▽ 7話
そして皆と自己紹介をし、次は部屋を案内して貰うことになった
「皆の部屋の区切りはここにあるからな」
壁にはホテルにありそうな案内図があった
『…えーと、あった、私2階の1番端だ』
「俺は1階のゲームルームの隣だぜ、なんか聴きたいことあったら俺に言えよな」
『うんありがと』
「あとは…バトルアリーナの説明だけだな、…今日は辞めといて明日にするか、風呂は地下1階にあるぜ、じゃあ、各部屋で休むか」
『案内ありがとうアタリ』
「そんな事ねーってじゃあ、夕食なバイバイ、あ、食堂は1階のロビーからみて右側に曲がればあるぜじゃあな」
私はアタリに手を振り、自室へと向かった
ふぅ…なぜか分からないけど疲れた気がする
ため息をしていると
ドンッ
誰かにぶつかった
『ご、ごめんなさい!』
殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる殴られる
私はその言葉に頭を埋め尽くされた
さっきまでアタリが一緒にいてくれたからトラウマとなっていたものが思い出さずにすんだのだろう。
でも一人になると実際私は弱い。一人は怖い。行かないで、消えないで、嫌わないで、一人にさせないで
「おい、顔あげろよ」
顔を上げた。目の前にいるのはとても怖くて嫌いな家族がいた
『…嫌わないで、殴らないで痛いのやだやめて』
「あー…こりゃ、恐怖でどうかしちまってるなぁ、」
『やめてお父さん、お母さん、お兄ちゃん』
「おーい、しっかりしろーおれはその誰でもないぜ」
『…だれ?』
「というかお前の家庭なんてどうでもいいし、興味もひとつもなんもねぇ、もちろんお前もな」
『…サーティーン…さん…なの?』
「ああそうだ」
『…あ…ご、ごめんなさい』
「一応お前に忠告をしておくぜ」
するといきなり壁に体を押し付けられた
『いっ…!!』
その衝撃はとても痛かった
「言っておくけどここにはお前の味方なんでだぁーれもいないぜ、皆を信じちゃお前はここで生きてけねーから、お前は皆に嫌われているんだからな、
お前の過去なんてどうでもいい、お前は生まれた時から独りなんだからなぁ?」
『っ…!そんな事…』
そんな事ない、私はそう思った
「…マジで見てるだけで反吐が出そうだぜ、もちろんその声もな
本当に殺したいくらいだぜ、一つの希望があるとか信じてずっと生きていたお前がとてつもなく俺にとっては醜い。
実際希望なんてひとつもなくて誰にも愛されることもなく独りなのによぉ?」
『うっ…?!』
最後に腹にパンチをされてサーティーンさんは去っていった
…本当に酷い人だ
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