12月31日。
バタバタと泊まりの準備をしていた。
夜、大吾の家に泊まる予定になっているからだ。
「(これでいいかな)」
持っていくものをごちゃごちゃと出しては、バックに積めてゆく。
「(楽しみだな〜)」
名無しは、うきうきしながら夜を待った。
夜になり。
名無しのスマホの着信音が鳴る。
急いで確認すると、大吾の名前で急いで出た。
「もしもし!大吾さん」
「今大丈夫か?もう直ぐ家に着くんだが」
「分かりました!外で待ちますね」
「いや。寒いから家で待て」
「大丈夫です」
「そうか。直ぐに行く」
「分かりました。また後で」
「あぁ」
ピッと切った名無しは、イスに準備してたコートを着てから、家の窓とかガスを調べて、確認を終わるとブーツをはいて外に出て、鍵をかけて一階に向かった。
調度タイミングが良かったのか、一台の黒い車が名無しの目の前に止まる。
運転席から、運転手が降りてきて後ろを開けると、大吾が降りてきて
「待たせたな。乗ってくれ」
「はい」
車の中に入り、運転手は急いで運転席に戻り直ぐに大吾家に向かった。
大吾家に着いてから、お風呂を一緒に入ったり、お酒を飲んで会話を楽しんだりと、時間を潰していた。
そして、11:45分になり、行く年、来る年を見る。
「今年も終わりますね」
「あぁ」
「来年もよろしくお願いします」
「俺もよろしくな」
お互いクスッと笑い長いキスをかわす。
来年も変わらず一緒にいたいと思いながら。
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