傷つけ愛 | ナノ


▽ 6話



「おい、お前頭をあげろ」

怒られた
私は素直に頭を上げる
こわそうなひとだ


「おいビビるなってナナシ。忠臣は悪いやつじゃねーよ」

『う、うん』

「ふむ、我を恐れているのか…我は桜華忠臣だ」

『私はナナシです。よろしくお願いします』


とりあえず自己紹介をした
その忠臣と名乗った人の隣には怖い人がいた


「俺はグスタフ・ハイドリヒだ。」

『ひぇっ…』

声に出してしまった

「俺が怖いのか」
するとグスタフと名乗ったひとはしょんぼりとした

「大丈夫だ気にするなグスタフよ、人は皆誰だって最初はそうだ」
「そうなのか」

するとグスタフという人は元気を取戻した


この二人って仲がいいらしい


「私はメグメグだよ」

「…私はリリカ…です」

メグメグという可愛い女の子は活発そうだけど、メグメグちゃんの後ろに隠れてるリリカ、というこれまた可愛い女の子はどうやら私を怖がってるみたいだ


「…ルチアーノだ」

「あたいは深川まとい!」

「おれはジャスティス、なんかあったから言えよな」

「…双挽乃保」

「イスタカだ」

「ジャンヌダルクです。よろしくお願いしますね」

「あーしは耀龍院きららよろしくね!」


まといちゃんとジャンヌさん、きららちゃんはすぐに仲良くなれそう
のほちゃんは怖い…
あとルチアーノさんとイスタカさんは顔が怖いし…

でもジャスティスさんは凄くいい人そう


『はい、よろしくお願いします』

そう言ったのだが、アタリに「タ・メ・ぐ・ち」と怒られた


「皆も堅苦しいのは嫌だよなぁ?」


皆は頷いたが

「私は別にドウでもいいケド…」

と、のほちゃんは言った

…私ってのほちゃんの中でどうでもいいほどの存在で嫌われてるらしいな
それに目をそらすし…


「…あれ?サーティーン、自己紹介は」

「僕ちん自己紹介めんどくさーい、どうせしても意味ねーだろ」

「しろ」

「…たく、しょーがねーな」


あともう一人いたんだ、通路の影に隠れててぜんぜん分からなかった


「俺はサーティーン。よろしくな新入りさんよぉ」

と、挑発的な笑みを浮かべる
…なんか敵意を向けられてる気がする


「サーティーン…」

と、アタリはサーティーンさんを睨んだ


「おーこわーいアタリくぅーん」


するとサーティーンさんはまたもや影があるところへ行ってしまった


「ナナシ、サーティーンのことなんか気にすんなよ、あいつ、寂しがりだからあんな事しちまうんだぜ」

「はぁ?デタラメいってんじゃねーよ」


この2人、仲がいいのかな



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