仮にも私は所謂帰国子女にでもなるのだろうか、とにかく、留学から帰ってきたばかりだ。どちらかと言えば、日本語よりまだ英語の方が耳に馴染む。

私がその人に話しかければ、


「Was good! You're likely to understand English!
Where can I find the Seido high school?
(よかった!君は英語がわかりそうだね!青道高校は何処にあるのかい?)」


どうやら、彼は青道高校へ向かっているようだ。


「Well, it is just that you walk straight down this road, it was bent to the right at the first corner. They also so go from here, what are you together if you do not mind?Do Let's listen to them?
(それなら、この道を真っ直ぐ歩いて、一つ目の角を右に曲がったところにありますよ。彼らもこれから向かうので、もしよろしければ一緒にどうですか?彼らに聞いてみましょうか?)」

「Do you mind? I appreciate it.(いいですか?助かります)」

「No, no.(いえいえ)」


私はこの人との会話を終え、後ろを振り返れば御幸だけじゃなくていろんな人が私を見ていた。
…こんなたくさんの視線、向けられたことがないから驚いた。
そんな中で、私は一番…というか、この中だったら親しかった御幸に、視線を送る。


「で?」


この人、なんて言ってんの?と御幸は私に聞く。
あれ?高校時代、御幸、英語もほどほどにできなかったっけ。
記憶を辿りながらも、まあ、何年も経ってる記憶だから、きっと違ったのだろうと思い直し、私は、


「…この人、青道高校に行きたいみたいなの」
「マジで?」
「一緒に連れてってあげて」


私は、御幸にそう言って、用事が終わった。
きっと、御幸なら『いいよ』って言うはずだ。
だから私は、その人に、


「Because it was said that it is good, don't worry.(いいよって言われたので、安心してくださいね)」


と言う。
すると安心したような表情の彼に、私は思い出す。
…留学したての頃を。
そんなに英語も喋れなくって、物一つ買うのも一苦労だった。
その時の気持ちが今、思い出してきて。

彼の役に立てたなら、嬉しいな。
そう思いながら、私は『御幸、後は頼むね』と言って、実家までの道を歩く。

…いや、歩こうとした。




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