NOVEL GAME γ | ナノ

if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【1F フロント】
「003号室ですね」

ウィーンカタカタ、という音をさせて袖口からスッと一枚のカードキーを出した彼女。
アンドロイドならではですね。自分の中でカードキーを生成出来るらしい。

「突き当たって右側のエレベータよりB1、左手のお部屋となっております」
「地下?」
「はい。何か御座いましたら1階フロントまでお願いします」
「.........了解しました」
「尚、お部屋の変更は何があってもご遠慮頂いておりますのでご了承下さい」

ええー何ソレ怖い。
パートナーだって説明を受けてないっていうのにチェンジ利かないとかタチの悪いキャ●クラか!
でも一応仕事だし、プレオープンイベントだし...頑張るしかないのね。うん。

「道中、足元にお気を付け下さい」

.........道中って、此処ホテルでしょ。
無機物かつ感情のないアンドロイドに見送られ(?)ながら進む。
見つけたエレベーターは普通の物だけど...開いた瞬間、顔を背けて項垂れた。
全面鏡仕様とベッタリ付けられた血糊手形...もうぶっちゃけ帰りたい。

――進まないと、大変なコトが起きちゃうよ?
開いたままのエレベーターから聞こえた子供の音声に、私は慌ててフロントを後にした。

003号室へ向かう





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【B1 003号室】
歩く度にミシミシ、ミシミシ...
酷く音を立てる地下の廊下を歩いて辿り着いた先は003号室。
道中、警戒に警戒を重ねてキョロキョロしまくったけど...不可解なものは無かった。
強いて言うなら窓とか鏡とかが多すぎる。あと暗すぎるっていうのが怖かっただけで。

ついでに言えば、BGMもまたホラー系演出でゾクゾクします。
今にも某曜日のキャラとか某ゲームの鋏男とかが出て来そう...

「大体、何で私が...」
「よォ!お疲れさん」
「!!!」

主催者(の一人)!?
そこにはスーツ姿ではない私服のシャンクス氏が普通にドアを開けて立っていた。

「なっ、なんっ、」
「白ひげんとこの子だな」
「あっ、あの、ユイと、申しますっ」
「あァ。おれがパートナーのシャンクスだ」
「.........存じております」
「お?そうなのかァ?嬉しいなァ」

.........むしろ知らない人の方が少ないと思います。
とは言えず、とりあえず自分の名前を名乗って頭を下げた。
そして、促されるがままに003号室へと足を向けて......

続ける
リタイア





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【003号室 シャンクス】
部屋の中は明るくはないものの、西洋のお部屋ってカンジだった。
家具なんかは結構凝ってるし、さっきのホテルらしいドアからは想像出来ないほどだ。

「.........暗い、ですね」
「明るかったら企画に沿わねェなァ」
「まあ、そうですけど...」

けど少なくとも足元にもう少し照明があった方が良いと思います。危ないし。
そうシャンクス氏に告げると「分かった!」とサラリと返事が返された。
どうやら改善案を出してくれるらしい。

「そうだ。部屋の確認をしてくれよ」
「え?」
「確認だ確認。何なら一緒に見るか?」

.........噂通り、気さくな社長さんだ。モテるのも頷ける。
何とも言えない気持ちになりつつも荷物を床に置かせて頂いて、少しキョロキョロちょろちょろしてみる。

扉から真っ直ぐ進むと...まあダブルベッドがあって、その向こうにはカーテンがあるから窓かな?
ベッドの猫脚ドレッサーが置いてあって、まあメイクには困らないなーとか思う。
ただ、その三面鏡?だと思われるドレッサーの鏡を開ける勇気は無いけど。

間に扉があって、その向こうはおそらくトイレとかお風呂場とかがあるんだろうけど...
チラリ、シャンクス氏を見ればキラッキラした笑顔を向けられた。辛い。

仕方なくそのドアを開けたら...まあ予想通りに脱衣場と思われる部屋がある。
そして、トイレとお風呂場に続くと思われる扉が二つ。開けないわけには...いかないよね。

トイレを確認する
お風呂場を確認する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【003号室 トイレ】
.........普通のトイレですね。
ただ、日本製ってカンジはしないけど普通のトイレ。
特に問題なし!!と言いたいけど、まあ確認しろとのことなので動作確認してみた。

「うげっ」

水が、緑い。き、気持ち悪いんですけど。
こんな色じゃおちおち用も足せない...と言いたいところだけど、よく考えたら某トイレ洗浄剤は青。

「だっはっはっはっ」

笑われた。辛い。
内容を知っているらしく、私の反応を見ていたのだろう。辛い。

.........でもトイレは問題なし、ということにしておこう。

浴室を確認する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【003号室 浴室】
.........洋画で観たことがあるような浴室ですね。
バスタブが何か可愛い。泡風呂にしてお花とか浮かべてアロマ焚きたくなるような。
外国の人って湯船に浸かる習慣がないらしいけど、こんな可愛いバスタブなら毎日浸かってもいいなあ。
そんなことを考えながら一応、シャワーから水が出るかを確認してみた。
勿論、今度は緑色の水なんか出来ないと信じて......

「ヒッ!!」

水が、赤い。怖い怖い怖い。
だけど何故こんなに良い香りのする赤い水なんだゴラ!!!

「反応面白いなァ」

また笑われた。辛い。
もうこれ以上、凝らなくていい。それだけシャンクス氏に告げて帰りたいと思った。

ベッドルームへと戻る





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【003号室 浴室】
.........洋画で観たことがあるような浴室ですね。
バスタブが何か可愛い。泡風呂にしてお花とか浮かべてアロマ焚きたくなるような。
外国の人って湯船に浸かる習慣がないらしいけど、こんな可愛いバスタブなら毎日浸かってもいいなあ。
そんなことを考えながら一応、シャワーから水が出るかを確認してみた。

「ヒッ!!」

水が、赤い。怖い怖い怖い。
だけど何故こんなに良い香りのする赤い水なんだゴラ!!!

「反応面白いなァ」

笑われた。辛い。
心拍数が一気に上昇してしまうわ泣きそうだわで帰りたくなってるけど...次の場所へと向かうことにした。

トイレを確認する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【003号室 トイレ】
.........普通のトイレですね。
ただ、日本製ってカンジはしないけど普通のトイレ。
特に問題なし!!と言いたいけど、まあ確認しろとのことなので動作確認してみた。
どうせこっちも赤くてフローラルな水が流れてくれるんでしょう...

「うげっ」

水が、緑い。き、気持ち悪いんですけど。
同じ色だと油断させる作戦らしい。それにしても気持ち悪い色。
こんな色じゃおちおち用も足せない...と言いたいところだけど、よく考えたら某トイレ洗浄剤は青。

「だっはっはっはっ」

また笑われた。辛い。
内容を知っているらしく、私の反応を見ていたのだろう。辛い。

.........でも、トイレも問題なし、ということにしておこう。

ベッドルームへと戻る





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう

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