08/20 ( 22:26 )

カキ氷をめぐるいくつか

先輩組
バンビ「聖司さん」
設「何だ神妙な顔して」
バ「べー(舌真っ青)」
設(ガタッ!!)「なんっ、どうした!病気か?」
バ(ふるふる)
紺野「設楽、かき氷食べるか?」
設「なんだその派手なかき氷は」
バ(じゃくじゃくとブルーハワイを食べる)
設「ああ、かき氷の色か…、色が着くのか?」
紺「着くさ、ほら(口の中真緑)」

バ「聖司さんかき氷は知ってたんですね」
設「それくらいは知ってる。宇治金時や果物の乗っているものは家でも食べるぞ」
紺「ああなるほど…」
設「そんな原色のものは食べた事ない」
バ「美味しいものではないですよ」
紺「また身もふたも無い事を…。確かに甘いだけだけど」
設「食べる、寄越せ」

柔道部
バンビ「んー!キーンとするっ!」
新名「一気に食うから…。って俺もやべー!」
嵐「どうした」
バンビ「カキ氷一気に食べすぎちゃって」
新名「―っ、あれ?嵐さん平気なんスか」
嵐「アイスとか冷たいモンはゆっくり食う。腹壊す」
バ(小さい頃体弱かったって言ってたし、そういう風に躾られたのかな?)

太陽
太陽「うわこれ雪みたいです、ふわっふわ」
バンビ「これねー、頭がキーンとならないのよ?」
太「美味しいです!」
バ「ふふ」
太「でも少し、物足りないですね」
バ「太陽君もそう思う?やっぱり、ガリガリしてキーンと来る方がカキ氷、って感じよね」
太「舌も染まらない…んですよね」(舌を出す)
バ「そうね…」(少し舌を出す)
太陽(口元がえろいですせんぱい…)

大迫
大迫「ビールビール、って悪い。お前もなんか飲むか?」
バンビ「アイス食べます」
大「おう、…白熊?又、シブいな。俺も好きだぞ!」
バ「せん…力さんも、好きなんですか?」
大「おう!じゃ、俺もビールやめて白熊食べよう」
バ(はやく先生と一緒にお酒のみたいな…)
大「飲酒は駄目だぞー…って俺も大学入って直ぐ、部活の飲み会に行ったがな!」




08/20 ( 22:08 )

140字文 
よしよしと撫でること

琉夏
 うわんうわん響く蝉の声に目を覚ます。
 琉夏が借りた小屋はよく言えば緑豊かで従って虫も非常に多い。
「うるさい…」
 そう呟いて身を起こそうとするも、何かに阻まれて起き上がれない。視線を下に向けると己の腰にしがみつい
て眠る琉夏が目に入り、さくらは少し笑ってよしよしと彼の頭を撫でた。

琥一
 ガレージセールで仕入れたアメリカンなソファに、琥一はその長い脚を放り出して横になっていた。
「コウくーん!どこー」
「コッチだ」
 低く響く声を頼りにとてとてと走ってきたさくらは、寝そべった姿を見るや否や軽く跳躍して男の上に飛びつ
いた。
「おお、ヨシヨシ」
「犬みたいにしないで!」


「そんなに悔しかったの?」
 みっともない、そう思いながらも嵐はさくらに抱き締められて泣いていた。自分より二周りは小さなこの少女
の胸が、今はとても広く深く感じられる。
 よしよしと撫でられると、益々涙も胸の痛さも鼻水も止まらずあふれ出る。
「勝負だもの、どちらかが必ず負けるのよ」
「…っ」

新名
「新名は王子様だもんねー」
「ハイハイ」
 ぷうとふくれた年上のひとは、新名の腕に収まったままツンした。
 三年目の学園祭で王子様役を演じた新名があまりにモテたせいで流石に小悪魔な彼女も拗ねたようだ。
 何時も嫉妬してばかりの新名は、逆転が嬉しくてよしよしと彼女の頭を撫でる。
「ふんだ!」

紺野
 彼女が琉夏を撫でているのを見て、自然といいなと言う言葉が口をついて出た。
「せんぱい?」
「あ、いや…はは」
 きょとんと見上げられ、紺野は誤魔化すように笑う。
「そういや、もうずっと撫でられてないな…」
 そう零すと、椅子を引っ張ってきたさくらがそれに登り、よしよしと頭を撫でてくれた。

設楽
「撫でろといったのはお前だろうが」
 ふんぞりがえる設楽の前で、さくらはぶすっとむくれる。
「あんな猫撫でるみたいなのはいやです」
「じゃあどうしろと言うんだ。大体子供じゃあるまいし…」
 そのきれいな掌でなでられたらさぞ気持ちいいだろうと思っただけなのに、と口論になりつつある状況を呪っ
た。

藍沢
「もう!子ども扱いしないで下さい」
 頭に手を載せられた状態でぷりぷり怒る様に、藍沢の口元は緩む。
「くくっ…すまない」
 撫でる動作は止めず口先だけで謝罪すると、さくらはふるふると頭を振った。
「やー!」
「ふっ」
 この肩肘張らない駆け引きもないじゃれあいが懐かしく新鮮で、胸が高鳴る気がした。

大迫
「ありがとうな」
 そうはにかむように言った大迫が真っ直ぐ見つめてきて、さくらは顔から火が出そうだった。
 学生時代なら、すまんと言われわしわし撫でられて終わりだったのに、この零すまいとしても溢れるような甘
さはなんなのだろう。
 自然と重なる唇に、大人の男を感じて、少女の膝が笑う。

太陽
 出あったときは儚げな少年であったのに、今さくらの隣にいる男は強靭な肉体を持って真っ直ぐに前を向いて
いる。
 『ブルーソックスのプリンス春日選手、結婚』『お相手は高校時代の先輩マネージャー』等と好意的な記事が
乱れ飛ぶ程立派になった彼の頭を撫でる事はもうあまりない。それが少しだけ寂しかった。

平みよ
 アンネリーはお盆前後も忙しい。お中元対応やおもたせ用、さらに遠方からの客で店はてんやわんやだ。
「あついしきついし、しにそう…」
 それで平は、ぐんにゃりしたみよを触り放題という恩恵にあずかっている。猫のように丸まったみよを思う様
撫でると、彼女はくわと欠伸をひとつして眠ってしまった。




08/02 ( 01:23 )

はつこいこんのくん

 桜もまだ咲かない卒業式。後輩からの見送りや友人同士でのふざけあいも一段落してさあ門から出ようとした
時、ふと紺野の目の端に木の陰からこちらを伺っている少女の姿が見えた。
「雪子さん、どうしたの?」
 そう声を掛けると、びっくりしたらしい彼女はびくんと跳ねて棒立ちになった。丁度姿が見えなくて寂しいと
思っていたのだ、紺野は嬉々として彼女が立つ木立の方へと大股で近づく。彼女からこそ、卒業おめでとうござ
いますと言って欲しかった。
 彼女はひとつ年下の、生徒会役員だ。小柄で声も小さくて殆ど目立つような事はないけれど、何時も真面目で
一生懸命。皆が気付かないような、あるいは嫌がるような仕事を黙って片付け、しかもそれをひけらかしたりし
ない事に気付いたのはいつだったろうか。
 自然と手助けをする事が多くなり、最初は遠慮してばかりだった彼女も少しずつだが心を開いてくれた。
 細やかな感性と弱さと表裏一体な慈愛は、自然と紺野の緊張も解いてくれる。ふと、彼女がいるのにうたたね
をしている事に気付いた時には、もう遅かった。
 手放したくない。
 そう初めて心に思った時、目の前の膜が破られたような気がした。ドラマや小説の中のような劇的なものでは
ないし胸を高鳴らせる刺激もないけれど、自分は彼女の事が好きだとはっきり分かった。自らの恋心を自覚した
からと言って恋愛経験のほぼ皆無な紺野には、成す術が何もなかった。向こうは恐らく気のいい先輩だとしか思
っていないだろうし、その信頼を裏切り彼女とのつながりが絶たれる事が怖かった。
 彼女が自分の事を頼れる先輩として特別に思ってくれているならばそれで良いのかも知れないと、ずっとそう
思ってきたのだ。

「雪子さん…?」
「あの、えと、その」
 俯いて手をもじもじと握り、じりじりと後退する彼女の言葉を待つ。下手に刺激すると逃げられてしまう事は
今まで十分に学習した。
「あ、あの…ひっく、う…」
「大丈夫だから」
 赤茶色の髪が揺れる。華奢な首筋が露になって、目に毒だと不謹慎な事を考えてしまう。
「ベンチにでも行こう」
 しゃがんで彼女の顔を覗き込むと、いやいやをするように首を振られた。顔も耳も真っ赤でぼろぼろと涙を零
す姿に胸が痛くなって、立ち上がって彼女の背中を撫でてやった。
 暫くそうしていると、少し落ち着いたらしい彼女がふるりと頭を振って紺野を見上げてきた。決意をしたよう
に真っ赤な瞳をぱちんと開いた雪子は、はくはくと口を開閉した後ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「せんぱいの、ことが、すきです」

 その言葉は紺野の心に深く響いたのに、理解が追いつかない。戸惑い、息を止める青年を見上げて又ぼろりと
涙を零した少女は、懸命に言い募る。
「ごめいわくなことは、わかってます。言わないでおこうと、ずっと先輩から逃げてたのに…、最後くらいお見
送りがしたくて…、そしたら…ごめんなさ…」
 頭を振って謝り続ける彼女をぎゅっと抱き締める。身長差がありすぎる上に女性を抱き締める事が初めてで上
手く収まらず、一瞬考えた後芝生の上に座りよいしょと彼女を胡坐の上に乗せた。
「僕も、きみのことが好きだよ」
 力なく泣き続けていた彼女が、訳がわからないといった風にきょとんと見上げてくる。
「あの…?」
「僕はきみのことが好き、きみも僕の事が好き。両思いじゃないか?」
「あ、え、そ、そうです、ね?」
 こんな時まで理屈っぽい自分に少し嫌気が差しながら、泣き止みつつある彼女の背に手を回す。
「嬉しいな」
 柔らかで華奢な体温に眩暈がする。もし彼女の好きが紺野の思いと同種であるならば、この体に容易く触れる
ことが出来るようになる。そう思うと体の芯が熱くなるような気がした
「…ほんと、ですか?」
「好きだよ。君を手放したくないし傍にいて欲しい。話していて楽しいし、一緒に居たらとても気持ちが良いん
だ、だから…」
「も、はずかしいから…!やめてください…!」
「そうか」
 又涙が止まらなくなったらしい雪子は、鼻を鳴らしながらしゃくりあげる。その濡れた頬に触れると、驚くほ
ど柔らかく熱く一瞬驚いてしまう。両頬を手で包んでやり顔を上げさせると、自然とキスをしたくなった。紺野
にとっても初めてのことだから要領など分からない。ただ体の動くままに触れ合わせると、何ものにも例えられ
ない感触が唇に触れた。
 それだけで、とても幸せな気分になった。
「嫌だった?」
「え…ぅ…」
 額をくっつけて、顔を逃がさないようにしてそう囁く。戸惑いこれ以上は無理なほどに真っ赤になった彼女は、
ぎゅっと目を瞑って何度か呼吸をした後、ちゅっと紺野の鼻先にキスをしてくれた。
「あぅ、ちが、あの、きす、が…」
 目算を誤ったらしいが、十分に気持ちは伝わってきた。にこりと笑って覚えたてのキスを返すと、それに倣っ
て今度はちゃんと唇にキスが返ってきた。
「幸せだな」
「私もです…」
 温かい体温と、柔らかな感触。ぎゅっと掴まれる肩の辺りの感触や伝わってくる鼓動が全て新鮮で、大げさで
なく世界が変わるような気がした。
「そうだ、今度、デートしよう」
「…!は、はぃ…」
 髪を撫でて耳を触って、鼻をつついて。ぎゅっと目を瞑った隙に、口付ける。今度はあまり上手くできなくて
唇の端に触れただけなのに、それでも幸せだと思えた。
「…せんぱい、まっか…」
「君も」
 くすくすと笑いあうと、二人分の振動が響く。幼い頃を除きこんなに人に触れたことはなく、触れる感触すべ
てが新鮮だ。
「僕は鈍いらしいし、君には色々迷惑をかけるかもしれないよ」
「ううん、いいんですそんなこと…」
 そういって、もう一度どちらからともなくキスをした。


「あーーーーー!やっとくっついた!もどかしいもどかしい!」
「カレン、大声出すと人が来る」
 ガッツポーズを決めるカレンの横で、みよはふうと溜息をつく。それにしてもあの二人は周りが見えていなさ
すぎでは無いか。桜井兄弟の全面協力により中庭付近の人払いはしてあるが、もう少し人目と場所を気にして欲
しいと思う。
 これからのバカップルぶりが目に見えるようで、やれやれとこめかみを押さえた。




07/04 ( 17:29 )

玉緒さん「熱中症ってゆーっくり言ってみて?」
雪子「えっ//ね…えっち?しよう??え?え?」

 運転中の玉緒は、しどろもどろにそういう雪子をバックミラー越しに苦笑いで見つめた。
 耳にしたほんのイタズラなのに、どうして彼女はこうなるのか。
「ねっ、ちゅう、しょう。ほら」
「ねっ、ちゅー、しょう?」
 くるりと横を向き、運転席の男を見上げてくる彼女は全く気付いた気配は無い。
 丁度信号が赤になり、停止線前に滑らかに車を止める。片側三車線の大きな道路は信号が変わるまでに間があ
るはずだ。
「ねえ、ちゅうしよう?」
「あ!」
 やっと気付いたらしい。シートベルトをしたままの小さな体を無理矢理引き寄せ、唇を押し当てる。
 何度か角度を変えて口付けると、薄く開いた唇からほんの少し舌先を差し出してくる。
「だめだよ?」
「…あ!や、恥ずかし、そんなつもりじゃ」
 舌を差し出すことが、ほぼ癖になっているのだろう。真っ赤になった雪子は、がばっと体を離して助手席にち
ぢこまってしまった。
「そのまえは、えっちしよ、っていったしね?」
「いってないです!やだ!」
 逃げ出したいのだろう、手足をもじもじさせる彼女は視線を玉緒の方に向けない。しかしここは道路のど真ん
中、中央分離帯寄りの車線である。
「ははっ」
「うー…、!」
 ぎゅうっと太股に爪を立てられるのも、ただ可愛いとしか思えなかった。


嵐君「熱中症ってゆっくり言ってみろ」
深雪「ねっちゅーーしょーーー?…で?」

 滝のように降る雨に閉じ込められて、柔道場で二人ぼんやりと過ごす。宿題を片付け始める深雪を横目に、嵐
は実に退屈そうに筋トレをしていた。
「よっ!」
 不意に腹筋を使って跳ね起きた青年に驚いて、少女ははっと顔を上げる。すたすたと音も立てずに近寄り、向
かい合う位置に胡坐をかいた彼は、ほんの少し悪戯な目をしてこう言った。
「熱中症ってゆっくり言ってみろ」
「ねっちゅーーしょーーー?…で?」
 言われたとおり、深雪は素直にゆっくりはっきりと発音する。
 すると彼の膝が宿題のノートを踏む音がし、なにするのと言おうとしたら、実に自然な動きでキスをされた。
柔らかで熱い口付けはただ押し当てるだけのもので、それでも十分に少女を混乱させる。
 硬直していると、さらに教科書や参考書も蹴散らされ、眼前に来た嵐に体を持ち上げられた。
 何度も離れては押し当てられる唇に、何時しか深雪は目を閉じる。何が起きたのかはわからないが、嵐の行動
が唐突なのは今に始まった事ではない。
 胸中に抱き締めて何度も飽きるまでキスして満足したのか、暫くして青年は少女の鼻を甘噛みした。
「いたっ、もう…急になに?」
「おまえが、ちゅうしようって言ったから」
 にっ、と犬歯を見せて不敵に笑う彼の鼻を、仕返しとばかりに深雪は抓む。
「ふが、ふぁひふんわ」
「私にも心構えって物が必要なの!いっつも唐突なんだから…」
 ぷりぷりと文句をつける深雪に、幾分しゅんとした嵐は抱き締める腕を緩めて首をかしげる。
「ダメか?」
「そ、そんな子犬みたいな顔したって駄目!だ、だめ…」
 言葉とは裏腹に絆されている事位、鋭い彼にはお見通しだろう。再度、今度は耳に牙を立てられて思わずぶる
りと震えてしまう。
 ざぁざぁ降る雨はまだまだ止みようにない。




06/30 ( 17:21 )

カルピスの季節です。

バンビ「琉夏くん琉夏くん!じゃーん!」
琉夏「カルピス…!」
バ「お中元で貰ったの!琉夏くん好きでしょー、あげる!」
琉夏「マジで!さくら大好き〜!」
バ「うわぁ!るかくん離れて〜、暑い!」
琥一「るせェ!」
琉「だって水さえあればカルピス飲み放題だよ?」
バ「だよ?」
琉バ「カルピスカルピスゥ」
琥(イラッ)

新名「ん、甘。この氷ウマイっすね」
バンビ「カルピス氷だよー、ごめんね人数分チューペットとかパピコ買う余裕がなかったの」
嵐(ぼーりぼーりごりっ)
バ「嵐君、噛まない方がおいしいよ」
嵐「うめぇ」(ぼりぼり)
大迫「凄い音だなぁ!あ、先生にも一つくれ」
バ「あ、はい」
大迫「懐かしい味だ、うん」

(inバンビの家)
バンビ「夏季休暇なのに家庭教師ありがとうございます。どうぞ」
紺野「素麺に…、カルピス?」
バ「…あ、ごめんなさい。ご飯に甘いものは嫌ですよね。麦茶用意します」
紺「いいや、頂くよ。カルピスって家ごとに味が違って面白いんだよね。家庭教師先でも良く出されるんだよ」


バンビ(〜♪)
藍沢「何だ、カルピスか。懐かしいな」
バ「急に飲みたくなって」
藍「そういえば益田が…、ちょっと試しても良いか」
バ「いいですよ?」(ワクワク)
バ「紅茶のにおい…?」
藍「ほら、カルピスジンジャーティーだ」
バ「綺麗…!」
藍「益田曰く夏ばて解消ノンアルコールカクテルだそうだ」




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