Tin ice in the sun

等々力座殺人事件 中村雅楽と迷宮舞台

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既に読んだことのある話もあったのでスラスラ行けてしまった。文庫でこうやって名作リバイバルされるの好きなんですよね。戸板、おめでとう……!(誰視点??) 戸板のミステリーとの出会いは結構昔なので、初見時は歌舞伎のこともなにも知らないまま読んでました! 田舎者なので歌舞伎に縁はなかった。なので、演者たちのお話も主人公の雅楽の解説も結構軽く読んでいたのだけどいままうちょっと知識を深めてから読み直すと「それは……!」というしんどいお話がいっぱいだった。いや面白いんですけどしんどい。 ミステリーでもあり、人情噺でもある。とてもよかったです。あと主人公が探偵のこと大好きで可愛い。ホームズみたいな言い回しをする雅楽(探偵)に対して最初はむっとすることも多かったけど今では話を聞くのも楽しみ、旅行に行こうと誘われてハッピー! になってる。おじさんたちが可愛いミステリーものは面白いんですよ……


  • 25th.Dec
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