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そして、紗良、カルマ、学秀の3人が待ち合わせ場所へと集合した。

「二人とも、来てくれてありがとう!」

「構わないよ。だが……何故赤羽も居るんだ」

そう言って学秀はカルマに鋭い視線を送った。

「あんただけじゃ心許ないからって、紗良に呼ばれたんだよ」

「なっ!?」

「わ、私そんなこと言ってないよっ」

「そうだっけ?あはは」

「まったく……。とにかくだ、今はストーカーをどうするか考えるのが先決だろう」

「そーだね。で、ストーカーってあれのこと?」

少し離れた所で、チラチラとこちらの様子を伺っている人物がいた。
黒いパーカーにジーンズ、スニーカーといった出で立ちで、見た感じは普通の男子中学生といったところか。
しかし建物の影から顔を覗かせたり引っ込めたりしている姿はどう見ても不審者だ。

「あれは隠れているつもりなのか……?」

「さぁ?なんというか、間抜けそうなストーカーだね」

「うちの学校の生徒ではなさそうだが……紗良、奴の顔に見覚えは?」

「うーん。多分知らない人だと思う」

「後をつけられるような心当たりは?」

「何も……」

ストーカーされるような理由も見当たらず、相手の目的も全く検討がつかない。

「んーじゃあ、とりあえずとっ捕まえてボコっとく?」

そう言って笑顔で指をポキポキと鳴らすカルマ。

「ぼ、暴力は……」

「力でしか解決できないとは愚かだな。もし逆恨みされたりしても厄介だろう」

「じゃあどーすんのさ」

カルマの問いに、学秀は不敵な笑みを浮かべてこう言った。

「証拠を掴んで服従させる」
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