モブレ未遂
※モブ×晃(性器挿入無し)からの良二×晃
※モブレ部分はすぐ終わる。甘め


「代田、○△大学のコーチだ」
「初めまして、代田くん。君のプレー、すごく良いね。見惚れてしまったよ」
「あー、どもっす」
「よかったらウチの大学の練習見に来ないかい?ぜひ、参加して欲しいんだ」
「え」

部活のときに大学のコーチが俺らのプレーを見に来てて、個別に声をかけられた。
褒められ、大学の練習を見に来ないかと言われたのだ。それなりにサッカーが強いことで有名な大学だったので、まあ普通にお礼を伝えて行くことになった……そして、今。

「はぁっはぁっ…代田くん、かわいいねぇ…」
「ッやめ、っ、んうぅっ!んーっ」

俺はそのコーチに襲われてる。口にタオルかなんか突っ込まれて、手足縛られて押し倒されて。
「んぅ゛うっ!う!うんぅ!」
予定が変更になって練習がなくなったそうで、マジか早く言えよと思いつつ帰ろうとした。そしたら「部室で少し大学の話をしてあげる」と言われてしまい、断れず入った部室で…ってわけ。
「僕、君みたいに生意気な子大好きなんだよ」
「んむ、…ッ」
「…わあ、立派なの持ってるね。アナルの具合は……ん?」
「ッ!!、ん、んん゛ッーーーっ」
「代田くん、ここ…どう見てもお尻の穴には見えないよ。さては相当使い込んでるね」
タオルを引っこ抜かれる。目の前の男がにやにやと笑っていて、本当にヤバいと改めて感じた。
「っぷはっ、はぁ、ッは…やめ、ろッ、っ!さわ、んなっ…」
「たくさん咥えてきたのがよくわかるよ。」
「っ…」
「彼氏いるの?」
「……いねーし」
いるって言ったらなんかめんどくさそうなことになりそうで、嘘で誤魔化した。つーか俺の中ではまだ付き合ってるって認めてねぇからあながち間違いでもない。
「へぇ、じゃあ男狂いなのか。欲しがりおまんこにしか見えないな」
「ちげーよッくそ野郎、はなせ、」
「うんうん、」
ずぷっ
「ッう゛あ、!‥、ゆび、いれんなっ!ぬけよっ」
「僕の指にちゅうちゅう吸い付いてくるよ。気持ちよくしてあげるからね」
「んっ!ッ、う…ぅう゛〜〜〜…っ」
ぬちゅ、ぬちゅっと腹の中をかき回され、浅いところを執拗に責めてくる。
「声我慢しなくていいんだよ?」
「っしてねぇ、気持ちわりいから…ッ、っく…ッ!!ッ、や、そこやめっ…んン…ッ」
ヤるときいつも良二に触られているシコリをぐりっ!と強く押され、思わず声が出る。やばい。きもちわりーのに、なんで俺感じてんだよ。ありえねぇ。
「ここが好きなの?」
「、なわけね、ぇう゛ぅっ!?お゛ッ! つぶっ、すの、だめ゛ッ!やめ、っ」
「身体ビクビクさせちゃうくらい好きなんだ。可愛いねえ」
「っ、も、やめ゛ろッ、はな…ッあ、ぁあっ!」
「前立腺の感度も良好…最高だね。威勢も良いし…だけど、」
「ん゛っ、…んぅ゛っ!!、う゛ーー!」
思い切り先程突っ込まれたタオルを再度口に含まされて、喋れなくなる。嘘だろ。
「あんまり大きい声を出されたらバレちゃうから…ちょっと我慢しててね」
ぼろんっ
はあはあと息を荒げながら、男がそそり立ったちんこを露出した。大きさは良二のより小さそうだけど、グロくてビキビキのそれに声も出ない。
「っ、…」
「代田くんがだあいすきなコレ、たくさんズポズポしてあげるからね」
「んぅう゛っン゛っ、ッ、う…ッ!」
ぬちゅ、と男のソレが後孔に当てられて、本当にこのクソジジイにヤられてしまうんだと絶望した、その瞬間。

ガチャガチャガチャッ…

「晃くん!」
良二が部室のドアを足で開けて、ズカズカと中に入ってくる。コーチが驚いて、俺の上から退いて良二の方に近づいた。
「君…どうしてここに、っがぁあっ!」
容赦なくコーチの股間を蹴り上げた良二が俺のそばで座り込む。ソイツは床に転がり、痛みに悶絶している。気持ちわるいなこのオッサン。「すぐに顧問が来るけど、二度と使えないようにしたほうが良いかな…」という呟きが聞こえた気がしたけれど、無視しておいた。
「晃くん、ごめん遅くなって」
口の中に突っ込まれたべちょべちょのタオルを抜き取って、縛られていた手足の紐もハサミでぶちりと切り落とされる。
「…っぷは、……や、遅くねーっつーか、そもそもなんでここにいんの?」
「……(GPSつけてるからとは言えない)」
「ま、いいけど…、ぁ」
起き上がろうと身体に力を入れたら、ぬちゅりとローションが床に垂れる。
「………」
良二の顔が一気に人殺ってそうなヤバイ顔になって、慌てて未遂だと伝えた。
「………一人で行かせなければよかった」
「いや俺が勝手にしたことだし、ごめ「晃くん、悪いのは全部このクソジジイだよ」…まあ、そうだけど」
寝っ転がってる男の金玉を再度ぐりぐりと踏み潰す良二。すげー無表情…えげつねー。
「顧問そろそろ来ると思う。服どこ」
「あー…」
さっき剥ぎ取られたやつがぐしゃぐしゃになって床に散らばってる。
「…………」
それを見た良二が無言で自分が履いていた下のスエットを脱ぎ、俺に渡した。…あ、ハーフパンツ履いてんだ?焦ったわ。……いやいやそれでも、
「それで出んのはやべぇって。さみーだろ」
申し訳なくて返そうとするが、良二は受け取らなかった。
「平気。走ってきて暑いし…サイズ平気なら良いけど」
「………、……さんきゅ」
もぞもぞと裾に足を通せば余裕で入った。丈は若干短いけど。
「よかった。…あ、」
「晃!」
顧問がドタドタ音を立てながら走ってくる。あーあ。大事になんのめんどくせーな。




顧問に事情説明とか警察呼ぶ呼ばないとか…バタバタしてたら遅くなった。

「家まで送るよ」
「いや平気」
「…俺がそうしたいんだけど、ダメ?」
………なんか今日の良二優しいな。
「………泊まってけば。遅いし」
「エッ」
「親は電話もメールも繋がんねぇから、多分今日帰ってこない」
「……あー、じゃあお邪魔します」
「ふはっ、なんだよそれ。いつもと違いすぎ」
「…俺が近くにいて大丈夫?」
「嫌だったら言ってねぇし」
「…そっか」




俺の家に着いてから、別々でシャワーを浴びてコンビニで買った飯を食べ、ベッドに二人で座る。
「あーー疲れた。マジわけわかんねぇ一日だったわ」
「おつかれ」
「んー良二も…あ、てかごめん」
「?」
「せっかくのオフだったのに巻き込んだよな」
「あー気にしないで。晃くんが無事で良かったよ」
「サンキュ」
良二が来なかったらきっとあのまま突っ込まれて、最後までされてたんだろうな。色々ヤられた後にあのコーチの家に連れ込まれたりしてたら……吐き気がする。
「マジあんなオッサンとヤるとかキモすぎて無理だったから助かった」
あ、やば。なんか……今になってめちゃくちゃ怖くなってきた。もしあのオッサンのちんぽ突っ込まれて、気持ちよくなっちまってたら…無理、自分がキモすぎる。
指突っ込まれただけでも、気持ち悪さの中に快感は確かにあった。色々言われてたよな。使い込んでるとか男狂いとか…マジで俺、
「晃くん、」
「ッ!」
パシンッ。
不意に伸ばされた良二の手を払いのけてしまい、自分でもその無意識の行動に驚く。
「っ……あ…わり、ちょっと驚いて…」
「…や、俺こそごめん。もう寝よ」
「、え」
ヤらねーのかよ。
「え?」
「何もしねーの」
「…晃くんはしたいの?」
「……したいっていうか、するもんだと思ってたから聞いた」
「あー…説得力ないかもだけど、今日は別にヤりたくて家来たわけじゃないよ」
「……」
「俺が安心したくて来ただけだから、今日はそういうの考えないでだいじょ、」
「俺はヤりてーんだけど」
「え」
「さっきのこと気持ち悪いし忘れてーのに、普通にしてっと思い出すから、なんも考えられないようにしてくれよ」
「……」
「な?ヤろうぜ」
一発ヤればきっと、このどうしようもない不快感なんて、あの男の気持ち悪さなんて忘れられるはずだ。良二ならそうさせてくれる。なあだから、
「いや、今日はしないで休もうよ」
「…は、」
なんだよそれ。良二、俺のこと拒否んの?お前が俺をこういう身体にした癖に、なんで。
「……っ」
「ッ!?…待って、なんで泣いてんの、」
「んだよ、…オッサンに触られて感じるような奴とはヤりたくねーってことかよ」
「そんなこと言ってないじゃん」
「、…ッじゃあなんでしないとか言うんだよ?良二だってヤんの好きだろ!」
「そりゃ好きだけど…今日はやめといたほうがいいよ。だって、」
する、と腰を撫でられて、ぞくりと嫌悪とも快感ともわからない感覚が背筋を走る。
「ーーっ!」
「ごめん。…今、触られるの嫌なんだよね?」
「………」
「今日は早く寝て、明日たくさんしようよ。晃くんがヤりたいって思えたら」
「……ぅ、」
「顧問にも明日の部活は休むって言ってあるし…次ヤるときは晃くんの好きなこと、たくさんするから」
そっと目尻の涙を指で拭われて、体の緊張がだんだんと解けていく。
「……指、…」
「ん?」
「指で慣らすの、最初から全部良二がやれよ」
「うん」
「あとバックじゃなくて前からな。俺がイッてるときはぜってー動くな、あれキツイから」
「はあい」
「それと、後でシコるんならトイレでも風呂場でも使っていーぜ」
若干勃ってんのがきつそうだから、優しさで言ってやる。
「……ありがと」
「ん。…良二、」
「?…っん、」
ちゅ、と薄い唇を押し付けた。目の前にはぽかんとしている良二の顔。
「ふは、間抜けヅラ」
「…初めて晃くんからされた気がする」
「そうだっけ」
「うん。いっつも俺からじゃん」
んまあ、そうかもな。ヤってるときしかしねーし。

「……そういえば俺のファーストキス、晃くんだったんだよ」
「…は?」
「1年のとき、みんなでカラオケ行ったじゃん。王様ゲームとかやったやつ」
あー。あのときは確か、良二から俺にキスっていう命令をされて(名指しじゃなくて番号だったけど)周りにどやされながらも完遂した記憶がある。
「………え、ガチで言ってんの?」
「うん」
「…なんか…ドンマイ。そこまで童貞拗らせてたとか知らなかったわ」
「いや、別に落ち込んでないしむしろラッキーだったよ」
何を言ってんだコイツという目で良二を見れば、そのまま言葉を続けてくる。
「そのときに晃くんのこと好きだって気づけたから」
うわ。
「……」
「晃くん?」
「寝る」
ほんとに無理、こいつのこういうとこ。


良二視点

ぼすん、と音を立てて横になった晃くんに顔を背けられる。出たよ突然の塩対応……心が折れるのでやめてほしい。顔が良いから許すけど。
「あ、待って。掛け布団もう一枚出していい?」
いつもは二人で一つの布団使ってたけど、今日はやめといたほうがいいよね。
「あ?こっち入れば良いじゃん」
「いや俺寒いのダメだから、寝てる間にくっついちゃうと思う」
「……寝てるときのことなんか気にしねーよ」
「、っ!?」
思い切り布団の中に引きずり込まれる。えっ待って晃くんに抱きしめられてんだけど何この状況。夢?
「ん…良二あったけーな」
「………ア、ウン、ソウダネ……」
多分それは今俺の体温が急上昇中だからだよ。あっちい。
…あっだめだめ少し上見たら晃くんの顔めっちゃ近い近すぎる死んでしまう。
「けどまださみぃ」
「…暖房つける?」
「んや、いらね。もっとくっつけよ」
え?!今でも十分くっついてるじゃん!!これ以上近づけないよ興奮で気絶す……いや待て。これもしかして、俺からも抱きしめていいってこと?
「……」
晃くんの細い腰にゆっくり片腕を回して、ぎゅうと力を込める。
「……ん」
どうやら正解だったようで、晃くんが満足げな顔をして目を閉じた。……なんなの?かわいすぎるんだが。
というかこれやばい、晃くんの匂いすごくする……絶対眠れない。どうしよハチャメチャに惜しいけど一回距離を……
「晃くんごめん、やっぱり離れ…」
「……すぅ…」
ウワーーー寝息聞こえる!!え!?寝るの早いよ!!!俺も寝たい!!!!
「…はあ」
こうなったら晃くんの寝顔や匂いを寝不足覚悟で堪能するしかないや。早々こんな機会ないもんな…。
「………」
晃くんの少し幼いような寝顔を見ながら今日の出来事を振り返る。
本当に最悪な一日だった。前半は。…晃くんの泣き顔とか弱ってるところとか見られたのは、ぐっときたからまあまあ悪くない。あれだけ気持ちいいこと大好きな晃くんのことだから、なんだかんだ言ってヤラれても快楽を拾えるんだと思ってたけど…ちゃんと抵抗してたのは意外だった。誰でも良いわけじゃないのか。

俺のこと別に好きじゃないみたいだけど、俺への依存度は確実に高くなってるなって感じた。今までの晃くんならさっきみたいな甘え方はしなかったと思う。俺の前であんな必死な顔見せてくれて、嬉しいなあ。

無理矢理みたいなプレイも、晃くんが落ち着いたらしてみよう。本当に嫌がられたらそこでやめれば良いし、ノッてきたら続行しちゃえばいい。うん、名案。
晃くんのいろんな顔、俺だけに見せてほしい。あのオッサンがきっと見た恐怖とか絶望の顔も…いつか必ず、見せてね。






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