相合い傘

お互い仕事が忙しいから、会う時間が少ないが、予定が合って、夜に飲みに行くことになった。
久しぶりのデートに、少しでも綺麗に化粧をして、約束の場所に行くと、大吾が待っていた。

「お待たせ。待ってた?」

「いや。大丈夫だ。行くか」

手を繋ぎながら飲み屋に移動して、着いた飲み屋で、ビールで乾杯をして、美味しいつまみとかを食べながら会話を楽しんだ。

時計を見ると時間が遅く、お互い明日も仕事があるからと、お開きして、会計を済まして外に出ると、雨が降っていた。

「雨だ」

「傘あるよ」

バックに入ってる折り畳み傘をだして、広げる。

「俺が持つよ」

パッと傘を持った大吾は、腰に手を回して濡れないように傘をさしてくれて、名無しは、密着にドキドキしていた。

「濡れてないか?」

「あっ。うん」

その時、雷が鳴る。
雷が苦手な名無しは、耳を塞だ。
大吾は、落ち着かすため背中を撫でる。

「大丈夫」

「う、うん……」

少し落ち着いて、しがみつきながら、昭和通りに移動した。
スマホで、車を呼んで、来るまで背中を撫でる大吾の優しさに感謝した。
直ぐに黒い車が来て2人は乗る。
だいぶ濡れている大吾を、ハンカチで拭きながら。

「ありがとう大吾さん」

「こんな日に悪いな」

「そんなことないよ。楽しかった」

「またデートしような」

うん!と元気に答えた。




戻る 進む
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -