◎会話文
勝手に増えるよ

 
▽越前リョーマ
「りょまさん」
「先輩じゃん。1年の階まで来てどうしたの。伝言?」
「んーん、いや伝言もあるけど。乾が放課後特別な飲み物用意したって言ってた。なんか伝えれば分かるからって言われて、効能は聞いてないけど」
「(身長のやつか)うん、わかった。ありがとっス。んで、先輩の用事はなに?」
「あ、えっとね、りょまさんに会いたかったのと、りょまさんの今度の土曜の予定を聞きたくて」
「…まあ会いたかったのは目的達成だろうね。ていうか土曜日って部活あるっスよね?」
「うん、だから午後。一緒に水族館行かない?」
「ん、午後ならいいっスよ。水族館楽しそう」
「へへ、よかった。それじゃ、また放課後ね」
「ウィッス。ありがと、先輩」

▽桃城武
「幼馴染みってめんどくせーな、めんどくせーよ」
「え、ごめん」
「いやお前に言ったんじゃねーけどよ、荒井がいちいちお前と付き合ってんのかってうるせーんだよなあ」
「うわ、ないね。いろいろとないね」
「俺もそう思う。まあそりゃあ女子の中じゃいちばん仲良いけどよ」
「わたしも武がいちばん仲良いなあ、男子だと。いや、女子含めても本音で話すのは武だけだわ」
「女子は大変だしな、…はあ、なんで分かってくんないのかが分かんねえ」
「難しいねえ」

▽仁王雅治
「仁王が甘えたがりって噂聞いたんだけど」
「なんじゃそれ」
「柳が言ってた」
「まあ人は誰でも甘えたい時があるんじゃなか?」
「まあねー、わたしはいつでも人に頼ってるからねー」
「俺はクールとかよお言われるけど実際そんなことないしなあ」
「そうなの?ドライなイメージだわ」
「それは間違っとらんけど、好きなもんは譲らんようにしとるよ」
「あの変なテニスとか?」
「変って言うな、アイデンティティじゃろ」
「いやでもカツラかぶっていいなんて思わないでしょ、関東がネタの激戦区すぎる」
「勝てばええんじゃ勝てば」

▽仁王雅治
「におー」
「なんじゃ」
「ぬいぐるみ取って、駅前のとこ」
「んー、ええけどそしたら服屋付き合って」
「あ、わたしも見たいなあ。でも見ると欲しくなるんだよなあ」
「じゃあアウトレット行けばそこそこで手に入るかのお。実は俺もそんなに金はない」
「いいね、アウトレット行こう。そんでおそろいにしよう」
「派手じゃなけりゃええわ」

▽西谷夕
「ノヤー」
「お?なに?」
「教科書忘れたから貸してー」
「お前んとこ次なんだっけ?数学?」
「違うよ現文。数学はノヤのとこでしょ」
「まじだ。明日の時間割見てたわ」
「資料集も貸して」
「ん、はい」
「さすが置き勉ノヤ」
「いやなんでお前持って帰ったんだよ」
「間違って持って帰ったっぽい。んじゃ借りる」
「おー、ほんじゃなー」




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