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「アルバス!」
「ローズ」
「ア……久しぶりね。学校はどう?」
「うん、まずまずだよ」
僕らは一緒の馬車に乗り、学校へ向かうことにした。
クリスマスに1度あったけれど、僕は夏休みに1度もウィーズリーの家に泊まりにも夕食へも行かなかったし、手紙もやり取りしていなかったので、顔を合わせるのは半年以上ぶりだった。
「そう……。友達は出来た?」
「ううん。……あ、そうだ。ローズ、君はセージのことを知ってる?」
「セージ?」
「うん。セージ、スリザリンの」
「セージ=コプトリスクのこと?知ってるわ。秘密の部屋の後継者だって噂よ」
「秘密の部屋? それって、父さんたちが暴いたでしょう?」
「いいえ。それがね、秘密の部屋はひとつじゃないって噂があるの」
「でも、なんでセージが後継者に?」
「彼もパーセルマウスだからよ。スリザリンの血を引いていて、マグル生まれを根絶やしにしようと考えてるらしいわ」
「そんな!!」
「何よ、大きい声出さないで!」
「ごめん……。でも、そんな風には見えなかった……」
「人は見かけによらないものよ」
「ウン……。でも、血筋にもよらないものだよ」
「何か言った?」
「ううん。何でもないよ」


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