さんはごわごわ」
「るせー。だから地毛にしよと思ってんだよ」

お互いの髪をさわりながら感想を言い合うふたり。

「あの2人はなにを自然に膝枕してんだ?」
「れーちゃん俺も膝枕っ」
「ゆーきが枕な」
「うあー、れーちゃんの頭が太ももに!吸収したい!」
「なにをだよ」

あの日から赤城と後輩の会話スタイルは赤城が後輩に膝枕をしてもらうことで定着しているのだ。4人以外の姿が最近屋上に現れないのも仕方がない。

「れーちゃん、ちゅー」
「はいはい」
「先輩、俺らも」
「俺らもってなに?したことないでしょ!」
「ちゅー」
「ちょ、やめ、頭抑えんなあああ!」

安定の赤城オチ。



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