11/23 00:20  

カヲルくん!とかいった口が渇かないのに追記には島田さん。ずいぶん前のメモ発見したのではってみる。

最近ヒロインの氏名はぜんぶ「なまえ」で書いているのですが、あらためて人の作品を読むときに、デフォルト名がないとどうしたもんかと悩みます。
自分ちの子くらいはきっちり名前をつけておこう。覚え書き

忍と歴史系…鈴村由宇(すずむらゆう)
エヴァとファンタジー系…敷島キリエ (しきしまきりえ)、キリエ・シキシマ
現代系…佐倉ひより
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「島田さん」
 ひょろながい背中にむかって呼び掛けると、半病人のような顔がむけられた。よくみれば片手は胃のあたりを抑えている。お変わりないようで何より。
「お久しぶりです、お仕事のほうはひと段落されたんですか」
「ええまあ、どうにか」
「ちゃんと食べてます?物凄いやつれてますよ」
「はは…よく言われます」
 まあ心配するのは何もあたしだけの特権じゃないけれど。
 問題はそれだけ言われてんのに二週間も買い物行かないような生活をすることだと、この人は気が付いているんだろうか。
「佐倉さん、すみません、ちょっと」
「あ、はい!今行きます」
 棚の間から新人に手を合わせられ、島田さんとのやりとりは終了。
 失礼しますと頭を下げれば、佐倉さんもおつかれさま、と微笑んでくれる。
 スーパーの店員と常連客という間柄において、島田さんはとてもやさしい。





 島田さんがテレビに出ているのを見たのは、風邪で休んだ日のことだ。
 午前中に処方された解熱剤と抗生剤、それに胃薬を並べて飲んで。なんとなくチャンネルをいじっていたら見知った顔が映って驚いた。しかも主役だなんて。
 ぼんやり画面を眺めながら現実と剥離する感覚を味わって、それから布団にくるまって眠った。
 翌日の新聞で島田さんが「勝った」ことを確認し、仕事帰りに専門誌を一冊買って帰った。内容は正直ちんぷんかんぷんだったが、島田さんが「すごいひと」だということはよくよく理解できた。



 ネットでルールなんか眺めてみてもさっぱり理解はできないし。ボードゲームはオセロか人生ゲームで、どっちも弱いあたしじゃ話もあわないんだろうなあと考えたら、なんだかちょっと目から滴が出てきちゃいそうだった。
 将棋。
 その夜いなかのじいちゃんに電話してみたら、うちにあるのは碁盤だと失笑されてさらにへこんだ。





11/18 00:19  

 実は私、エヴァを見たことないのです。
 世代なのに放映当時流行にのりそびれて現在に至ります。先週からのテレビ版を楽しみにしていたのですが、うっかり酔いつぶれて寝てしまいました。カヲルくん見たかったのに!
 おそらく、いや確実に旦那が動画持ってるんだろうけど…遅れてきたコードギアスブームまっただ中の彼にPC貸し出せとはちょっと言いづらい。

 そんなわけで二次創作で脳内補完して当面満足しています。
 勢いで書きなぐったカヲルくん夢。あらすじも人物設定もかなりあやふやなのでこっちで暫定公開。



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「じゃあ私が神様になればいい」

 
それはすばらしく明瞭な提案に思えた。

「人間、こんなにいろんなことができるのよ。私一人が奇跡をおこすくらいきっとできるわ」

 腕を伸ばして彼を引き寄せた。
 首にかかるプラチナの髪に頬をよせれば彼は自然な動作で私を抱く。あたたかい温度と苦しくない程度の強さで。やんわりと、容赦のない口調。

「無理だよ」
「どうして?」

 問い返しつつわかってはいるのだ。
 私は標準的な家庭に生まれ、平均程度の学力と体力を持ち、特筆すべきところのない生活を享受してきた。少なくとも人類救済のスポットライトが当たらないことは間違いない。幸せな人生を送るけれど主人公にはなりえない端役。それが私。

「実績だってあるのよ」
「へえ?」
「こうしてあなたと一緒にいるなんて、正直思いもしなかったもの」

 ささやかな反論に彼が苦笑した。

「僕はいろいろ考えたよ。計画して、実行して、手に入れた結果が今だ」
「そうしようと思いついたきっかけは?」
「君を見つけたから」
「それなら、私があなたに見つけてもらえたことが奇跡っていうのよ」

 彼はそれ以上の言及はしなかったけれど、奇跡なんて言葉はこれっぽっちも信じていないことが、とてもよくわかった。
 かなしい顔をしている、と思った。普段通りのきれいな笑顔だったのに。

「ねえ、お願いがあるの」

 砕けてしまった勇気を拾い集めて私は言った。

「明日もまた会える?」
「ごめんね」

 彼はひときわ強く抱きしめると、体を離して私の瞳を覗き込んだ。

「これで、最後だ」
「いや」
「うん。でも僕にはやることがあるし、君はそれにつきあうべきではない」

 彼がとうとう言葉にしなかった部分を、私は私のすべてでもって、理解していたのだろう。難しい言葉や思想の数々を理解しなくても彼は異質で相容れないものだと。抱き合って触れ合っても埋められない深淵を、最後の最後で私は飲み込んだ。

「…やっぱり私がなんとかしなくちゃ」
「無理だよ」

 聞き分けのない子供を諭すような、苛立ちとあきらめと途方のない愛情を含んだ表情で彼は私を見下ろした。くちづけはやさしい。離された肌が冷たい。海が赤い。同じ色の目で彼がささやく。


「幸せにおなり」



 別れの最後の台詞がこんなだなんて、神様はひどく狂っている。






11/16 23:16  

花冠7話目をあげました。

長すぎてどこで区切っていいのか悩みました。く…っ!しかしようやく次回は食満くんをだせそうなとこに…きたはず…。ずっと雑戸さんのターンでしたが、もうちょっとで主役挽回できそうです。






11/14 18:55  

今日の忍たまは何だったんですか…こわい!えぬえちけーの本気がこわい!




10/23 21:58  

娘のお誕生日も過ぎたーと思ってたら、あっというまに十月も末でした。

更新も二カ月ぶり…だと…。
訪れていただいた方には本当に申し訳ありません。またぼちぼち上げていく予定です。


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