欲心

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『…それ捨てたって……』

「ふふ…こういう事もあるかと思って取っておいた」

『……』

「なまえ"さん"はこのDVD好きだよね…ホント」

そう言って私の目の前にかざす、あの時の……

「必死に…縋るように僕に懇願してくる姿が、ふふ‥自ら望んだだけあって、今じゃもう、ねぇ…?!」

『‥っやあっ!』


私は、…下着姿で両腕は縛られている

『…ねぇ相名前お願い…ちゃんと…‥あっ…ご…ごめんなさ……っ…』

「お願い?出来る立場じゃないよね?」


す……っと現れる鳥肌と同時に彼の瞳(め)の奥から表情が消える。
こうなった時の彼は歯痒いくらい綺麗で更に私を虜にしてしまう

大学のクラスメイトとしたちょっとした会話が今回の行為の中に良くも悪くも加えられ膨らむ期待

なぜそれを相名前が知ってる?

その疑問には一切触れるのを許されず

しかしなまえの身体は一秒でも早く触れて欲しいと訴え続けていた。





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