MEMO
 小ネタや雑談など。

名探偵コナン/怪盗キッド

「ねぇ、キッド」
「何です?」
「私、高いところに立っているあなたが好きよ」
「おや、高いところがお好きですか」
「違うわ。あなたのマントが風になびいている姿がとても好きなの」
「なるほど。では、高いところとは限りませんね」
「そうね」
「ですが、なぜ」
「…なぜかしら。私にもわからないわ。ただ、そうして立っているあなたを見ると、胸がきゅっと苦しくなって、ああ好きだなって思うのよ」
「それはそれは。光栄でございます」
「あら、本気だからね」
「はい、もちろんわかっていますよ」
「……そうかしら。あなたは余裕があって、飄々としているイメージだもの」
「これでなかなか、理性は総動員ですよ」
「まあ」
「私も仮にも男ですから」
「でも、紳士なんでしょう?」
「さあ?あなたにはお約束しかねます」
「…キッド」
「はい」
「…何でもないわ。今夜は風が強いから、気をつけてね」
「ご心配ありがとうございます。では、またの逢瀬で」

2012/11/27


ゴーストハント/滝川法生

「ぼーさんはさ、チャラいよ」
「…は?」
「いやだからね、格好が。チャラい。軽そうな感じ」
「さすがに傷つくんですけどー」
「だって事実だもん。仕方があるめえ」
「へいへい。さいですか」
「茶髪だし、デカいし、なんか顔はいいし、ベース背負ってたら完璧だね」
「つまり今だろ」
「そーさね」
「…お前さ、それでも俺の彼女かい?」
「おうとも!一歩間違えば女子高生に手を出してる輩に見られてもあたしはぼーさんのガールフレンドだい」
「最近、麻衣に似てきたよな」
「それナルにも言われた」
「やっぱりな……。いや、つーか一歩間違えばって失礼な」
「だから、見た目的にって話よ」
「お前がチビだからだろー。お兄さんは悪くありません」
「ぼーさんって時々お兄さんになったりおじさんになったり忙しいよね」
「手間のかかる子が多いもんで」
「あたしは?」
「特別世話が焼ける」
「なんだとうっ」
「ま、そこに惚れたのが運の尽きってやつかね」
「…でもさ、法生」
「うん?」
「天上天下唯我独尊のナルシストを選んだどっかの誰かさんよりは、ましだと思うよ」
「なるほどな、賛成だ」
「だしょ」

2012/11/26


まじっく快斗/黒羽快斗

「ポテチが食べとうございますー」
「はあ?急に何」
「快斗、そこのポテチを持ってまいれ」
「…また、ワケのわからんことを思いついたもんだぜ。ほれ」
「手が汚れまする。食べさせてたもれ」
「喋り方ごちゃごちゃだぜ。あーん」
「あむ、…うむ、うまい」
「もう一枚」
「はむ…もぐもぐ」
「もー一枚」
「うみ……もぐもぐ」
「さらに、」
「もういらんわ!」
「あ、そう」
「…くるしゅうない。快斗、こっちおいで」
「次は何でしょう、お姫様?」
「褒美を授ける」
「え、まじ?俺にもあーんとかしてくれる?」
「ちがうよ」
「えっ」
「はい、しゃがむ!」
「お、う」
「ちゅー」
「っ!!?」
「あ。快斗、お茶飲みたい!」
「…今度から雑用一回につきちゅー一回な」

キスよりちゅーの方が言い方かわいい。

2012/11/25


まじっく快斗/黒羽快斗

※理想の彼氏
「ひーなちゃん。何してんの?」
「おお快斗。新しいアプリだよー」
「…何それ。てか誰コイツ」
「理想の彼氏ってやつ」
「ちょ、俺という彼氏がいながら!?」
「うん、まあ」
「え、俺じゃだめ?不満なの?」
「そうじゃないけど」
「なー、俺そんなんに負けたの?」
「はいはい、負けてないよ。たかがアプリじゃん」
「雑だ……そして悔しい」

※確信犯
「快斗ー、帰ろー」
「俺、今日補習だから帰れねえよ」
「え、嘘」
「青子いるだろ?」
「快斗と帰ろうと思って帰しちゃったよ」
「え、まじ」
「まじ。ね、待ってるから帰ろ?」
「…ったく、しゃーねえな」
「ちょ、自分がサボってたからでしょ!」
「テストはできんだからいいだろ」
「そーいうことじゃないっ」

※精神年齢
「ひな、ぎゅってしていい?」
「急に何。別にいいけど」
「ひなちゃんに甘えたい気分」
「…快斗ってさー、ときどき子供みたい」
「俺まだ高校生」
「中学生とか小学生みたいってこと」
「何だよ。別にひなにだけだし、いいだろ?」
「…いーけど、さ」

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2012/11/23


バクマン。/福田真太

『急にどうしたのさ、福田くん』
「別に、用なんかねぇよ」
普段は家に泊まっていくアシスタントも、今日は用事があるとかで帰って行った。久しぶりに一人だから、と電話をかけたわけだ。
『そうそう。ラブフェスタの読んだよ。なあに、あれ』
「うっせーな、あんなんでもビリじゃねぇんだからいいだろ」
『せめてさぁ、経験を活かすとか』
そうそう器用にはできねぇよ、と心の中で呟いた。第一、俺が恋愛を上手く描けても怪しまれるだろう。
「つーか安岡なんて、やっぱ恋愛経験ないとダメですね、とか言いやがったぞ」
『あっはっは!言い返さなかったの?俺にも彼女くらいいるって。福田くんの性格で』
最後は余計だ、と言い返してからため息をつく。
「んなこと言えっかよ」
『…なんで?』
「写真見せろだのうるせーから」
ヘタしたら、アシスタントだけでなく福田組総出で尋問される。それだけは御免だ。
『見せたげればいいのに』
「あのな、お前の話だろ」
『だから、本人がいいって言ってるじゃん』
本人は広島にいるから、のうのうと言えるのだ。一応、上京のときは誘ったが断られているし。
『…ねえ、福田くん』
「あ?」
『来週ね、そっちに遊びに行こうと思うんだ。ていうか行くの。泊めてくれる?』
「はあ!?」
抗議を申し立てるが、どこ吹く風。昔から、いつの間にか決めて、少しくらいの強引さは厭わなかった。というか、この会話の流れで言うことか。
『いいじゃない、いっそおひろめ』
「あのな、俺も締切が…」
邪魔はしないから、と急に弱々しくなった声。
『だって…福田くん、遅いんだもん。何年待ったと思ってるの?十年とか待てないよ』
「それ、は…」
確かに、ついてこないなら迎えに行くからと約束して早数年。あまり実家へ帰ることはないから、なんだかんだ数ヶ月以上会っていない。
『そういうわけだから、説明しといてね』
「あ、おい、」
『じゃ、お腹痛いから寝る。おやすみ、真ちゃん』
「っ、おいこら!」
すでに通話は切れていて、部屋の中は静かだった。
まずは明日、アシスタントに話すところからだな、と頭を抱えた。

2012/11/21






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