信じて

「名無し!大丈夫か!」

「はい!会長も大丈夫ですか?」

「あぁ。平気だ」

ゾンビが群がり、大吾と名無しに襲いかかる!!。

事の発端は、神室町ヒルズ竣工セレモニー中、
赤い目と皮膚が変色した男が、幹部を噛み殺すのが始まりで、殺された幹部が起き上がると、次ぎから次ぎえと、人を襲い始めたのだ。

大吾達は、ヒルズに逃げ込んできた人達を守りながら、ゾンビを倒してヒルズの中にある、ショッピングモールの奥のスーパーに後退していく。

「はぁ……。ある程度は倒しましたが、幹部が大数殺られてます」

「そうか」

ヒルズの外は、ゾンビで溢れている。
銃の音が響く中、一緒に逃げてきた人達は、耳を塞いだり体を寄せあったりしている。

「怖いか?名無し?」

「私は平気です」

「心強いな。無理はするな」

「はい!会長」


少し経って。
大幹部の真島吾朗と、大吾達は合流した。
真島は、棚を寄せる作業と食べ物の数と配給を、逃げてた人達に命令すると、名無しも一緒に混じって手伝いをした。

辺りが暗くなり始める。
名無しは、いつでも戦えるようにショットガンを整備をしていたその時!
安住が。

「なんだ?あれは!」

の声に、大吾・真島・名無しは外を見る。
トラックが勢いよく突っ込んで、
ショッピングモールの入り口を壊したのだ。

「六代目!ご無事ですか!くそ!なんだコイツらは!」

幹部達のミスで、ヒルズの中にゾンビが入ってきた。
それを見た真島は。

「ひひっ…東城会はアホばっかりや……大好きやで」

「同感ですよ」

大吾と名無しの意見が重なり、銃を構えて向かう三人は、ショッピングモール内に赤ん坊の鳴き声が響いていたので、声で興奮しているゾンビを一掃して、トイレに潜めていた母親と赤ん坊を、名無しが守りながら避難させて、先にゾンビ退治をしている二人の場所に急いで向かうと。

「会長!」

「名無し人呼んでこい!塞ぐぞ」

名無しは、戻って何人か呼んで、入り口を塞ぐ作業をする。

「会長!真島さんは?」

「外だ……囮になったんだあの人は」

「そんな。……会長?何を?」

「俺も行く!名無し後は頼めるか?」

「会長!私も行きます」

「名無しは残って守ってくれ」

「で、でも」

大吾は、名無しの頭を愛しく撫でる。

「会長……無事に戻ってきてください」

「約束は守る」

大吾は、外に飛び出していった。
名無しは、手を重ねて祈りを捧げた。
絶対また会えると信じて




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