ストーカー×某動画サイト人気配信者@
※非合意セからのメス堕ち、受の知らぬ間にアナル開発


『では、今回の動画はここまでで。…もし、俺の動画が良いと思ったらチャンネル登録よろしくお願いしまーす!それじゃあ、またね〜!』

…やっと、編集が終わった。
俺は某動画サイト配信者の、ぽんぺいうす(本名は伊野亘・いのわたる)だ。半年ほど前に始めて、最近になって多くの人に見てもらえるようになってきた。今やチャンネル登録者数100万人を超え、そこそこ今をときめく動画配信者として活躍できているのではないかと思う。とてもその点については嬉しいが、…どうにも困ったことがある。
それは、ストーカー被害だ。あまり外には出ないが、たまに夜などに出ると誰かに尾行されているような気がすることがある。しかも、郵便受けに使用済みのコンドームが入っていたことも何度かあり、相手はおそらく自分と同じ男。あの時は、流石に気持ち悪くなって吐きそうだった。
こんなことがしばらく続いているので、ストレスで眠れなくなるんじゃないかと不安に思っていた。が、俺は自分で思うよりもずっとメンタルが強かったらしく、今のところそういったことはない。動画を編集していたはずなのに眠ってしまって、気がついたら朝になっている、ということが少なくない。起きた時に身体に違和感を感じる時はしばしばあるが、これはほぼ精神的な疲労や変な寝方をしてしまっていることが理由だろう。
寝られているとはいえ、ストーカーによる被害はそれなりにあるので、どうしたもんかと考えていた。


ピンポーン♪


玄関の呼び鈴が鳴る。
「…?」
誰だろう。今日届く予定の荷物なんてあっただろうか。…もしそうだとしたら、再配達を頼むのはお互いに手間だよな。仕方ない。
玄関に向かい、念の為ドアの覗き窓で外にいる人物を確認すれば、やたらと好青年な男が立っている。
…見たことは無い人だけれど、怪しい感じもしないのでドアを開けた。
「…はい」
おあ、筋肉質な人だなあ。鍛えていることが服の上からでもわかる。短髪でマッチョなイケメン…すげえ。
「あ、すみません休みの日に。俺、昨日隣の部屋に越してきました、盛岡潤って言います。これから、どうぞよろしくお願いします!」
目の前の彼が小さな包を差し出す。なるほど、引っ越しの挨拶か…しっかりしてるんだなあ。
「あー、ご丁寧にありがとうございます」
「いえいえ!…えと、」
「ああ、俺は伊野亘です。よろしくお願いします」
「!伊野さん、…よかったです、優しそうな人がお隣さんで」
「いや、はは…そんなことはないですよ。まあ何かあれば、気軽に聞いてください。この辺の店とか、ごちゃごちゃしてると思うんで」
「ありがとうございます。俺、警察官やってて最近○○交番配属になったんですけど、初めての土地だから心細くて…」
はにかんだ顔が眩しい。そうか、警察官か。通りでムキムキな訳だ。
「まあ、この辺はそんなに治安悪くないと思いますから…そんなに心配しなくても、大丈夫ですよ」
俺は現在進行形でストーカー被害に合ってますけどね、とは言えなかった。きっとレアなケースなので言う必要もないだろう。
「そうなんですね、良かった……伊野さんは、何かお困りのこととかないですか?」
「…?」
「いや、最初ドア開けてくれた時恐る恐るって感じだったから…」
「ああ、…気に触ったのなら、すみません。ちょっとトラブルがあって」
「トラブル?…よかったら、俺に話してみてくれませんか。警察官なんで、力になれることがあれば…」
「…ありがとうございます。でも、大丈夫です。個人的なものなので、」
「…もしかして、ストーカーされてる、とかですか?」
「え…」
「当たりですか?」
「いや、その………」
「……もし違っていたらすみません。けど、男がストーカーされるなんて恥ずかしい、とか今のご時世ないですよ。結構ある話なので」
「…」
そうなのか。…警察って言ってるし、良い人そうだしな…話してみるか。
「実は、以前から尾行されているような感じがしていて」
「…やっぱりそうなんですね、他にも何かあります?」
「………その、…体液のついたものをポストに入れられていたことも、何度か」
盛岡さんの目が驚きに見開かれる。こんな話をしたのが申し訳なくなり目線を少し下げれば、盛岡さんの大きな手が握り拳のまま力が入れられているのがわかった。震えてら。
「…」
「…すみません、気分悪いっすよね。こんな話…、っうお、」
もうやめよう、とぎゅ、と何も持っていない方の手が盛岡さんの両手に握られる。
「そんなこと、ないです。教えてくれて、ありがとうございます。…伊野さんが安心できるように、犯人、必ず捕まえてみせますね」
目の前の男の、真剣な眼差しに射抜かれる。…わ、
「あ、…ありがと、ございます。…っ、すみませ、」
なんだこれ。涙が勝手に流れてきた。…自分では気づかなかったけれど、俺…結構限界だったのかな。
「!…、俺、今何も持ってなくて……、すみません!」
手を離され、がっしりとした腕に抱き締められる。この状況、傍から見たらアレだろうな。…でも、なんでだろう。全く知らなかった人のはずなのに、嗅いだことのあるような匂いがして安心する。
「もし、よかったら…連絡先、交換しませんか?何かあったときには、すぐに駆けつけますから」
背中をぽん、ぽんとあやすようにされながら言われた言葉に、そんなことまでしてもらっていいのかと思う。
「…お隣さんとしてこれから仲良くさせてもらえたらなっていう思いも強いんで…伊野さんが嫌じゃなかったら、ぜひ」
「…優しすぎません?」
「いえ、1人の警察官として、人間として当たり前のことですから」
「…、ありがとうございます。今、スマホ取ってきますね」
「はい!」
身体をゆっくりと離して、一度部屋の中に戻る。なんだか、ありがたいやら恥ずかしいやらで顔が熱い。
「…あんな完璧なイケメン、いるんだな」




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