NOVEL GAME γ | ナノ

if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【1F フロント】
「002号室ですね」

ウィーンカタカタ、という音をさせて袖口からスッと一枚のカードキーを出した彼女。
アンドロイドならではですね。自分の中でカードキーを生成出来るらしい。

「突き当たって右側のエレベータよりB1、左奥から二番目のお部屋となっております」
「地下?」
「はい。何か御座いましたら1階フロントまでお願いします」
「.........了解しました」
「尚、お部屋の変更は何があってもご遠慮頂いておりますのでご了承下さい」

ええー何ソレ怖い。
パートナーだって説明を受けてないっていうのにチェンジ利かないとかタチの悪いキャ●クラか!
でも一応仕事だし、プレオープンイベントだし...頑張るしかないのね。うん。

「道中、足元にお気を付け下さい」

.........道中って、此処ホテルでしょ。
無機物かつ感情のないアンドロイドに見送られ(?)ながら進む。
見つけたエレベーターは普通の物だけど...開いた瞬間、顔を背けて項垂れた。
全面鏡仕様とベッタリ付けられた血糊手形...もうぶっちゃけ帰りたい。

――進まないと、大変なコトが起きちゃうよ?
開いたままのエレベーターから聞こえた子供の音声に、私は慌ててフロントを後にした。

002号室へ向かう





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【B1 002号室】
歩く度にミシミシ、ミシミシ...
酷く音を立てる地下の廊下を歩いて辿り着いた先は002号室。
道中、警戒に警戒を重ねてキョロキョロしまくったけど...不可解なものは無かった。
強いて言うなら窓とか鏡とかが多すぎる。あと暗すぎるっていうのが怖かっただけで。

ついでに言えば、BGMもまたホラー系演出でゾクゾクします。
今にも某曜日のキャラとか某ゲームの鋏男とかが出て来そう...

「大体、何で私が...」
「無意味に選んだわけじゃねェよい」
「ま、マルコ主任!?」

有給休暇を取られていたんじゃなかったんですか!?
そこにはスーツ姿ではない私服のマルコ主任が普通にドアを開けて立っていた。

「遅い」
「へ?」
「チェックインから此処まで来るのにどんだけ時間掛けてるんだい」
「.........すみません」

普通に怖かったんです。仕方ないです。
でも、今となっては主任の方が怖すぎて泣きそうです。
とは言えず、とりあえず「今日はよろしくお願いします」と頭を下げた。
そして、促されるがままに002号室へと足を向けて......

続ける
リタイア





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【002号室 マルコ】
部屋の中は明るくはないものの、西洋のお部屋ってカンジだった。
家具なんかは結構凝ってるし、さっきのホテルらしいドアからは想像出来ないほどだ。

「.........暗い、ですね」
「明るかったらホラーにならないよい」
「まあ、そうですけど...」

けど少なくとも足元にもう少し照明があった方が良いと思います。危ないし。
そう主任に告げると少し考え込んだ様子だったけど、一応進言することになったようだ。

「ユイ、部屋の確認をしてくれ」
「え?」
「確認だ。頼むよい」

.........仕事だとは思ってるけど、オフの主任と仕事をすることになるとは。
何とも言えない気持ちになりつつも荷物を床に置かせて頂いて、少しキョロキョロちょろちょろしてみる。

扉から真っ直ぐ進むと...まあダブルベッドがあって、その向こうにはカーテンがあるから窓かな?
ベッドの猫脚ドレッサーが置いてあって、まあメイクには困らないなーとか思う。
ただ、その三面鏡?だと思われるドレッサーの鏡を開ける勇気は無いけど。

間に扉があって、その向こうはおそらくトイレとかお風呂場とかがあるんだろうけど...
チラリ、主任を見れば「行けよ」と顎で指令を受けた。辛い。

仕方なくそのドアを開けたら...まあ予想通りに脱衣場と思われる部屋がある。
そして、トイレとお風呂場に続くと思われる扉が二つ。開けないわけには...いかないよね。

トイレを確認する
お風呂場を確認する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【002号室 トイレ】
.........普通のトイレですね。
ただ、日本製ってカンジはしないけど普通のトイレ。
特に問題なし!!と言いたいけど、まあ確認しろとのことなので動作確認してみた。

「うげっ」

水が、緑い。き、気持ち悪いんですけど。
こんな色じゃおちおち用も足せない...と言いたいところだけど、よく考えたら某トイレ洗浄剤は青。

.........問題なし、ということにしておこう。

浴室を確認する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【002号室 浴室】
.........洋画で観たことがあるような浴室ですね。
バスタブが何か可愛い。泡風呂にしてお花とか浮かべてアロマ焚きたくなるような。
外国の人って湯船に浸かる習慣がないらしいけど、こんな可愛いバスタブなら毎日浸かってもいいなあ。
そんなことを考えながら一応、シャワーから水が出るかを確認してみた。
勿論、今度は緑色の水なんか出来ないと信じて......

「ヒッ!!」

水が、赤い。怖い怖い怖い。
だけど何故こんなに良い香りのする赤い水なんだゴラ!!!
もうこれ以上、凝らなくていい。それだけ主任に伝えて帰りたいと思った。

マルコに報告する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【002号室 浴室】
.........洋画で観たことがあるような浴室ですね。
バスタブが何か可愛い。泡風呂にしてお花とか浮かべてアロマ焚きたくなるような。
外国の人って湯船に浸かる習慣がないらしいけど、こんな可愛いバスタブなら毎日浸かってもいいなあ。
そんなことを考えながら一応、シャワーから水が出るかを確認してみた。

「ヒッ!!」

水が、赤い。怖い怖い怖い。
だけど何故こんなに良い香りのする赤い水なんだゴラ!!!
心拍数が一気に上昇してしまうわ泣きそうだわで帰りたくなってるけど...次の場所へと向かうことにした。

トイレを確認する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう
【002号室 トイレ】
.........普通のトイレですね。
ただ、日本製ってカンジはしないけど普通のトイレ。
特に問題なし!!と言いたいけど、まあ確認しろとのことなので動作確認してみた。
どうせこっちも赤くてフローラルな水が流れてくれるんでしょう...

「うげっ」

水が、緑い。き、気持ち悪いんですけど。
同じ色だと油断させる作戦らしい。それにしても気持ち悪い色。
こんな色じゃおちおち用も足せない...と言いたいところだけど、よく考えたら某トイレ洗浄剤は青。

.........問題なし、ということにしておこう。

マルコに報告する





















if...の扉 #10

ミックスランダム/扉の向こう

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