Tin ice in the sun

骨と十字架

ありがとう、新国立劇場シアター。めちゃくちゃ楽しんでまいりました。 野木萌葱脚本にハマったのはこちらの劇がおわったあとで、戯曲が情報センターで見られるということでそれは行ったんですよね。だから中身は知っていた。 戯曲から感じるイメージはいわゆる「ノワール」もので、それが舞台になると小川演出によりかなりスマートになっているのが面白かったです。 イメージするところは、あれ ウォン・カーウァイのどろっとした人間に囚われる感覚が是枝裕和にやらせたらもっと温度が無くなるようなそんな感じ(は???) ちょともう中身の話をするのですが、進化論と信仰ってかなり相性が悪い……よね? この世界の中の話。 神が人間を作り、導く存在と信じる世界と 生き物の進化としての最終的な形が人間とする主人公と そりゃあ相容れないわけですよね。 人間的に好きな人が進化論を信じてるから自分の世界をむしろ壊す人にみえてくる、みたいなあの 好意と破壊と信念にぶつかってしまう人間おもしろいですね。野木萌葱のそういう人間が好きなんですけども。 主人公のことみんなみんな「悪いやつじゃない」と思っていてのことがあるのだなーと思います。だからこそ「好きじゃないやつ」にはなる。どうしても許せない一線があるから。 センシティブなそういった世界をねじくりまわすように描く野木萌葱と さらりと世界を作り上げる小川絵梨子。おもしろいコンビだ。同人世界だったら逆カプの王手だよ。 ほねじゅう、配信はされないだろうなーと思っていたのでかなり驚き。 このままタージマハルの衛兵を流してくれ〜〜


  • 5th.Oct
  • Stage
 
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