Tin ice in the sun

哀れなるものたち

原作小説の要素からフェミニズムっぽい要素はあると思ったが、ぶっちゃけ夜職お姉さんたちのTwitterなどを見ているとああいう生活だよなって思うので それを結果的に「フェミニズムの作品だ!!」と言うのはなんだかなあと思う。 まあここら辺の悪口は追記で。 人の感想に対してはそういうモヤモヤがあれど、映画自体は面白かった。ただ性行為多すぎてみてて疲れた。ジョークとしての演出もたくさんあったが、過剰な舞台演劇のような描かれ方にいま何見てるんだっけ……? と思うことも。 ランティモスらしくない演出もあったが(そしてなにかの映画のオマージュもあるのだろうなと思うのだがいかんせん思いつかなかった。)最後にいつものランティモスになっていた。動物たちと戯れていてほしい。 原作小説読み直したくなるなー。 セックスコメディものという理解はあるんだけど、原作の方が面白かったよ。


追記でのんびりしゃべるけども あの映画をフェミニズムーとか性病の話ーとかするのは結局「女が責任を負っている」話となんら変わらないのでは?? みたいな意識がある。 性病持ち込むのなんて男の問題はありますよ。ちゃんとケアしてくれよ、娼館に行く前に。そっちで。 というのも、主人公は結局あそこら辺のシステムから抜け出せないし、性病はああいう職業あるあるネタだから普通の話だし、わざわざ取り上げて褒めることでもないのかなあって思った。 スクリーンの向こう側だから褒められる感じもあって、そのグロテスクさにしんどくなった。自戒もある。

  • 19th.Mar
  • Movie