Tin ice in the sun

ブルーピリオド

原作は本誌を追いかけているオタク。端折りすぎである……! という苦しみと、主人公と絵画の向き合い方ひとつに絞ったことがよい方向の結果になってくれ! という願いとがある。 主人公がインテリヤンキーから努力家として油絵に向き合う姿に変わったという意味ではこれぐらいに削ぎ落として分かりやすく目指すものがあるという方がいいのかも。 でもその主人公の分かりやすさとは反対に、周りのキャラ(特にユカちゃん、よたすけ君)の難しさも浮き彫りになり実写化としてまとめることの難しさを感じた。 ドラマとして8話ぐらいかけてもよかった……! でもそれだと予算とキャストが難しかったかな……! 最初の話と、ラストのエンディングとあわせて2時間程度でおさめるにはーという逆算のやり方? それにしてもキャラクターの掘り下げがさびしいことになっていた。本編でこれから活躍するキャラたちがあれだけいるのに……! いろいろ言ったけれど、主人公が積み重ねた努力があの映画の中にぎゅぎゅっと詰まっており創作する人間たちに対してのエールのようなものも感じてとてもよかった。


  • 9th.Aug
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