午後14時20分、職務中にて
修羅場の真っ最中に同期の旧友と恋人になっていた
「え、何コレ。なにがどうなってんですか風見さん」
「俺を巻き込むな…。降谷さんがお前にプロポーズをしてそれをお前が受けた、それだけの事だ」
「ホーゥ…っていやいやいや!!まったくもって理解できませんけど!?あの降谷が私にプロポーズ!?嘘でしょ!?本当にあの降谷零!?仕事中に居眠りしてる私に躊躇いなくヘッドロックしかけてくるあの降谷零!?」
「間違いなく影でお前をゴリラと呼んでいるあの降谷零さんだな」
「え…なにその情報初めて聞いた…。とにかくどうせなにかの間違いでしょ。絶対有り得ないって」
「自信満々だな。そう思う理由はなんなんだ?」
「そりゃあ降谷とは警察学校時代に出会ってからなんだかんだで10年来の付き合いだけど今まで1ミリたりとも男女の色っぽい雰囲気になった事ないですもん。むしろ女扱いなんて受けてませんでしたしね〜。仕事にスカート履いていった時なんてあのくりくりお目目を丸くしてお前でもスカートなんて持ってたのか…なんて言われましたよ」
「お前が必要以上にスカートを履かないのはそういうわけか…」
「あいつ見た目は抜群にいいくせに性格は捻じ曲がってるから昔から憎たらしかったもんなー。あいつと少しつるんでたってだけで同期の女子達には妬まれるしそれを知っててわざと見せつけるようにベタベタしてくるような根性曲がりだし。以上の点を踏まえてもあの降谷が私にプロポーズするなんて有り得ません。はいこの件はここで終了」
「お前は本当に分かってなかったのか……」
「は?それってどういう……あ、降谷からメールだ…。今夜空いてるか?恋人らしく夜景の見えるレストランで食事でもしよう…?え……まさか…」
「諦めろ苗字。これが現実だ」
「……う、嘘やん…」