「トキヤ、レン、とりあえず練習曲だけつくってみた」

「ほう…これは、素晴らしいですね」

「俺としては独り占めしちゃいたいけどね、曲も、子猫ちゃんも」

「え、」

「レン…?」

「おっと、イッチー怒るなよ」




この2人は、私のパートナー。
作曲家コースがなんか人数不足だったらしくて、
ジャンケンで負けた私は2人いっぺんに作曲をすることになってしまった。

実に面倒である。




「考えことかい?子猫ちゃん」

「子猫じゃないもん秀だもん」

「だもん…」

「だもんって…」

「なによ、2人して…!小さいからってバカにしてるんでしょーー!」



そう、私は身長がこの年にして小さい。
150にもみたない…

だからレンには子猫なんてバカにされるし、
トキヤはなんかお母さんみたいだし


でも、この2人といる時はなんだか落ち着く。
この何気ない会話をする、この空間が大好きだ。



けど、



私の大嫌いな時間は昼休みにやってくる




「秋山さーん!」

「一緒にお昼食べましょうよー!」



いつものごとく、隣のAクラスの女の子が私に"昼食"を誘いにやってくる。

場所は決まって屋上。
私を囲んで賑やかな昼食が行われる。
このこ達の名前は知らない。
けれど今からされることなんて、日常茶飯事だ。






ガッと前髪を掴まれ上を無理やり向かせられる。
抜ける。痛い。いててて、イタイッてば…。




「あんた懲りないわねぇ?わかる?レン様は私達みんなのものなの」

「トキヤ様だってあんたのものじゃないのよ!パートナーなんかやっちゃって、調子にのるんじゃないわよ!」



トキヤ、レン両方のファンクラブからの嫌がらせは日に日に増していく。

今日はいったい何をされるんだろうなんて考えていたら、
右頬が熱くなり、ヒリヒリしはじめた。


ああ、平手。


いままでは水かけられたり、教科書破られたりだったけど、
今日は暴力だ。






なんやかんやで蹴られたり殴られたり
日に日にストレスは溜まっていくばかり…


「本当に生意気なのよ…このっ…!!」

「っ!」



殴られる!



そう思って目をつむっても痛みは襲ってこなかった。

おそるおそる目をあけると、目の前には2人の背中…


「トキヤ…レン…」


2人の前には凄い驚き今にも泣きそうな女の子たち…


「女性に暴力は頂けませんね…」

「こらこらイッチー、彼女達もレディだよ?…一応ね」

「ちがっ…ちがうのコレは…!」

「何が違うんですか?」

「これは…」

「ねぇ、レディたち。これ以上秀に嫌がらせしたら…わかってるよね?」

「へ…」


「いくらレディでも俺は全力で、潰す」



そういうと、女の子たちは泣きながら去って行った。


「大丈夫ですか秀」

「え、…うん」

「ああ、赤くなっているね…おいで、冷やしてあげる」

「大丈夫だよ?ありがとう…」



「秀…」

「ん?どうしたのトキヤ」

「…好きです、秀」

「ええっ!?」

「ずるいなイッチー…俺も愛してるよ…秀」

「やっ、ちょ、え?」


いきなり私の手をとり、
近づきながら好きだという2人に
私は混乱してる…



「「どっちが好きなん/だい?/ですか?」」

「どっ…ちて……、私は…二人とも、大好きだよ…?」



なんていうと2人は顔を見合わせて
ニヤリと笑った。


「ひどいなレディ、選べないのかい?」

「なら、そうですね…身体の相性で、決めましょうか?」

「は…はぁ!?」

「いいこと言うじゃないかイッチー。じゃ行こうレディ」

「え、ちょ、ま、は?」

「とりあえず、貴方の部屋ですね」

「い、いやーーーーーーーー!」



私の叫びは虚しく、
2人に美味しくいただかれました。



実に美味


や…はぁっ…ん
…ふ…可愛いですよ…
いっ…ったい!
え?
は?
まさかレディ…処女かい?
死ねレン
ちょっ…ま、




リクエストありがとうございました\(^o^)/
いやすいません何度もリクエストいただいてるのに相変わらず文才なくて( ;´Д`)
裏にしようか限界まで迷った結果微微裏みたいになってしまいました← すいやせん…










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