04 繋がる直前、ディストはリヴに問うた。 「後悔しませんか?」 先ほどのリヴのように、ディストは苦笑しながら言う。 「どうして?」 後悔、するはずないでしょ 徐々に拓いていく部分は痛みを連れ、ついつい涙が溢れてしまう。 「…っ」 痛みに慣れるまで行為は止まり、見計らいゆっくりと進んでくる。不思議と痛みよりも感じる、幸福感。荒く呼吸するリヴにキスを落とし、ディストは「すみません」と一言謝る。何が?と問う前に、ディストが謝った理由を知る。彼の自制が解かれ、その身の快感に忠実になる。激しく打ち付ける彼を、リヴは耐えて受け止めた。 痛みが全神経を伝うのに、やはり心はこんなにも暖かだ。 吐き出した性と、止まる律動。抜かれたその部分から、白濁した液と赤く染まる初めての証がシーツを汚した。ディストはリヴを引き寄せ、力いっぱい抱きしめた。 「苦しいよ」 「傍にいてください。これからも」 私の隣で笑っていてください 貴方の言葉が私を生かしているのかと錯覚する程に愛おしい。 私も貴方が…。ふわふわと、微睡みの中。リヴは気付けば眠りについていた。 続く言葉を口にすることもなく。 [←prev]|[next→#]|story top |