濃厚ザーメンおかわりセックス@
【注意】
・受けが実父に暴力を振るわれた描写(事実のみ)
・攻めが受けの妊娠・結婚妄想




帰りのホームルームが終わり、教室を出たら晃くんが廊下に立っていた。ウーン相変わらず可愛い。
「今日さあ、家泊めてくんね?」
「え」
ヨッシャお泊り会の提案いただきました!!!
晃くんの家に泊まるばっかりだからたまには……って思ってたんだよね。ウッヒョイ。
……しかし片側の頬がなんかすごい腫れてるからそっちに目が行ってしまう。めっちゃ痛そう。
「無理?」
「多分平気だけど……ほっぺたのそれ、大丈夫?」
「あーうん。クソジジイにやられただけ」
「お父さんのこと?」
「そ」
「なんでまた……」
「知らね。機嫌悪かったんじゃね?」
「そうなんだ」
そんな理由で殴るってヤバい人なんじゃ……?
「いま家に誰かいんの?」
「ああうん、母さんいるかも。メールで聞いとく」
「頼むわ」
「だめだったらどうする予定?」
「他の奴のところ行く」
「…………女子?」
「当たり前だろ」
当たり前ではない。俺と付き合ってるんだってこと忘れちゃってるのかな。
「俺とネカフェ泊まろうよ。オケオールでもいいし」
「はぁ?絶対寝心地わりぃじゃん。ヤダ」
ワガママ〜〜〜!あ、返信来た。
「夕方から出るけど良いってさ」
「おーまじで?サンキュー!」
「ッうわ、」
笑顔になった晃くんに勢いよく肩を組まれ、コケかけた。地味に衝撃がすごいんだよな。
……これまではどうしてたのか一瞬気になったけど、すぐに考えるのをやめた。女子のところに違いないもんね。
「あ、ご飯どうする?」
「どうって?」
「なんか作るけど」
「は?作んの?買ったほうが楽だろ」
「それはそうだけど、晃くんの家に泊まるとき毎回コンビニ飯じゃんか。たまには塩分控えめのにしないと」
「ふーん…俺は料理できねーよ?」
「いいよ別に。俺が食べたいもの作るだけだから」
「なら肉!唐揚げ!」
「それはまた今度で今日は簡単なやつね。帰るの遅いから揚げ物はキツイ」
焼きうどんかな……もしくは親子丼とか?
帰りにスーパー寄って、カツがあったらカツ丼でもいいかも。丼物食べたい。
「しゃーねぇな。野菜はあんま入れんなよ」
……確かに晃くんがもりもり野菜を食べる姿は記憶にない。かなり嫌いなんだな……でも。
「ダメ。それじゃいつもと変わらないじゃん」
「…チッ」
「舌打ちしたってダメですー。ほら、部活行こ」
「へいへい」

……晃くんのお父さんって、どんな人なんだろう。



*****


「あ゛ーーー腹減った」
部室を出て開口一番、晃くんが伸びをしながら言う。
「ね」
「結局メシどーすんの?」
「焼きうどん」
「うどん?そばじゃねーんだ」
「どっちでもいいけど、焼きそばのほうが好き?」
「いや、カップ麺で慣れてるだけ。食ったことねーよ、焼きうどんは」
「なら新境地開拓ってことで。スーパーちゃっと寄って帰ろ」
「ん」
いつも晃くんが寄っているコンビニに今日は入らず、素通りした。なんだか不思議な感じ。



「いらっしゃいませ〜」

初めてのお買い物デートの行き先がスーパーなんて夢がないと思ったけど、逆に新婚感があっていいんじゃない?と気付いた。ありだな。
晃くんと結婚かあ……(気が早い)。
「………」
「……どうした?」
幸せだろうな、と妄想してたら不審に思った晃くんにジト目で見られていた。やば。
「……野菜切るのめんどいから、カットされたやつにしようかなって」
誤魔化すように近くにあった袋入りの野菜ミックスを手に取れば、晃くんはこくこくと何度も頷く。うん、相当お腹すいてるねこれ。
「毎回そんなに野菜入れてんの?」
「ううん、今日は特別。普段野菜摂らない人がいるから」
「んなことねーよ。食ってるわ」
「例えば?」
「コーンとかカップ麺の上に乗ってるやつ」
「……」
同棲するようになったら料理担当は俺にしてもらおう。不安すぎる。
「あ、これにしようぜ。ちょー美味そう」
少し移動して肉売り場に着いた。
「焼きうどんに牛肉って……今日はこっちにしようよ」
となりのコーナーの豚肉を指差す。晃くん、もしかして金銭感覚バグってるのかな。
「肉、たくさん食べたいでしょ」
「まあ……」
晃くんは若干不満げな顔のまま、豚肉のパック(かなり大容量)をカゴに入れてきた。
こんなに入れたら最早焼き肉……まあいいや。
「あとは?」
「麺買ったら終わり」
「りょー」
「何人前食べられる?」
「わかんねぇ。けどマジで腹減りすぎてヤバい」
「俺も。…ま、残ったら明日の朝ご飯にすればいっか」
「うぇーい」


*****


「ただいまー」
「おじゃましまーす」
靴を脱ごうとしたら、奥の部屋からひょっこりと母親が出てくる。随分よそ行きの格好だ。
「おかえり〜。あ、噂の代田くん?」
「っす。(……噂の?)すんません、急に泊めてもらっちゃって」
「やあねえ、いつも良二がお世話になってるんだから全然いいのよ!ゆっくりしていって」
「ありがとうございます」
「いえいえ。お風呂は沸かしておいたから。ご飯は…良二、お願いね?」
「うん、材料買ってきた。母さんの分も残しとく?」
「ううん、何日か帰って来られないと思うから大丈夫よ。ありがとね」
「わかった。……何時に出る予定?」
「えーと……あっ、もう行かなきゃ! ごめんじゃあ、家のことお願い」
「オッケー。気をつけて」
「もし何かあったら連絡しなさいね!」
「わかってる。いってらっしゃい」

ばたん!

「なんか……めっちゃ普通の人だな」
「何それ」
「母親って感じ」
「それはまあ…母親だからね」
「ま、そーか」
「うん。あ、晃くん先に風呂入ってきていいよ」
「無理、風呂場で倒れる」
「空腹で?」
「ん」
「……じゃあ先にそのへんの魚肉ソーセージ食べてて」
「焼きうどん待ってる」
「いやでも時間かかるし……」
「…………」
「急ぐからそんな目で見ないで」
俺も腹減ってるけどさ、秒でできるものじゃないんだよ。わかってくれ。

数十分後。リビングにいたとはずの晃くんが料理完成の気配を嗅ぎつけたようで、気付いたら俺の背後に立っていた。ビビった〜〜!
「すげぇ、超うまそう」
「んー味見してみて」
適当に小さい皿によそって、晃くんに渡……そうとしたが、熱々のをそのまま口に入れそうなので俺がふーふーしてからにした。勢い余ってやけどする予感しかしない。
「はい、あーん」
「……ん…、むぐ…」
何度か咀嚼した後、「うめえ」との言葉をいただいた。やったね。
「座ってていいよ、今持っていく」
「もーひとくち」
可愛すぎか?
口を開けて待たれたら何度でも口元に持ってっちゃう。餌付けかよ。
「しょうがないなぁ、はい。……ほら、座って食べよ?」
「ん、……わかった」
もぐもぐと口を動かしつつ晃くんがリビングに向かっていった。なにあの可愛い生き物……実は天使ですって言われても納得しちゃうな。


「いただきまーす」
腹が減りすぎて何も感じないレベルになったけれど、やっぱり目の前にご飯があると食欲そそられるよね〜。
「まーす。………………(もっもっもっもっ)」
お、おお。晃くん無言でめっちゃ食べてる……勢いがすごい。
「水も飲んでよ」
「んー」
「……そんなにお腹すいてたんだね」
「ん、むぐ…………それもあるけど、普通にこれが美味い」
「本当?よかった。おかわりたくさんあるよ」
「ん」
「野菜残したらダメだからね」
「……………」
「そんな顔しても駄、」
「良二、あーん
「え……」
こ、晃くんからの『あーん』?!そんなの無条件に口開いちゃうよ!!
「んぐっ」
……秒で野菜まとめて突っ込まれた。
「よし」
話は終わったと言わんばかりに、俺の皿にどんどん野菜が盛られていく。なんで?
「待って待ってどんだけ入れてんの? 全然野菜食べてないじゃん」
「気にすんな」
ぱちん!とウィンクしてくる晃くんに腹が立つが可愛くて怒れない。だめだめだな俺。
「おかわり」
空になった皿を渡してくるのすら愛しいってなんなんだろ。
「ん」
「肉多めな。野菜はいらねー」
「はいはい……」
本当に将来が心配で仕方ない。早いところ結婚しなくちゃ。

「ごっそさーん」
「おそまつさまでした」
「なぁ、料理できんなら俺ん家でも作れよ」
「あー……人ん家で作るのは緊張するんだよね」
皿を台所に運び、水を出しながら答える。
「俺しかいねーのに?」
「うん」
「ふーん…」
だってさ…………本当だったらもっと上手くなってから振る舞いたかったんだよ?
人の家だからというよりは好きな人相手だから、良いところ見せたいじゃん。
「……食ったら眠くなってきた」
「寝る前に風呂入ったほうが良いよ」
「んん……むり…」
「…………」
おねむな晃くんベリベリキュート過ぎてこのままごーとぅーざベッドしたい。ぽやぽやな今のうちに、とろとろになるまで優しく抱きた……いやでもなぁ。晃くんがシャワー浴びないのは気にしないけど(むしろ匂いが強くて興奮しまくるので最高)、俺はかなり汗かいたから駄目だ。秒であがってこよう。
「それならシャワーは明日で良いから、寝るなら俺の部屋行こ」
「……」
こくりと小さく頷いたのを確認して、洗面所で歯を一緒に磨いて部屋に向かう。数日前に新しい歯ブラシ買っといてよかったな〜。
「晃くんはベッドね」
「さんきゅー……良二は?」
「布団もう一枚あるからそっちで寝るよ。疲れてるみたいだし、広々と使っていいから」
俺のベッドは晃くんの部屋のよりも狭い。だから二人だとかなりギュウギュウ詰めになってしまう。ヤるときならそんなに気にしないけど、今日はしっかりと寝てほしいので別に寝ようね。めちゃくそ残念だけど。
「……」
もぞもぞと晃くんがベッドに入る。俺も布団を引っ張り出し、さっさと敷き終えた。
「じゃ、電気消すね。おやすみ」
「ん……」
そうして、自分の部屋を後にした。……若干、前かがみになりながら。





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