キメゴト

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「なまえ、そんなに締めつけると…俺…」

『…っやぁッ…』

「俺の言葉一つでも興奮してるんだ…」

『…んふっ…ん…相名前…あぁ、』

「なまえ…ごめん、限界かも」


思わず俺が余裕のない思いを走らせるとより絡み巻きつくなまえが更に加速させる

「なまえ……っ─!」


俺を見て感じたなまえが俺の腕の中で初めて

深く。根強く。

印象付けるだろう絶頂を迎え、始まったばかりの二人


これからに不安を覚えなくていい

素知らぬ顔もしなくていい、

ありのままの姿で抱き合い眩しい未来(ひかり)を浴びることも出来るんだ。

なまえの指先が俺の存在を確かめる様に瞳…鼻…唇と伝う

『…ぁ…』

優しく取って口に含んだ

「どうしたの?もう一回したい?」

俺の思いが出来ればなまえと同じでありますように、

『っ……多分…違う』

そう言ってそそくさとバスルームに入るなまえ

「撃沈かぁ」

……………‥

『……相名前』

「なまえ…。」


やばい俺泣きそう、

今まで知らない、見えなかったなまえがどんどん増えてく

二人の香りを今流したとしてもきっとまた明日には同じ香りが漂うからさ


『私ね……こうやってずっと、相名前と同じ香りを纏いたかった叶えてくれてありがとう、……相名前。』


END





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