蜜色ワンダー | ナノ

えっちな本とマグロちゃん

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育ちゃんがぶちぶちいじけている。
俺のピンクコレクションを見つけてしまったせいだ。

「ごめん…育ちゃんごめん…」
「ごめんで済んだら警察いらないんですうー」

完全にそっぽを向かれている。
こんなことならAV苦手、とか言わずにネットで動画とか見てるんだった。なんで雑誌とか買っちゃったんだろ、俺。
そう、俺はどうしてもAVのあのわざとらしさと想像の余地のなさが苦手なのだ…。
たとえば縛られてる写真で、本番に至ってないとかだと、このあとどんなことがおこなわれちゃうのか自分で好きなように想像できる。
でもAVだと男優が俺の代わりに全部やってくれちゃうじゃん!?

「……育ちゃん」
「…………」
「育ちゃん、俺さみしい」

俺のピンクな雑誌を熟読して、こちらに背中を向けて反応すらしてくれない育ちゃん。
そろそろエロ本読んでる育ちゃんというのに興奮してちんこがやばいんだけど。
こっち向いてくれ。

「育ちゃ〜ん」
「……蓮くんって」
「はっはいっ」
「フェラとかされたいの?」
「はい?」

いきなりの言葉に、思わず首をかしげると、育ちゃんは振り向いて雑誌のとあるページをこちらに向けてきた。
女の子がちんこを咥えている写真。モザイク込み。

「え、なんでそこ?」
「だって折り癖ついてる」
「……!」

育ちゃんには内緒にしておこうと思うけど、俺が折り癖つけているのはそのとなりのおもちゃの広告なんだよなあ……。
ということなどつゆ知らず、育ちゃんは勝手に何か結論を出している。

「あたしもやったほうがいいのかな?」

おっ?

「蓮くんにいつもしてもらうばっかりだけど、いわゆるマグロなのでは…と思っていたところにこのエロ本なんですよ」

おっおっ?

「蓮くんが折り癖つけるくらい好きならね!?」

涙目で決意を表明した育ちゃんに、育ちゃんはもうじゅうぶん俺を興奮させてるから全然マグロじゃないよ!なんて言うわけない。

「好きですね……」

こんな嘘もぺろっとついちゃう!

★★★

俺の半勃ちのものを間近で見て、育ちゃんがごくりと唾を飲んだ。
どうしよう、と戸惑いがちに俺の顔を見上げ、それからまたちんこに目を戻す。

「根本、軽く握って」
「こ、こうかな」

育ちゃんの小さなおててが根本を握って、おそるおそるまた俺を見上げる。

「な、舐めたらいいの?」
「まずは優しくしごいて。手を上下させて」
「……」

デリケートな場所って分かってるからか、すごく慎重にしごいてくれる。
その光景はすごくやばいんだけど、いかんせん刺激が弱すぎて。

「ふ、ふふ」
「なに笑ってるの!?」
「いや、もうちょっと強く握ってもいいよ、くすぐったいから」

しゅこしゅことしごきながら、育ちゃんは少しずつ硬くなって上を向く様子に目が釘付けになっている。
先端から、先走りがじわっとにじんで、いよいよ、育ちゃんが戸惑ったようにまた俺を見た。

「先っぽ、咥えて」
「……」

ぱく、と咥えて味が変だったらしく顔を歪めた。でも、顔を離すわけじゃない。
育ちゃんは、何をどうしたらいいのか全然分からないみたいで、いちいち目線で俺におうかがいを立ててくる。
超かわいい!

「咥えたまま、舐めてそれで手も動かして」
「ん、ん」

一生懸命先っぽを舐めながら、手でしごく。
じゅうぶんえろくてかわいくて、この眺めだけでがんばればいけそう。
でも、ここで俺ががんばるのも何か違う気がするし、もっとやってもらおうという気持ちがむくむくと起き上がる。

「もうちょっと咥えて」
「ふ…?」
「頬張って」

育ちゃんの小さな口に、俺のちんこがずぶずぶ埋まっていく。
え、待って、意外と入ってく。やばい。

「ん、く、育ちゃん」
「ひもひい?」
「は、うん……」

しゃべると舌が先っぽにつんつんされて、気持ちいい。
思わず腰をグラインドさせて、頬張った育ちゃんのほっぺのかたちを変えるように暴れる。
育ちゃんが眉をひそめて、苦しそうな顔をした。

「ぅん、ふ、ふ」

うなりながら、どんどん飲み込んでいく。
待て待て待て、育ちゃんどこまで飲み込めるの?ポテンシャル高すぎない?

「そ、そのまま、顔上下させて、おくちでしごくみたいに、あ、そう、じょうず、舌も使って、はっ、吸ってみて、歯は立てないように…」
「ん、ん、んんっ」

俺のでかい(自慢じゃない!)のを口いっぱいに頬張って、飲み込めない分は手でしゅこしゅこしごいて。
待って、育ちゃんフェラ初めてだよね、うますぎない?

「あ、ぅあ」
「……ん」

ちら、と上目遣いで、育ちゃんが俺を見る。えろい!
だんだん、俺の気持ちいいところを分かってきたみたいで、育ちゃんがじゅるるっと吸い上げる。
もう先走りもだらだら出てるし、たぶんちょっと精液混ざってる。

「あ、やば、育ちゃ、出るっ」
「!?」

一生懸命舐めてる育ちゃんの後頭部を掴んで引き寄せて、本能のままにがつがつと腰を突き入れる。
目を白黒させてえずいている育ちゃんを、今だけ気遣う余裕がない。

「やばい、あ、育ちゃん、出る」
「ふぐっ」

どぷ、びゅるるるっ……

「は、あ、ぁ」
「うぐ……」

苦しそうに目から涙をこぼした育ちゃんに、射精後の余韻で腰を数度、くん、くん、と突き入れる。
俺の腰に手を当てて引きはがそうとしているのを見て、またむくむくとやらしい気持ちになってしまいそうになる。

「……はあ、育ちゃん」
「……ぐ、げほっ」

ようやく腰を引いて、育ちゃんの口の中から引き抜くと、ぬるりと精液が口の端から零れ落ちた。
えっっっろ。

「育ちゃん、ごめん……えっと、ティッシュティッシュ……」
「ん、んっ」

育ちゃんが、苦しそうに口を押さえて、そのまま、

「あっ、こら育ちゃん!吐き出しなさい!」
「んく、んく」

数度に分けて、精液を飲み干した。
ぽろぽろ泣きながら俺を見上げる育ちゃんに、俺の性欲のタガが外れる音がした。

「育ちゃん!」
「ひゃあ!?」

がばっと襲い掛かってパンツをはぎ取る。
そこに指を当てて、思わず育ちゃんの顔を覗き込んだ。

「びしょびしょ……」
「だ、だって…っ蓮くんが、蓮くんが」
「俺なんもしてないじゃん」
「……気持ちよさそうな顔するからあ……」

真っ赤な顔の育ちゃんの服をぽいぽいと剥いて、俺は遠慮なくむしゃぶりつくことにした。

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