TIME BOMB


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October 25,2016 Halloween Night
ハロウィンの夜には不思議な事が起こると小さな俺は思ってた。

成長するにつれて一番気合の入った家の壁に生卵を投げ付ける為のイベントに変わっていったが、純粋に楽しんでるうちは“この夜、自分の知らないところで不思議な事が起こってるんだ”って。
馬鹿にされるのが分かってたから誰にも話したりはしなかった。ただ自分の中でそう信じて、そして願ってたのかもしれない。

もちろん実際には何も起こらなかったが…怖がりの弟が毎年怯えてたのは覚えてる。
October 22,2016 :-D
メッセージをくれたどこかの誰かさんへ。

素直に言うと、そんなオファーされるとは思ってなかったもんで何事かと思った。
海からやって来たコロンブスに対する原住民の気分と言えば…そんなに分かり易くもないな。

ともかく、なんて話しかけよう?なんて答えよう?って少し考えちまった訳だ。
考えるまでもなかったのに。
まだあんたの気が変わってなけりゃその内容を教えてくれ。

俺の方からも、どこかのページに載せておく事にする。
…それで良いんだよな?
October 21,2016 Right?
ああでもないこうでもないなんて、悩み続けるのはもうまっぴらだ。
良い意味でもうどうだっていい。

いつだって、選ぶ先はYESになるはずだ。

スッキリした後にミントのアイスを食べるのは格別だな。脳みそに漂白剤をかけたような気分になる。
あんたにオススメしておくよ。
October 18,2016 If
人生を揺るがす重大な選択に迫られたとき、人はまずこう考える。
自分がどうしたいか、それを選んだあとどうなるのか。
そして第三、第四に浮かぶ問題と比べながらゆっくりと、慎重に決めていく。

けどこれは“普通の人間”がやることだ。
俺は今まで、他のやつとは違うと思ってた。

いつも根拠のない万能感に溢れてるし、どんな事も乗り越えられる自信があった。
武装した男数人が立て籠もってる最中に乗り込んだときも無傷で帰ってきたし、会議に参加せず連続殺人犯の家に無理矢理押し入ったときも怪我一つなかった。
ゲイの強姦魔のケツにバットを何度もスイングしてやったときも、俺の尻は見事に無事だった。

俺が戦場でRPGをブッ放せば世界中のイヤなことは全部吹っ飛んでいくんじゃないかってくらい、選んだ選択肢の先は“YES”に決まってた。

でも今までは単なる運か、タイミングが良かっただけ。
俺もただの、つまらない一人の男らしい。

悩み事は久しぶりで参っちまう…気のせいだと思いたいが本気だとしたら…。


クソ!
頭の氷を増やしてこよう。
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