草臥れたジャケットと、ヨレヨレのスラックス。辛うじてアイロンがかかっているシャツに、息苦しそうに締められたネクタイ。
とても窮屈そうに生きる人達。
スーツ姿はイヤというほど毎日見ている。
会議室に籠って進みもしない議題を、あーだこーだと話し合って。ギュウギュウに詰められた電車に揺られて帰っていく。
斯く言う私もそんな疲労の塊に混ざって、憧れとかけ離れた世界で淡々と仕事を熟す内の一人になってしまった。
それに比べてこの三人は、そんな社会から遠いところで生きているような。落ち着き払った品位が滲み出ているような気がした。
「あれ……そう言えば私、会社は、」
ふと、自分の着ている物に目がいった。
今日は確かに会社用のワンピースを着て家を出た。何の飾りっ気もないシンプルなもの。それに冷房避けのカーディガンを羽織って、満員電車でも疲れない低いヒールのパンプスを履いた。心も踊らない服。
パンプスは流石に脱いでいるものの、通勤用のそれを身に付けている。
「確か朝、ちゃんと家を出て……、」
「よっ!」
「ーーーーーっ!!」
勢いよく視界を覆う白。が、付けているのはパーティグッズコーナーでよく見る、度無しの眼鏡に偽物の鼻がくっついたアレだ。そんな変なものが頭上から飛び込んで来るものだから、息が喉で詰まる。
一瞬で頭の中まで真っ白になってしまった。
●唐突にの続き5いよいよちょっと苦しくなってきたよー……。
よく考えてみたら、登場シーンが一番苦手だった。説明文になりすぎないような、説明文っていうか。
ここに載せるの、毎日思い付きで書いてみ過ぎてるから、あの部分もうちょっと書いておけば楽だった_(:o」 ∠)_っていうのが既に4日目にして感じてる…
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明日はきっとあの人が喋ります。
今週はきっとやりきる…と思う。
4日目