母になる時まで


「ん…」

ごんべいは、温かな温もりを感じて瞼を開ける。

「おはよう、ごんべい。良く眠っていたな」
「!ヒロ…」

優しく微笑む夫が、ごんべいの髪を優しく撫でていく。

(そうだ、私は…ヒロと夫婦(めおと)になったのだ…)

何度も夫婦として迎える朝なのに、ごんべいはその都度そんな事を考えてしまう。

「どうしたごんべい、何処か具合でも悪いのか?」
「いや。…其方と、夫婦になったのだと思うと、いつも恥ずかしくなってしまってな…」

ごんべいは頬を染め、布団をぎゅっと握る。
それを見て、ヒロは少し驚きの表情を浮かべ、再び微笑む。

「…貴女って人は…本当に俺をどこまで夢中にさせれば気が済むんだ…」
「そ、そんな事は…んっ」

慌てて否定しようとすると、ヒロの熱いキスが降り、それ以上言葉を放てなくなる。

「…愛してる、ごんべい。貴女は俺が守る…」
「ヒロ…私も其方を…愛しておる…」

ごんべいも自らヒロにキスをし、囁く。
キスをしながら目覚めるのは、ごんべいとヒロの日課になっていた。





「おはようございます、ごんべい様」
「おはようワキ。何か報告はあるか?」
「いえ、特に何も。今日もとても平和です」
「そうか、良かった」

ヒロの弟であるワキの言葉に、ごんべいはほっと胸を撫で下ろす。

「姉上、おはよう」
「おはよう伊雪」

冷静沈着なごんべいの弟、伊雪。

「姉上おはよーヒロとの夫婦生活どうー毎日熱々だもんな」
「飛雪っ」

お調子者のごんべいのもう一人の弟飛雪、彼等三兄弟でこのナナシ家を治めていたが、今はそれにヒロが加わり、前以上に発展を遂げていた。
他の配下達も集まり、ごんべいは彼等の前へと膝をつく。
その隣には、今まではいなかったヒロがそこにおり、彼女を見守っている。

「皆、今日も元気そうで何よりだ。町の者達の声を聞き、何か不足しているかなど調べてほしい」
「はっ」
「直ちに」

そう声を上げ、何人かの配下が部屋を後にする。

「飛雪は馬を頼む」
「馬ちゃんの事なら任せといて姉上」

飛雪は動物好きで、馬の扱いは兄弟一であった。

「伊雪は鍜治屋へ、火縄を調達しておいてくれ」
「ああ」

伊雪は銃の扱いが一番上手く、ごんべいはそんな弟達をまとめるのが一番上手い。
三兄弟はこうして上手く、ナナシ家を守ってきているのであった。

「ヒロとワキ、二人には城の堀の修理を願いたい。ひびが入ってしまっている所があるようでな、頼む」
「はっ、ごんべい様」
「俺とワキに任せろ」
「ありがとう、ワキ、ヒロ」

夫となった今でも、ヒロは頼もしいごんべいの重臣だ。

「ごんべい様、知雪様がお呼びです」
「分かった、直ぐに行く。ではな」

ヒロとワキにそう言い、ごんべいは父知雪の部屋へと向かう。

「…兄上、ごんべい様と夫婦になれて良かったですね」

ごんべいの後ろ姿を見守りながら、ワキは呟く。
その瞳は優しく、どことなく寂し気であった。

「ワキ…すまないな。…お前も、ごんべいを慕っているのに」

弟もごんべいに想いを寄せていた事に、ヒロは気が付いていた。

「いえ、兄上とごんべい様ならお似合いです。…けど、一つだけ、聞いても良いですか…?」
「ん、なんだ?言ってみろ」

ワキは頬を染め、しどろもどろになっている。

「お、怒りませんか兄上」
「お前に怒った事など無いだろう。言ってみろ」
「…ごんべい様の、お胸は…そのやはり…大きいですか?」
「…」

弟の大胆な言葉に、ヒロも一瞬でその頬を染めていた。

「す、すみませんこんな事を…!」
「い、いやいい。…そうだな、かなり大きく…俺の掌にはおさまりきらないな」
「そ、そうなのですか…?!」

兄の言葉に、弟は食い入るように耳を傾ける。

「柔らかく…とても美しいな。弾力もあり、言うこと無しだ」
「…やはり、ごんべい様は最高です…」

二人の兄弟は暫く、ごんべいの胸の話で華を咲かせるのであった。





「父上、失礼します」

襖を開け、父の部屋へと入るごんべい。

「ごんべい、どうだ?ヒロとの夫婦生活は」

父はにこやかな笑みを浮かべ、娘にはっきりとそう問う。

「ふ、夫婦生活、ですか?仲良くいつも過ごしていますが…」

動揺してしまいそうになるのを押さえ、ごんべいは言葉を紡ぐ。

「ふむ、仲が良い事は良い事だ。ごんべい、お前も分かっていると思うが、ナナシ家の将来の跡取りを作らねばならん」
「ええ、分かっています」
「まあ、それは建前というもので。わしは早く孫の顔が見たくてな」
「っ」

父の笑顔が、やたら眩しく、ごんべいには見えてしまっていた。

「ごんべい、お前は本当に女大名として良く努めている。少し休む事を覚え、わしに早く孫の顔を見せてほしい」
「ち、父上…ですが、そう簡単に子を授かるわけには…私にはやる事があります故」
「いや、暫くお前は子を授かる事に専念しなさい。はは、楽しみにしておるぞ」
「は、はい…」

父に悪気はない。
純粋に、早く孫の顔が見たいと楽しみにしてくれている。
ごんべいは笑顔で返事をし、父の部屋を後にする。

「はあ…参ったな。父上には本当に感謝している。母上が早くに亡くなり、私と飛雪、伊雪を本当に大事に育ててくれた。父上に恩返ししたい。だが…孫の顔とは…」

ごんべいは自分で呟き、はあっと溜息を吐く。

「ヒロとは…毎晩、している、が…私から言うのはどうも…恥ずかしな。いや、ナナシ家の主として、言わなければ…でも、いや…」

ごんべいがそう呟きながら考えても、まるで良い考えは浮かばない。

「だ、ダメだ…頭が痛くなってきた。こういう時は…」

ごんべいは射的場へと向かい、常備してある銃を取る。

「弾を打ち込むに限る…」

戦は嫌いなごんべいであったが、ナナシ家の者達、街の者達を傷つける者は容赦はしない考えであった。
その為に、銃の腕前も上げなくてはならない。

「…はっ!」

ごんべいが打ち込むと、真ん中の的に綺麗に穴が空いている。
再び弾を込め、真ん中へと確実に打ち込んでいく。

「…ふう、少し頭が整理出来たか…」
「ごんべい」
「っ?!」

ふわりと、ごんべいは後ろから声を上げた主に抱き締められていた。

「ヒロ…?!ど、どうした?」
「堀のひびを修理出来たから、ごんべいに確認して貰おうと呼びに来た」
「そ、そうか…早いな、流石ヒロとワキだ」

やっと頭が整理出来たのに、ヒロの出現によって、ごんべいの頭は再び熱を帯び混乱し始めていた。

「で、では、見に行くとしよう。ヒロ、離してくれ」
「…嫌だと言ったら…?」

ヒロはそう言い、ぎゅっと抱き締める力を込める。

「ヒロ…っ、は、離してくれないと動けない…」

ごんべいの熱は、更に熱さを増してしまう。
ヒロの温もりが熱く、とても心地良く感じてしまっていた。

「嫌だ…離したくない…ごんべい…」
「!あっ…!」

ビクッと、ごんべいは声を上げてしまっていた。
お腹の所で組まれたヒロの両手が上へと這い、大きな膨らみを掴み、ぐにゅりと揉み始めていたからだ。

「ごんべい…貴女は俺のもの。誰にも…渡しはしない…」

耳元でそう囁きながら、ヒロはごんべいの乳房を大きく円を描く様に揉みこんでいく。

「あっ…あぁ…っ…ヒロ…あ、あ…っ」

昼間のナナシ家の城の中、いつ誰が通ってもおかしくはない。
だが、ヒロは止めようとはせず、ごんべいの着物の中へと指を忍ばせ、直に乳房を掴み、その柔らかさを堪能する。

「あんっ!あ…ヒロや、止め…あぁっ…」
「少しだけ、貴女に触れたい…俺のものだと…俺だけのものだと…皆に分からせたい…」

乳房を揉む掌には、硬くなってしまった乳首が、その存在を押し付けるようにその弾力を示していた。
ヒロは揉むのを止め、親指と人さし指で乳首の根元を摘むと、くいくいっと両方の乳首を捻る。

「あぁんっ!あんっ、あぁ…ヒロ…だ、だめ…あぁ…」
「ごんべい…愛してる…少しだけ、この可愛い乳首を俺に触れさせてくれ…」
「あっ、そんな…あっああんっ」

幸い誰も通る事は無かったが、ヒロは暫く、ごんべいの豊満な乳房と硬い乳首の感触を味わっていた。




「兄上遅いな…」

ごんべいを呼びに行くと言い、ワキは堀の前で待っていたが、なかなか兄は来ない。

「ワキ、どうした?」
「もう堀直したのか、早いな」

馬を引き連れた飛雪、伊雪がワキの元へとやって来る。

「飛雪様、伊雪様、はい、もう直し終えてごんべい様に兄上がご報告をしに行ったのですが、まだ帰って来なくて」
「…ははーん、さてはイチャついてるな」
「い、イチャつく…ですか」

飛雪の言葉に、ワキも意味がわかり頬を赤く染める。

「夫婦なんだから、当たり前だ。イチャつくのはな」
「まあそれはそうだ。姉上も少し休んで、俺達に任せてほしいがな。そうすれば安心して子作りに専念出来るだろ」
「こ、子作り…!」

伊雪の大胆な発言に、ワキは更に頬を染める。

「おっ、伊雪にしては良い事言うじゃん」
「しては、は余計だ。兄上もそう思うだろ、早く父上に孫の顔を見せてやりたいと」
「まあね。父上、いっつも俺とお前に孫はまだかーって言ってるもんな」
「ああ…正直毎回言われるのがうんざりしてきたからな…。俺は結婚する気はないし、姉上が子供を身篭ってくれれば言われずに済む。跡取りは出来て、言う事無しだ」
「流石俺の弟伊雪君!良い事考えるなー!」
「いて、痛いぞ兄上!」

伊雪は飛雪に肩を抱かれ、頭をぐりぐりとされ、顔を歪ませる。
が、兄弟のじゃれあいの様なもので、はたから見れば微笑ましいものであった。

「こ、子作り…子供…」

まだごんべいへの想いが捨てきれないワキにとって、今の二人の会話は刺激が強すぎていた。

「ワキー!遅れてすまないな」

そこへ、ヒロと共にごんべいが走ってやって来る。

「…」

ワキは頬を染めたまま、放心状態へと陥っていた。

「ワキ?ど、どうしたのだ…」
「姉上気にしないで。俺と伊雪の会話が、ワキにはきつすぎたみたいでさ」
「そ、そうなのか?どんな会話をしていたのだ?」
「いや、何でもない、大した事じゃない」

伊雪の言葉に、ごんべいもそれ以上話しを突っ込もうとは思わなかった。

「ワキ、ほら、行くぞ」
「…」

ヒロに腕を引かれ歩くワキだが、まだ暫くは、放心状態のままであったー。





「はあ…」

夜、ごんべいは寝巻きの着物へと着替え、布団に腰を下ろしていた。
ヒロはワキが心配で彼に暫く付き添っており、まだここへはやってきていなかった。

「ヒロ…に、言わなくてはな。子供を…作りたいと」

母になる勇気など、まだ到底ないが、ヒロとの子ならきっと良い子が身籠り生まれてきてくれると、ごんべいは信じていた。

「…だ、だめだ、やはり恥ずかしい…」

ごんべいは布団の中へと入り、ぎゅっと布団を握りしめる。

「昼間…ヒロに触れられて本当に気持ちが良かった…。また、彼に触れてもらいたい…」

ヒロと身体を重ねる事は恥ずかしくはない、が、やはり自分から子供を作ろうと言うのは恥ずかしい。

「…っ!」

襖の外を歩く足音が聞こえ、ごんべいは襖に背を向けて寝たふりをする。
ピシャッと襖が開き、ゆっくりと部屋の中へと入ってくる。

「…ごんべい?寝ているのか…」

ヒロはごんべいを覗き込み、口を開く。
そして、隣の布団へと自分も入り込むが、ゆっくりと、ごんべいの側へと身体を寄せていく。

「…ごんべい、俺はもう、お前無しではいられん…。愛してる…」

ヒロはちゅっと、ごんべいの頬に唇を落とす。
それで一端は止めようと思ったが、ヒロはそのままごんべいの寝巻きの着物の上へと、手を這わせていく。

「っ…」

昼間沢山触られた乳房に、再びヒロの掌が触れ、寝巻きの上から包み込んでいく。
指を食い込まされ、ぐにゅりと揉み始められると、ごんべいは声が出そうになってしまう。

「ちゅ、ごんべい…」

頬にキスを落としながら、ヒロは円を描く様に乳房を揉んでいく。
声が出てしまいそうになるのを、ごんべいは唇を噛み締め耐える。
が、それを打ち払うかの様に、ヒロは寝巻きの中へと指を忍ばせ、直に乳房をぐにゅりと揉み始めていた。

「ぁ…っ、ん…」

唇を噛み締めているのに、どうしても声が漏れてしまう。
起きてヒロに抱き着けば良いのだが、恥ずかしさが増してしまい、出来なくなっていた。
ヒロは乳房を揉むのを止めると、人差し指で乳首に触れると、くいくいっと左右に転がす。

「ああん!」
「ッ!ごんべい…」
「あっ…」

乳首を愛撫されれば、もうひとたまりもない。
ごんべいは声を上げ、ゆっくりと瞼を開ける。

「すまない、起こしてしまったか」
「い、いや、すまない…ずっと、起きていた…」

お互い謝り合うと、そのまま見つめ合う。

「ヒロ…そ、その、私も其方が大好きだ。愛している。…父上に、孫を早く見せてくれとせがまれてな…」
「孫を…」

ヒロはごんべいの言いたい事を理解し、クスリと微笑む。

「昼間、ワキも子作りとか言っていた。何故そんな事言っていると言ったら、飛雪様や伊雪様が話していたと」
「飛雪と伊雪が?」
「ああ。二人とも結婚はしないから、父上に孫を見せてやってほしいと」
「そ、そうか…」

今の飛雪と伊雪では、結婚の文字も無いだろう。

「ごんべい、子は神からの授かり物だ。急がなくて良い、皆楽しみにしているだけだ。急ぐと、余計変な気ばかり起こしてしまうからな」

ヒロの優しい言葉が、スッとごんべいの中に染み込んでいく。

「…そうだな。焦っても仕方が無いな、焦って出来るものではないな」
「ああ、そうだ。だから、ごんべいは何も考えなくて良い。…いや、俺に感じてくれれば良い」

フッと、ヒロは優しい笑みを浮かべ、ニヤリと意地悪く笑う。
この笑みを見せるのは、ごんべいと二人きりの時だけであった。
ごんべいを正面へと向き直し、ヒロはその上へと覆い被さる。

「こうして愛し合えば、いつか必ず俺とごんべいの子が来てくれる」
「っ…そ、そうだな…んっ…」
「もう黙って、ごんべい…俺に可愛い声を聞かせてくれ…」

ヒロはごんべいの唇に触れ、ちゅっとキスを落としていく。
そうしながら、両手でごんべいの寝巻きの着物を肩から脱がし、彼女の大きな乳房を露わにさせる。

「っ…そんなに見ないでくれ…」
「綺麗だ…何度見ても、ごんべいは綺麗だ…」
「っ、ああん!」

ごんべいは腰を浮かせ、ビクンっと首を仰け反らせていた。

「ん、ちゅ…」

ヒロが左の乳首を口の中に含み、ちゅうちゅうと吸い始めていた。

「あぁんっ、あんっ!」

昼間沢山愛撫された乳首は、こうされる事を望んでいたかの様に、硬く、ピンっと尖らせ、ヒロに吸いやすいようにさせていた。
右の乳房をこねる様に揉み、その柔らかさを堪能すると、中指の腹に当たっている乳首を擦りながら、ぎゅっと乳房を掴む。

「ああんっ!あん、あぁんっ…」
「ふ…ごんべいの実は硬くて美味だ。俺にとって、何よりの甘く、甘美な果実だ…」
「っ…そんな事…恥ずかしい…」

夫婦となってから、ヒロは恥ずかしくなる様な甘い言葉を、いつもごんべいに囁いていた。

「恥ずかしがる事はない…ごんべいのこの実は…俺だけが口にしても良い果実なのだから…」
「っ…あっ、ああんっ」

指で愛撫されていた右の乳首へと、ヒロの熱い舌が這わされ、ごんべいは自然と甘い声を漏らす。
チロチロと、乳頭を舌先で突きながら、ゆっくりと口内へと滑り込ませ、ちゅっ、ちゅうっと強弱をつけて吸い上げていく。

「はあんっ、あんっ、ああっ…」

そして、左の濡れた乳首も親指と人差し指でしっかりと摘み、コリコリと捻りその濡れた、硬い感触を楽しむ。

「あぁん。あん、あんっ。ヒロ…はあん」
「ちゅっ、ん…本当に、可愛い声だ…ごんべい…」

ナナシ家の主、女大名のごんべいのこんな甘い声を聞けるのは、夫であるヒロしかいない。
勿論、他の者に聞かせるつもりなど毛頭無いが。
ヒロはひとしきり乳首を堪能すると、ごんべいの太ももに手を這わし、優しく撫で上げながらその脚を露わにさせていく。
脚の間にある敏感な場所へと指を這わせると、既にそこは熱く、蜜で濡れ溢れていた。

「ヒロ…っ、見ないで…くれ。恥ずかしい…っ」

何度も見られているが、何度しても、慣れる事などない。

「駄目だ。ごんべいのここ…俺に見せてくれ…ん」
「はあぁっ…!」

ビクンッと、ごんべいは大きく腰を浮かす。
ヒロの舌が蜜で溢れるそこを触れ、ちゅうっと音を立て舐め始めていた。

「あぁんっ!ヒロっ、だ、だめ…っはあ…っ、ああんっ」
「ごんべい…だめじゃないだろ…?こんなに溢れさせて…」

舐めても舐めても溢れる蜜を、舌全体を使って丁寧に舐め取っていく。

「ああんっ、あっあっ…はあぁんっ」

ヒロの舌が動くたび、ごんべいはシーツをギュッと握り締め、強い快楽に耐えていた。
ごんべいが達しそうになる事を感じ、ヒロは顔を上げると、彼女を優しく見つめる。

「ごんべい…可愛いな…」
「はあっ…ヒロ…」

火照った頬、潤んだ瞳、何もかもが愛おしいと、ヒロは思う。
そして、熱くなった自身を取り出すと、蜜で溢れるそこへと当てがう。

「ああっ…!」

ぐちゅっと、蜜がヒロのものを濡らし、そのまま膣の中へと誘いこむ様に、彼のものを飲み込んでいく。

「く…」

ごんべいの熱い中へと挿入され、ヒロも快楽に顔を歪ませる。
ヒロのものを飲み込み、そのまま膣の壁を擦りながら奥へと辿り着くと、ヒロはそのままぐんっと奥を突き上げる。

「ああん!あんっああっ…!」
「ごんべい…」

どうしてヒロのものが動くだけで、これほどまで気持ちが良いのだろう。
ごんべいは疑問を感じながらも、ヒロの腰の動きに、自分も腰を合わせ彼のものを奥へと当たる様にする。

「ああんっ、あんっ、はあっ…」

抜き挿しされる度に、ごんべいは甘い声を上げ、その大きな乳房をぷるんっと揺らす。

「ッ…ん、ちゅ…」

ヒロはその乳房に誘われる様に顔を埋め、そびえ立つ乳首へと口を含ませ吸っていく。

「はあんっ、あんっ、ああん」

ごんべいも両手を回し、ヒロのサラサラの髪を撫でる。

「…ごんべい、俺の側にいてくれ…ずっと、俺のそばに…ッ」

ヒロは乳首を引き抜き、ごんべいの瞳を見つめながら囁く。
その間にも腰の動きは早まり、確実に最奥を突き上げ、ごんべい、そしてヒロにも快楽を送っている。

「あぁあん!あんっ、ずっと…私とヒロは…夫婦だ…一緒に、いて…っ、ああんっ」
「く…ッ…ごんべい…ッ」

ごんべいの言葉を聞き、ヒロは腰の動きを早めていく。
膣の壁がヒロのものを締め付けると、それはピクッと震え波打ちながら、ごんべいの奥を突き上げる。

「はあぁんっ、だめぇっ!ヒロっ…ああっ!」
「く…ごんべい…ッ!」

お互い腰を打ち付け合い、ごんべいはビクンと身体を震わせ達してしまうと、ヒロも自身を大きく震わせ、彼女の中に熱い欲望を満たさせていく。

「はあ…はあ…」
「…ごんべい…」

ヒロはごんべいに覆い被さり、ちゅっと唇を額に落とす。

「いつか、俺と貴女の可愛い子が来てくれる。それまでは…俺だけの貴女でいてくれ…愛してる」
「ヒロ…ああ…私も、愛している…」

上気した頬を触れ合い、二人は熱くなった身体を触れ合う。
いつか母になるその時まで、と、ごんべいは夫との甘い時間を幸せに過ごすのであったー。


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