お前の隣は続編 | ナノ

彼女を避ける

一也から避けられるようになった。
昨日の昼休みから。

罪悪感しかないんだと思う。

だから私に合わせる顔がないって思って、避けてるんだと思う。

私は気にしてないのに。
避けられる方が辛いよって言いたいのに。
一也は私の話を聞こうとはしなかった。

私を見る度、苦しそうな表情になる一也。

あの時私は、ああなると分かってあの子達についていったんだよ。
なんでか分かる?

「一也」

「…悪い、俺今急いでるから」

そんな顔、しないでよ。
辛そうな顔しないで。
自分を追い込めないで。
私の話を聞いて。

「一也、練習中はどんな感じ?」

「完全に引きずってやがるな、調子出ねぇみたいだし」

「…そっか」

昼休みは以前一也が私達を避けてた時と同じ。私と倉持しかいない。
けどその原因は前とは違う。

今は、一也が苦しんでる。

「…ねぇ倉持」

「ん?」

「一也と話がしたい。
だから、協力してくれる?」

「おう、お安い御用だ。
で、具体的にどうすんの?」

「一也を捕まえてくれればそれでいい。
私を見ると逃げちゃうから」

一也は変わろうとしてくれてた。
だけど私はもう待つだけは嫌。
私も、変わりたいから。
だから私の話を聞いて、一也。

目を逸らさないで。
逃げないで。
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