魅惑のフェロモン


「やあっ…いやぁ!」
「嫌がんなよ、そんな良い匂い出しておいてよ…」

身体を捻って嫌がる女性の両腕を片手で捻りあげ掴み、青年はそのまま剥き出しの胸元へと顔を埋める。

「いやあ!」

青年によって破かれた衣服の下からは、大きな形の良い乳房が露わになっており、青年はその真ん中でそびえ立つ硬い実へと吸いついた。

「ああんっ!」
「ん、ちゅうぅ…たまらねぇ…」

硬い乳首の感覚を楽しもうと、青年は夢中で音を立てながら吸い付いている。
片方の乳房を空いている手で激しく揉みしだき、指の間に乳首を挟みながら擦っていく。

「あぁん、あんっ。いやあ…あん」

ごんべいは甘い声を漏らしながら、どうしてこうなってしまったのかと思考を巡らせる。

(普通にお店で買い物してただけなのに…そうしたら、この男の人が声をかけてきて…嫌だって断ったら追っかけてきて…)

ごんべいはごく普通の町に住む女性だが、時たび見知らぬ男性から声をかけられ、襲われそうになった事が何度もある。
理由こそ分からないが、その度に何とか逃げ延び、男性から逃れていたが、今回だけは捕まってしまった。

「ちゅうう…ん、ちゅ…」

この青年は足が速く、逃げるごんべいに直ぐに追いつき、町の路地裏へと彼女を追いやっていた。
目をギラリと光らせ、青年はごんべいの服を力任せに破り、そして、今は彼女の豊満の乳房を揉みしだき、硬く尖ってしまった乳首を夢中で吸い上げている。

「あんっ、ああん…やあ…いやぁ、あん」

首を横に振りながら抵抗しても、口から漏れるのは甘い声。
乳房と乳首の刺激に弱いごんべいは、駄目だと頭で分かっていても感じてしまっていた。

「はあ…ちゅ。たまらねぇ…あんたのおっぱい…それに匂い…最高だ…」

匂い、とはどういうことだろう。
ごんべいは自分の匂いが臭いとは思った事はないが、周りからはそう思われているのかもしれない。
青年はごんべいの試行錯誤する思いなど知らず、限界まで硬くなり吸いやすくなってしまった乳首をちゅうちゅうと吸い、片方の乳首も人差し指と親指で摘み、コリコリと捻りあげる。

「ああんっ、あんっあん!いやぁ…」

逃げなければ、そう思っても手首は動かず、足も動かせない。
このまま身を任せてしまうしかないのかと、ごんべいは抵抗の声を弱めていく。

「!……」
「?!」

ふと、乳首を愛撫する感覚が無くなり、ごんべいは閉じていた瞼を開ける。

「大丈夫かい、お嬢さん」
「!あ…はい…」

そこには、端正な顔立ちをした美青年が立っていた。
柔らかな笑みを湛え、ごんべいは思わず見入ってしまう。
そして、地面には先ほどの青年が顔を伏せており、寝息を立てていた。

「そいつなら心配ない、ちょっと魔法で眠っているだけだから」
「魔法…?」
「うん。僕は魔法使いのヒロ、宜しく、お嬢さん」

ヒロは優しく、笑みを浮かべたままごんべいに手を差し出す。
ごんべいは自然と、その手に自分の手を重ねる。

「私は…ごんべいです。宜しくお願いします…」
「ごんべいさんか、宜しく。…その格好じゃ出歩けないね、僕の家においで、直ぐそこだから」

ごんべいの露わになった胸元を見ないように、ヒロはそう言った。
ごんべいは今更ながら、自分がとんでもない格好でいた事に気が付いた。

「す、すみません…ありがとうございます…」
「いいんだよ、君にはとても興味があるからね…」

ヒロはニヤリと、どことなく微笑む。
それが、ごんべいとヒロの出会いであったー。





「はあ…ヒロともう全然会ってない…外にも出られないし」

ヒロとの出会いから数ヶ月後、ごんべいは彼と付き合い始めていた。
れっきとした彼氏彼女になったにも関わらず、二人はまだキスもしていない状態。
その上、ヒロは数日は外出を控えろとごんべいに言い、彼女は一人家で寂しく過ごしていた。
食べ物は事前に買い出しをしており、困る事はなかったが、やはり彼氏という存在がいるのに一人きりは寂しいものであった。

「今の時期、私の匂いが強くなっているのかな…」

男性に襲われている所をヒロに助けられて以来、彼は女性特有の月のものが始まる前は、外に出歩くなと、ごんべいに断言していた。
何でもごんべい自身は気づいていないが、月のものが来る前までの数日間、男性を惹きつけてしまうフェロモンとなる匂いが、彼女の身体から溢れ出すのだという。
他の女性にはないが、ごく稀にそういう特異な体質を持った人間がいるのだと、ヒロは言っていた。

「だから何度も襲われたりしたっていうのは分かったけど…でも、やっぱり退屈…」

襲われるのは嫌だが、こう何日も家でじっとしていては、頭がおかしくなってしまう。

「決めた!ヒロの家に行こう。ヒロの家で大人しくしていれば良いんだものね」

ヒロは、フェロモンが出る期間は自分の家にさえ来るなと、ごんべいに言っていたが、今の彼女には関係ない。

「ヒロに会いたい…もう何日も会ってないんだから…」

愛しい彼に会いたい、今のごんべいの想いはそれだけであったー。





「こんにちはー…」

ヒロの家のドアを開くが、中に彼の姿はない。
ここまで無事に来れたのは、まだ昼間で人通りも多かったからであった。

「ヒロー?いないのかな…」

ドアを閉め家の中に入るが、会いたかった彼の姿はない。
仕方なく椅子に座り、ヒロの帰りを待ってようと腰を据えていると、彼の飼っている不思議な生き物たちが、ごんべいを出迎えていた。

「ワン」
「…」
「…」
「あっ、みんな、元気だった?ヒロはお出かけかな」

ヒロの飼っているペットである、犬型の魔物、スライムというゼリー状の魔物、そして細長い管を持つ触手の魔物がごんべいをじっと見入っていた。

「一緒にお留守番してもいいかな、ふふ、何かして遊ぶ?」

魔物であったが、この三匹は危害を加えたりしないとごんべいも知っていたので、三匹の前にしゃがみ込む。

「ワンッ!」
「…!」
「!」
「きゃあっ!」

ごんべいは悲鳴を上げ、床に倒れていた。
三匹が一斉に、ごんべいに飛びかかってきたのだった。

「クン…クゥン…」

犬の魔物はごんべいの耳や頬に鼻を寄せスリスリとし、スライムの魔物はその柔らかな身体を彼女の脚の間に置き、プルプルと揺れていた。

「ちょ…ね、ねえ止めて、くすぐったい…ひゃあっ」

ごんべいが起き上がろうと力を込めるが、犬がぺろぺろと耳朶を舐め、スライムは太ももから内腿へと身体を揺らしながら刺激を送り、どうやっても力が入らなくなってしまっていた。

「み、みんな止めて…ね、良い子だから…」
「クゥン…」
「…」

犬もスライムも、ごんべいの言うことなど聞かず、彼女の身体を味わうかのように舌や体を使い味わっている。

(ど、どうしてこんな事に…まさか、私の匂いのせい…?)

人間だけではなく、魔物にまで効いてしまうのかと思ったが、今まで大人しかった魔物達がこうなってしまっているのは、その事が原因としか思えない。

「みんな…ね、退いて?良い子だから…あんっ!!」

思わず、ごんべいはビクンと身体を跳ねらせ声を上げてしまう。
今まで大人しかった触手がごんべいの服の間に入り込み、彼女の豊満な乳房に触れ、くるくると先端を回し、乳房を撫でる様な動きをしていたからだ。

「あんっ、や…だ、だめ、止めてっ」

ごんべいが起き上がろうとしても、犬が顔の近くで耳や頬を舐め回し、スライムが脚の間にいるのでまるっきり動けなくなっていた。
そして、触手はもぞもぞと動き回り、ごんべいの服を首元までたくし上げてしまい、彼女の乳房や乳首を露わにさせてしまっていた。

「あっ…!や、だめ!動かないで…っ、ああん!!」

ビクンと、再びごんべいは身体を跳ねらせ声を大きく上げていた。
触手が露わになったごんべいの乳首に絡み、きゅっ、きゅっと締め付ける様に動いていたからだ。

「クゥン!」

犬の魔物も、もう片方の乳首に舌を当て、ぺろぺろと乳首を転がす様に舌先を弾き始めた。

「あぁんっ!あんっ、やぁ…止めてっ…あぁん」

乳首の愛撫に弱いごんべいは、たちまち甘い声を漏らしてしまう。
締め付けられた乳首は茶色く変化し、きゅっと引き締まり、弾かれている乳首も硬くピンっと尖ってしまっていた。

「クン…ワン…」
「…」

目をギラリと光らせた犬は、硬く尖った乳首の乳頭部分をペロペロと舐め、触手も締め付けるのを止めると、先端を使い乳首を優しく転がす様に動かしていた。

「あんっ、ああん!あんっ…やあ、ああん」

身体を動かすことも出来ず、ごんべいは与えられる快感に身を任せるしかなかった。
乳首は痛いほど硬く引き締まり、それを弾かれ転がされると、甘い痺れが腰の奥へと伝わり、下着を濡らしていくのが分かる。
それを感じ取ったのか、スライムはグチュリと音を立てごんべいのスカートの中に入り、下着に守られたそこをプルプルと身体を揺らしながら刺激を送る。

「ああんっ!やあんっ、だ、だめぇ…!」

スライムの柔らかなゼリー状の感覚は、確実にごんべいに刺激を送っていた。
その声に刺激されたのか、スライムは身体を揺らしながらごんべいの下着を溶かしていき、そこを露わにさせてしまっていた。
そして、直にごんべいの脚の間に身体で触れ、押し込む様な動きをし彼女に快楽を送り込む。

「はあんっ、あんっ!いやあ…やあんっ」

ヒロの言う事を聞けば良かったと、ごんべいは今更ながら残った理性の中で後悔していた。
だが、もう自分にはどうする事も出来ない。
ごんべいは目を瞑り、彼等が満足して離れてくれるのを願う。

「何してるんだ!」

バタンというドアが勢い良く開き閉まった音と共に、ヒロの声が上がっていた。

「!」

三匹はびくっと、その身体を跳ねらせた。
主人が帰ってきたと分かるが、それでもごんべいから離れようとはしない。

「ヒロ…っ、あっ、あぁんっ」

ヒロの姿を捉えられたが、ごんべいは直ぐにまた喘いでしまう。
三匹がごんべいへの愛撫を再び始めていたからだ。

「…」

ヒロはじっと、三匹に愛撫され喘ぐごんべいを見ていたが、ゆっくりと歩み寄り、彼女の顔を覗き込む。

「ヒロ…あっ、あぁ…っ…」
「…ごんべい、僕は言ったよね、出歩いちゃ駄目だって」

ヒロの真剣な瞳に、ごんべいは彼が怒っていると悟った。

「あっ…はあ…ごめん、なさい…はぁっ…ん、ヒロに、会いたくて…あぁっ…」

スライムが蜜を吸い取るような動きをし、犬と触手は相変わらず乳首を転がし弾いており、ごんべいは声を我慢する事が出来ない。

「…僕だって、ごんべいに会いたかったよ。今君と会ったら…この甘い香りに酔って…君をめちゃくちゃにしてしまうから…」

ヒロはそう呟くと、そのままごんべいの唇を奪っていた。

「ん…っ、ふ…」
「ん、ちゅ…」

ヒロは舌を入れ、ごんべいの口内を掻き乱していく。
彼とやっとキスが出来たと、ごんべいも夢中で彼の舌に舌を絡ませていくが、三匹が動くとその快楽に我慢が出来ず声を漏らしてしまう。

「ふ…あぁっ…ん、ああんっ」
「…」

ごんべいが自分から唇を離した事に、ヒロはその端正な顔立ちを歪ませる。

「お前達、少し向こうの部屋に行ってて。もうごんべいを味わっただろう?今度は僕の番だ…良いというまで出てきちゃ駄目だ、良いね?」
「クゥン…」
「…」

主人に言われてはと、三匹はするするとごんべいから離れ、奥の部屋へと行ってしまった。
三匹がいなくなると、ヒロはごんべいの上に覆い被さる。

「ごんべい…君のこの匂いは男、いや、魔物や人間の男を狂わすものなんだ。…分かるだろ?」
「ヒロ…うん、ごめん、ね…」

ごんべいは自分が軽はずみな行動をしたと、心からヒロに謝罪する。

「君に触れたくて我慢してたけど…もう、無理そうだ…君の匂い…魅惑的な魔法の様だ…ん、ちゅ…」
「ああんっ!!」

ヒロの瞳も、魔物達と同じ様にギラリと光り、男性としての表情へと変わっていた。
彼の顔が胸元へと埋められた時、ごんべいは再び甘い声を上げていた。

「ちゅっ…ごんべい…」

ヒロの唇はごんべいの右の乳首に触れ、そのまま口の中へそれを含ませると、ちゅうちゅうと、音を立てて吸い始めていた。
乳首を吸いやすい様に、右手で乳房の根元を掴み、突き出させていた。

「あぁんっ、あんっ、ああんっ、ヒロっ」

触れてほしかった愛しい彼に触れられ、ごんべいは喜びの声を上げる。
左の乳房も、ぐにゅぐにゅと捏ねるようにその柔らかさを堪能しながら揉んでいく。
犬と触手に愛撫され、疼いていた乳首は再び尖り、その硬さをヒロに伝わらせていた。

「君の乳首…彼等に先を越されるとは思わなかったよ…ん、もう、誰も触れさせない…ちゅうう…」

ヒロは乳首の硬さを確かめる様に、唇に挟みながら音を立てて吸い上げていく。

「あぁんっ!あんっ、ああん、ヒロ…好き、ヒロが好き…あぁん」

左の乳首も人差し指と親指で摘まれ、上へと引っ張りながら捻られると、なんとも言えない甘美な快楽が広がっていく。

「僕も君が好きだ…ごんべい、君のこの身体も匂いも…僕のものだ…」

ごんべいから発せられるフェロモンを、ヒロはずっと我慢していたが、やはり既に限界であった。
ちゅぱっと右の乳首を引き抜くと、そのまま人差し指で触れコロコロと転がし、今度は左の乳首を口に含み、ちゅうちゅうと音を立てながら強く吸っていく。

「あぁんっ、ああんっ。あんっ、ああん」

魔物達の愛撫とは違い、優しく熱いものに、ごんべいは蕩けそうな気持ちになっていた。
何より、好きな人に触れられる事は、これ程まで気持ちが良いのかと、ごんべいは思っていた。
ヒロは乳首を吸いながら、自分のズボンを少し脱ぐと、熱くなった自身を既に蜜で溢れているごんべいのそこへと押し当てる。

「!あぁあん!!」

グチュリと水音を上げながら、ごんべいのそこはヒロのものを受け入れた。

「く…ッ…ごんべい…」

乳首から顔を上げ、ヒロは#吹雪を見やりながら、自身を奥へと進ませる。

「ああっ…ヒロの、硬い…っ」

蜜で濡れた膣の中を進む彼のものは、膣の壁を擦りながら奥へと進んでいる。

「君が可愛いから仕方ない…く…ッ…」
「あぁあんっ!」

奥へと辿り着いたヒロのものが、再び後ろへと下がると、そのままグンっと奥を突き上げる。
その瞬間、甘い痺れが身体全体へと伝わり、それはごんべいの声となって現れた。

「く…は…ッ、ごんべい…ッ」
「ああんっ、はあぁんっ、ヒロっ」

ヒロのものを逃さない様に、ごんべいの膣はきゅっときつく締め上げる。
それに負けじとヒロのものが動き、また突き上げられる感覚は堪らなく気持ちが良い。

「ごんべい…好きだ…ッ、香りが出ている間は…もう絶対…外へでちゃダメだ…良いね…く…ッ」

ヒロはごんべいの腰を掴み大きく足を開かせ、反動をつけながら腰を動かしていく。

「はあぁあん!あんっ!もう…絶対…出ない…ヒロの側に…いる…あぁあんっ」
「良い子だ…この家に、魔法の結界を張る…から。他の男が…入ってこられない様に…く…ッ…!」

ヒロのものが、膣の壁を擦りながら大きく波打つ。
それを感じ、ごんべいは更に彼のものを締め付け、自身も頭に白い靄がかかっていくのを感じる。

「あぁあんダメぇ…ヒロだめ…いく…ッ、はあぁあん」
「ああ…僕もだ…ごんべい…ッ」
「あぁあん!ああんっ、あんっ、ああん!」

腰の動きを早めると、グチュグチュッと水音が大きく上がる。
二人は快楽の果てに向かって、お互い大きく腰を打ち付けるのであった。

「クゥン…」
「…」

その様子を、三匹の魔物は羨ましそうにじいっと見入っていた。

「愛してる…ごんべい…」
「ヒロ…私も愛してる…」

果てた二人がキスをし合うのを見て、三匹の魔物はお互いを見やる。

『僕達もごんべいが好きだ…』

三匹は、そう言い合っていた。
ごんべいの不思議なフェロモンは、魔物達までを虜にしてしまう、不思議な魔法の様なものであったのだったー。


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