( マンゴー一択 )



「おはようございます!零原さん!」
「おー」
「零原さん、昨日鰐高のやつらがあーだこーだ言ってました!」
「りょーかい」
「おう零原、相変わらずイイ面してんな」
「あざーす。先輩も相変わらずっすね」
「零原ー、屋上?」
「……………」
「れーちゃん、屋上行く?」
「おう」
「なんで俺だけスルー!?」

零原の朝は携帯ゲームから始まる。携帯をいじりながら歩いても周りが勝手によけるので心配ない。

「零原ー、今日中に課題出せよー
「うーす」

そして学校につくと今度は後輩からPSPを借りてそっちに集中する。

「れーちゃんつまんないいい」
「誰かいんだろ」
「ぜーいんと遊んだよ!」
「そーかい」
「一ノ瀬さん、新たに10人追加です」
「むむっ!エサのにおい!れーちゃんいってきます!」
「いってらー」

ピコピコとゲームをする後ろで体育ごっこを始める一ノ瀬。零原がゲームに集中すると意味わからない遊びを始めるのが毎日の風景となっている。

「ほらー、腕立て10回しながら腹筋50回!」
「ちょっとなに言ってるかわかんないかなあ」
「はやくやってくださいよ赤城さん」
「むりむりむりつるつるつる」
「おもしろいですねえ」
「おまえと一ノ瀬だけな!」

赤城の悲鳴も恒例である。

「んー」
「れーちゃんおわった?」
「あーきりいいとこまでな。また明日よろしく」
「うす」

お昼は各自買ったり持参だったり食いにいったり。零原と一ノ瀬は食わない。ずっとお菓子を食ってるから。

「ソフト食いたい」
「だなー」
「誰かソフトふたつー。一ノ瀬と零原食いたいってよー。行かねーと一ノ瀬と指相撲なー」
「バニラとチョコどっちっすか!」
「ゆーき、どっち?」
「いちご」
「いちごとミックス」
「いってきまーすっ」

こんな感じで常にふたりに貢がれる。そして貢がれたものを食べながらいちゃいちゃするのだ。

「赤城さんもどーぞ」
「まじで?ありがとー」
「俺にもひとくち」
「おまえ後輩じゃん!自分でいけよ!」
「いーじゃないすか。あーん」
「……あーん」
「バニラ久々。うまいっすね」
「なー」
「えろいっすね」
「聞き間違い?」
「えろいっすね」
「言い直したよ!」

このふたりも通常運営。そして帰りは再び携帯でゲームをする零原。朝と違うのは空いた手で一ノ瀬を引いていること。

「おい、そっちにラーメン屋ねーぞ」
「そーだ!杏仁豆腐食べるんだった!」
「そーそー。ほら、だからこっち、あっ!ミスったくっそ」
「れーちゃん犬に似た人が散歩してる」
「おまえも犬みてーだぞ」
「わんっ」
「はいはいかわいいかわいい」

こんな感じの1日。



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