第2話#

「ユージーン!!
今日はどこに行くの?」

「スールズだ
そこに強力な氷のフォルスを
使う人がいると聞いている」

「へー!
どんな人なんだろうネ♪」

「確か名前は
ヴェイグ・リュングベルだ」

「ヴェイグかぁ
ますます気になるっ♪」

ボク達は強力なフォルス能力者を探している真っ最中だ

――世界を救うために

ナマエも強力なフォルス能力者だった…
一緒に世界を救いたかった…
なんて、

ボクは強くなるって決めたのに












――――――スールズ


「さぁ集会所へ向かおう」

「うん」


















ボク達は集会所前の前まで来た
目の前には重そうな扉…
こんなのをみんな軽々と開けられるのかな?



「この扉…
重そうなんですけど…」

「俺に任せろ」



ギギギギギ…

閉ざされた扉はユージーンによって開かれた
と、同時に冷たく低い声が
ボク達に突きつけられた
と同時に巨大な氷が目に入った
中には綺麗な女性―――

「誰だ
ここには何もない、帰れ」

「やぁヴェイグ、ボクはマオ
こっちは…」

「ユージーン・ガラルドだ
ヴェイグ・リュングベル、
お前を迎えに来た」


「なぜ俺の名前を知っている!?」

「まぁそう叫ぶな
話を聞いてくれないか?」

ボクは氷づけの女性について
聞いてみる作戦をひらめいた

「うわぁー綺麗な人!!」

「俺は…一年前…
フォルスという力でクレアを…クレアをこんな姿に…っ!!!」

「フォルスを知っているのか?」

「あぁ…」

まさかこんな村にも
フォルスという存在が知られているとは思わなかった

「フォルスについては意外と有名なんだネ」

「そのようだな」

ユージーンも同じく驚いていた

「数ヵ月前に来た少女が
俺に教えてくれたんだ
その証拠に彼女が自分のフォルスを使って氷をほんの少し融かしてくれた」

見ると確かにわずかに融けている

「本当だ!」

「これはお前のフォルスの暴走による氷のようだな
よくその少女はわずかだか融かすことができたな」

「でも彼女は
いまの自分じゃ力不足だ
と言っていた」

「彼女もボクと同じ
炎のフォルスなのかな?」

「違う
彼女は唄のフォルスだと
言っていた」


唄……………?
いやまさか違うよ
でもでもでも
ナマエである可能性は0じゃない
そう思うだけでボクの感情は沸き上がった

「ねぇ!!!!その子黒髪じゃなかった!?!?身長がボクと同じ位の!!!ねぇヴェイグ!?!?」

「落ち着けマオ!!」

ユージーンの声でハッと
我に返った

「ゴ…ゴメン…」

「お前の言う通り黒髪で身長も同じ位だった」

「ナマエ…」

「マオ…」

ユージーンの寂しそうな声が聞こえた
ボク我ながら情けないなぁ…


「俺がクレアにしてやれることはないのか…」

「マオなら、彼女をに火傷ひとつさせずにその氷から救い出すことができる
マオは炎のフォルス能力者としては一流だからな」

ボクは気持ちを切り替えた

「ボクに任せて♪」

グッと親指を立ててみせた

「頼むっクレアをっ!!(あのとき彼女が言っていた赤髪の少年はこいつのことで間違いないようだな…)」


「うん!」

精神を集中させた

「炎のフォルスよ!!
氷の眠りから彼女を解き放て!!!」

炎が巨大な氷を一瞬にして包み込んだ

そして今まで氷に包まれていた彼女が氷越しではなく直に見えるようになった

「クレアっ!!!」

「ヴェイ…グ?」

「良かったクレア…!!」

「いったい、何があったの?何が…」

クレアと呼ばれる女性はどうやら氷に包まれている間の記憶がないらしい

自分が氷づけになっていた一年間が空白だと言うことだ「お前は一年間氷の中に…っ」

「この人達は?」

「この二人がクレアを助けてくれたんだ」

「ボクはマオ♪」

「ユージーンだ
君を氷の中に閉じ込めたのはヴェイグの意思ではない」

「ヴェイグ!?こんなに手を傷だらけにして
…まさか私を助け出すために!?
でも私氷の中に入っていたなんて信じられない…
…こんなところで話しているのも何ですし私の家に行きませんか?大したおもてなしもできませんけど…」

「いいの?♪
ボクフォルス使ったからお腹ペコペコだヨー…」

「マオがこんな様子だ
家に上がらせてもらってもいいか?」

「フフッ、どうぞ♪」


助け出したクレアさんはとてもいい人だった
きっとこんな人だからこそヴェイグはクレアさんを助けたかったんだと思う
大切な人と再び一緒になれたヴェイグにほんの少しだけ嫉妬してしまったのはボクだけの秘密



















あとがき↓
もうぐちゃぐちゃだ(>_<)
原作軽く無視してるし←
 
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