À vous qui sont importants

Félicitations.という声が遠くから聞こえた。

日本語ではおめでとう、という意味である。

Henri(アンリ)とフランスに来て、もう何ヶ月過ぎたのかしら。

「Henri, Bon Anniversaire!(アンリ、お誕生日おめでとう!)」

「Merci.(ありがとう)」

日本にいた頃からフランス語の勉強をしていて、
それでHenriに話しかけられたんだったよね。
もう何年も前の話。すごく懐かしい。

「名前!」

Henriの声に反応して振り向くと大きな花束を持った彼がこちらへ向かってきた。

「あら、Henri。凄い花束ね…」

「うん、色々お世話になった人達に貰ったんだ。嬉しいよ」

そう言って綺麗にニコリ、とHenriが笑うとキャーッと悲鳴に近い声が聞こえた。

「わーお…、相変わらずの人気ぶりね。王子様…」

からかってそう言うとむう、と拗ねられた。

ごめんごめん。と謝ると仕方ないと向こうが折れてくれた。

「あ、そうだ。忘れるところだった。はい、これ」

シャラッと鳴ったネックレスを取り出すと彼は首を傾げた。

「はい、誕生日おめでとう。これからもよろしくね、」

前から首に手を回してネックレスをつけると彼は少し頬を染めた。

「Merci…」

「Vous êtes bienvenu.(どういたしまして)」

「Le voisin devrait vous avoir réellement même.…Je l'aime.(本当はキミさえ隣にいてくれればいいんだけどね。…愛してる)」

そう呟いてキスをした彼に今度は私が赤面する番だった。

<À vous qui sont importants>

(こっちの台詞です、)

(Je l'aime.)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

タイトルの『À vous qui sont importants』はフランス語『大切な貴方へ』という意味です。

一応調べたり、少し勉強したのですが分からなかったので翻訳に頼る形になってしまいました…。ちょっぴり悔しいです。
もしかしたら変なところなどあるかもしれません。
初めてのことなので色々分からないことだらけでした!
でもやっていて楽しかったのでまた書いてみたいなぁ…
何かあればご指摘していただけると嬉しいです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

[ 52/55 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -