引いて駄目なら押す
「たあっ!」
「ふんっ!」
「ぐわ!」
「うへっ!」
女性の拳、男性の蹴りが見事に当たり、相手の男性達はステージの下へと吹っ飛んでいた。
「す、すげぇ!」
「うちのトップ達を倒しちまった…」
観客達がザワザワと騒ぎ、そしてその後は歓声へと包まれる。
「すげー!」
「あんたら最強のカップルだな!」
「ふふ、どうも」
「まあ、お前と俺なら当たり前だ」
ごんべいとヒロは、手を取りお互い笑みを浮かべる。
「次の街は近くなの?」
「ああ、今日中には着ける」
二人は手を取り合い、旅道を確実に進んでいく。
ごんべいは街一番の武道家であったが、ヒロに負けて以来、二人は恋人同士となり、各地を回りそこの強い者達を倒すという、自由な旅を始めていた。
「そこにも強い奴がいるのかしら、ふふ、楽しみね」
「俺とお前に勝てる奴はいねえよ。だろ」
ヒロはそう言い、繋いでいた手を離すと、スッとごんべいの肩を抱く。
「好きだぜ、ごんべい…」
「ん、ヒロ…私も…」
旅道とはいえ、魔物が辺りを徘徊するこの世界には、あまり道歩く者はいない。
ごんべいの肩をぎゅっと掴み、ヒロはごんべいの唇を奪う。
「ん、ちゅ…」
「ん、ふぁ…ん…」
舌を絡ませ、お互いの存在を確かめ合う様に、くちゅりと水音を立てながら求め合う。
キスをしながら、空いているヒロの片手がごんべいの身体を這い、大きな膨らみを包み、ぐにゅりと揉み始めていく。
「あ…ん…ぁ…」
「ごんべい…」
ヒロに触れられると、直ぐにごんべいは甘い声を漏らしてしまう。
それ程、彼の愛撫は堪らなく気持ちが良い。
「…今夜、たっぷり愛し合おうぜ…ごんべい…」
「ん…ほんと、焦らすの好きなんだから…」
「そこに惚れたんだろ…?」
「うん…好きよ、ヒロ…」
ごんべいはヒロの肩に、自分の顔を置く。
彼の温もりが、今のごんべいには何よりの癒やしとなっていた。
二人はお互いの手を再び握り合い、旅道を前へと進んでいった。
「わ、綺麗な街ね」
旅道の先にあった、レンガ風の建物が立ち並ぶ街を見て、ごんべいは笑みを浮かべて言った。
「…」
ヒロは何も言わず、端正な顔立ちを少し歪めていた。
「ヒロ、どうしたの?」
「…いや、何でもね。それより、さっさと買い物済ませようぜ」
振り向いたヒロの表情は、いつもの優しい表情へと戻っていた。
ごんべいはそれ以上何も聞かず、道具屋の看板を立てている建物へと向かう。
「わ、凄い人」
「混んでやがるな…」
色々な物を扱う道具屋には、沢山の人が買い物を楽しんでいる。
「薬草がもうあんまりないよね」
「ああ、買い込んでおこうぜ」
籠の中へ、薬草をひとしきり二人で入れていく。
「うわーん」
ごんべいとヒロの目の前に、小さな男の子がしゃがみ込み泣いていた。
ごんべいはいてもたってもいられず、彼と同じ目線にしゃがみ込む。
「僕、どうしたの?お母さんとはぐれちゃったのかな?」
「うわーん」
ごんべいが声をかけても、男の子は泣き声を上げるばかり。
「ったく、子供から目離すんじゃねぇよ。おいごんべい、店員に…」
「…ヒロ?」
ヒロの言葉に、ごんべいではない別の女性が驚きの声を上げていた。
「…お前は…」
「!やっぱりヒロ…!」
女性はヒロの姿を確信すると、そのまま彼に抱きついていた。
「な…っ!」
あまりの突然の事に、ごんべいは怒りを含んだ声を短く上げる。
そんな事を尻目に、女性は人前にも関わらずヒロの背中に手を回す。
「ヒロ…会いたかった。ずっと待ってた…」
「…」
ヒロは突きはなそうとはなせず、その女性を受け入れていた。
ごんべいは今直ぐにでも二人を引き離したかったが、敢えて静かに黙っていた。
あの女性とヒロの雰囲気からして、親密な関係にあったという事を、ごんべいはいち早く感じていた。
「お母さんー!」
「まあ、こんな所にいたの!良かった…」
その女性が母親なのか、男の子は女性に駆け寄り、女性もヒロから離れ我が子を抱き上げる。
そして、満面の笑みを浮かべ、ヒロをじっと見つめ、衝撃の言葉を放った。
「ヒロ…この子、貴方の子なの…。だから、もうどこにも行かないで、一緒に住んでほしいの」
「!」
女性の言葉に、ごんべいとヒロは驚きの表情を浮かべ、暫くじっと立ち尽くしていた。
「はあ…まさか、ヒロの元カノが住んでる街だったなんて…」
ごんべいは街の広場の噴水の前のベンチに座り、重い溜息を吐く。
ヒロは今、元彼女と一緒に何やら話し込んでいる。
一緒に話を聞くなど到底出来ないごんべいは、一人でここに座り、溜息を吐く事しか出来ない。
「あの男の子はヒロの子供、ヒロは父親であり夫…はあ…」
普通に考えれば、ごんべいがヒロを諦め彼女と子供と幸せになってほしいと、言えば済む事かもしれない。
だが、ヒロの事が本当にごんべいは好きであり、離れたくないのが本音であった、軽々しく言える状態ではない。
「ヒロ…」
ごんべいが彼の名を呟くと、ヒロが此方へと歩いてきていた。
「ごんべい…悪いな、まさかこんな事になってるとは思わなくてよ…」
「ヒロ…」
ヒロの表情は、明らかにいつもの俺様風な自信たっぷりのものではなく、何処と無く影を帯びている。
「彼女は…平気?」
「ああ。…今更一緒に住めと言われたってな。今の俺にはお前がいる」
そう言い、ヒロはごんべいの頭を優しく撫でる。
その時、ごんべいはズキンと、胸が痛む。
(あの彼女だってヒロが来るのをずっと待ってたのよ…子供まで一人で生んで育てて…。やっと帰ってきたのに、それを奪う権利…私にはないわ…)
ごんべいがそう思っていると、ヒロは再び重く口を開く。
「…悪いごんべい。もう一度、あいつと話し合ってくる。先に、宿に行っててくれないか」
「うん、いいよ」
ごんべいは笑顔を浮かべ、頷く。
「直ぐ帰るから、寝ないで待ってろよ?」
ヒロはそう明るく言うと、そのままごんべいの元から去っていく。
「…さようなら、ヒロ…貴方と一緒にいられて、楽しかった…」
ごんべいはヒロの背に向かって、涙を一粒垂らし、そう呟いたのだったー。
「ったく…なんで納得してくれねぇ…」
すっかり夜も更けた頃、ヒロはやっと彼女から解放され、宿へと帰路を着く。
ヒロは一緒には住めないが、認知もし養育費として毎月お金を払うと彼女に言ったが、そんなものはいらない、一緒に住んでくれなければ嫌だと、そう一点張りであった。
「…どうすりゃあいい…」
宿のカウンターへと向かうと、店員が一枚の紙を彼に渡す。
「ヒロ様ですね、お連れのごんべい様からお手紙を預かっています」
「…手紙だと?」
ヒロが慌てて封を開くと、ヒロさようなら、幸せになってと、ごんべいの一言が書いてあった。
「ちっ…あのバカが!」
ヒロが慌てて宿を飛び出し探しても、ごんべいの姿はどこにも見えない。
「ごんべい…俺にはお前が必要なんだよ…クソが…ッ!」
ヒロはバンと、側にある壁を叩く。
ごんべいはヒロの思いを感じ取り、一人旅立ってしまったのであったー。
「ヒロ…お願い抱いて…」
「離れろ、俺は疲れてる」
元彼女の家に暮らすようになったヒロだが、毎晩求めてくる彼女を抱こうとは思えず、拒否を示していた。
「だって私、もう一人子供が欲しいの。本当の貴方との子が…」
「…本当の子だと?」
「…」
彼女は口が滑ったと、慌ててヒロから離れる。
「おい、本当にあいつは俺の子なのか?」
「ほ、本当よ。だって、貴方と別れた頃に妊娠が分かったんだもの、ね、貴方の子なの…」
彼女は必死に訴えるが、ヒロは疑いの目を向ける。
「ただいま」
すると、玄関の方から男性の声が上がる。
その声を聞き、彼女はみるみるうちに表情を歪ませていく。
「…」
ヒロは彼女を押しやり、玄関へと向かう。
「…?貴方は…」
男性は、現れたヒロを見て頭にハテナを浮かべる。
「あんた、この家の主人か?」
「ああ、そうだけど…」
「…」
ヒロはその答えを聞き、何もかも悟った。
「邪魔した」
「?あ、どうも…」
男性は訳が分からず、と言った表情を浮かべていた。
ヒロはそのまま家を後にするが、彼女が追ってくる事はなかった。
ヒロの子供とは嘘であり、彼女がヒロを引き寄せる為の演技だったのだった。
「ごんべい…待ってろ。今お前を迎えに行く…!」
星空が見守るの中、ヒロは剣の鞘を確認し、夜の街を飛び出し、ごんべいの後を追うのであった。
「ごんべい…くそ、何処にいやがる…」
ヒロはごんべいを探す旅を続け、既に数ヶ月の時が過ぎていた。
が、彼女に関する情報は何一つ手に入らず、足取りも掴めないままであった。
「ごんべい…お前は俺のものだ。誰にも…渡さねぇからな…」
その街にいなければ次の街へ、と、ヒロはごんべいを捜す為に次々街を訪れる。
「なあ、さっきの姉ちゃん見たか?」
「ああ、すっげぇ良いおっぱいしてたよな」
「たまんねぇよな」
「…」
道行く男性の会話を聞き、ヒロはハッとなる。
「…ごんべい、近くにいるのか?」
ヒロは周囲を見渡し歩きながら、愛しい彼女の姿を捜す。
「けど久しぶりだね」
「ああ、お前も元気そうで何よりだ」
「!」
聞き覚えのある声に、ヒロは後ろを振り向く。
そこには、探し求めていた女性がいた。
だが、満面の笑みを浮かべる隣には、自分ではない他の見知らぬ男性が立っていた。
「…ごんべい」
「…!!ヒロ…?!」
ヒロの声、そして彼の姿を視界にとらえたごんべいは、その表情を驚きのものへと変えていく。
「ヒロ…ど、どうしてここに…」
「ごんべい…お前に会いたかった…ずっと捜してた」
愛しい彼女に手を伸ばそうとするが、隣にいた男性がそれを制止する。
「君はごんべいの何なんだ?いきなり手を触れようとするとは、感心しないな」
「…」
男性にそう言われ、ヒロは伸ばした手を元の位置へと戻す。
そして、男性の方へと顔を見やり、厳しい表情を浮かべる。
「俺はごんべいの男だ。あんたが今ごんべいと付き合っていようが関係ない。俺はこいつを取り返しに来た」
「ごんべいの男?」
それを聞き、男性は怪我そうな表情を浮かべる。
「ヒロ、彼女は…彼女はどうしたの?」
心配そうに口を開くごんべいに、ヒロは彼女の方へと向きなおる。
「あの子供は、俺の子じゃなかった。ちゃんと父親もいてな、あいつが俺を引き止める為に嘘をついていた」
「えっ!そう…だったんだ…」
再び驚きの表情を浮かべるごんべいに、ヒロはしっかりと彼女の瞳を見つめ言葉を続ける。
「…ごんべい、今更遅いかもしれねぇが、こいつと別れて、俺とやり直してほしい。…お前が好きだ、ごんべい」
「!ヒロ…」
ヒロの言葉に、ごんべいは思わずその瞳に涙を浮かべていた。
「何か勘違いしているようだが」
事の次第を見守っていた男性が、口を開く。
「俺はごんべいの男ではない、兄だ」
「…は?兄…?」
男性の言葉に、ヒロはポカンと、口を開ける。
「そうなんだ。ヒロ、彼は私の兄さん。兄さんもずっと旅をしてて、久しぶりに再会したの」
「妹がやたら元気が無くてな。何があったのかと思ったら、そういう事か」
ごんべいの兄は、彼女の頭にポンッと手を乗せる。
「ごんべい、元気でいろよ。また会おう」
「うん、兄さんも、気をつけてね」
「ああ。…ヒロと言ったか。ごんべいを今度泣かしたら承知しないからな」
「…二度と泣かせませんよ」
ごんべいの兄と分かり、ヒロは彼に対して敬意を払って頷く。
それを聞き、兄は笑顔を浮かべると、そのまま街の奥へと行ってしまった。
「…ヒロ…」
「…ごんべいッ」
ヒロは、人目も構わずごんべいをぎゅっと抱き締める。
久しぶりの彼女の柔らかな温もりは、ヒロのこれまでの旅の疲れを瞬く間に癒していく。
「お前を悲しませて…悪かった」
「ううん…私を探しに来てくれて…凄く嬉しい。ありがとうヒロ…」
「引いて駄目だったから押してみた、それだけだ」
「!…ふふ、そうね」
ごんべいがヒロの事を思い、一歩引いてしまったからこそ、彼がここまで押してきてくれたのだ。
二人の想いはやっとの事で、再び通じ合えたのだった。
「…ごんべい、悪いが…もう我慢が効かねぇ…」
「うん、私も…ヒロを感じたいわ…」
二人の気持ちは一緒であった。
道行く人々をかき分け、ヒロとごんべいは宿へと向かった。
「んぅ…ふ…」
「ん、ん…ちゅっ…ん」
宿の部屋へと入った途端、ドアがガチャッと閉まったのと同時に、ごんべいはヒロに唇を塞がれていた。
何度も角度を変え唇を吸われ、こじ開けられると、そのまま舌が入り込み、口内を隅々まで舐め取られていく。
「ぁ、ん、ん…ヒロ…」
もう二度と触れられないと思っていた彼の温もりに、ごんべいも自ら舌を動かし、ヒロの熱を感じていく。
「ごんべい…愛してる。二度と、お前を離さねぇ…」
そう囁くヒロの瞳は熱っぽく、潤んでいた。
探し求めていた愛する彼女を、やっとこの手で掴む事が出来たのだ。
今のヒロに、我慢しろという方が無理な状態であった。
「ヒロ私も…愛してる…離さないで…」
「ああ。ごんべい…お前は俺の女だ…ッ」
「ああっ…!」
ベッドへと押し倒されたごんべいは、そのまま甘い声を上げる。
唇から首筋へと移ったヒロの唇や舌がねっとりと熱く這い、両手はごんべいの自慢の膨らみへと触れていた。
「街の男がお前のこの胸を見て噂をしていた。…まあ、そのお陰でお前を見つける事は出来た」
ヒロは両手にごんべいの大きな乳房を包み、ぐにゅぐにゅと服にシワが出来るほど強く揉み込む。
「ああっ…あんっ、そう、だったの…?」
「ああ。…他の男に、お前は渡さねえ。…俺だけが、お前を焦らして良い。俺だけが、この身体に触れていい」
「あんっ!」
ヒロの肩に両手を置き、ごんべいはビクンと腰を跳ねらせる。
ちゅうっと首筋を吸われ、乳房を揉む指先が確実に敏感な突起を探し当て、擦るように指先を動かしていたからだ。
「あんっ、ああ…っ、あんっ」
「んっちゅ、ごんべい…ッ」
理性など、ヒロはごんべいと再会出来た時点で吹き飛んでいた。
夢中で首筋を舐め上げ吸い上げ、ぐにゅぐにゅと乳房を揉みこみ、指先で乳首を擦っていく。
「あんっ、あんっ。ヒロ…っ」
ヒロに触れられた事が、とても焦らされていた感覚がし、ごんべいも夢中で彼の愛撫に声を上げる。
その声に誘われる様に、ヒロはごんべいの服の裾を掴み、ぐいっと首元まで託し上げてしまう。
ぷるんっと、豊かな乳房とピンク色の乳首がヒロの眼前に広がり、そのまま彼は右の乳首へと、顔を埋めていった。
「ああっ!」
再び、ごんべいが身体を震わせる。
右の乳首はあっという間にヒロの口内へと滑り込み、ちゅうっ、ちゅうっと音を立てながら吸われていた。
左の乳房も、その柔らかさを堪能する様に大きく揉まれ、指の間の乳首を擦られていく。
「ああんっ、あんっ、あぁんっ」
「ん、ちゅうっ。はあ…ごんべい…今日は焦らしは無しだ…お前がほしい…ちゅっ、ん…」
ちゅぱっと引き抜かれた右の乳首は、茶色く変化しきゅっと硬く引き締まっていた。
それを再び熱い口内へと引き寄せられ、ちゅううと強く吸われていく。
「ああん!あんっあんっ!あぁん、ヒロ…良いよぉ…っ」
ヒロの肩から頭へと手を移動させ、しがみつく様にしながらごんべいは喘いでしまう。
それ程、彼の愛撫は熱くとろけそうであった。
乳首を十分に堪能すると、ヒロはそこから離れ、お腹、ごんべいのスカートを通り越しその中へと、顔を埋めていく。
「ヒロっやあんっ、あぁん!」
「ん…脚開けよ、ごんべい…」
下着もあっという間に剥ぎ取られ、乳首への愛撫で蜜で溢れてしまったそこに、ヒロが顔を埋めていた。
じゅるっという水音が上がり、ヒロの唇が蜜を吸い取りながら吸い上げていた。
「あぁあん!あんっ!やぁあん!」
嫌ではなかった、だが、与えられる快楽が強すぎて、ごんべいはそう喘いでしまった。
「ちゅう…ん、ごんべいの蜜…相変わらず甘いな…ちゅっ」
「あぁあんっ」
脚をぐいっと、内腿を持ちながら開かされ、蜜が溢れ出るそこをヒロの熱い舌が這い、じゅるっという水音が大きく上がる。
「はあぁあんっ、あんっ、ヒロだめぇっ、もうイっちゃ…イく…ああんっ」
「ん、ごんべい…イけよ…」
ヒロは蜜が溢れ出る入り口から、赤い突起であるクリトリスへと舌を這わせ、ぺろぺろと舐めあげる。
「あぁああん!イっちゃう!あぁあんっ、あんっ、あぁあん!!」
ビクンビクンッと、ごんべいは全身を震わせ、首を仰け反らせながら、快楽の頂点へと達してしまった。
「あん…はあ…はあ…っ、あぁん!」
息をつく間もなく、イったばかりのそこに、ヒロの熱く、硬いものが当てられ、ぐちゅりと音を立て膣の中へと入り始めていた。
「悪いなごんべい…お前が可愛すぎて…我慢効かねぇ…く…ッ」
「あぁんっ、ヒロ…っ」
膣の中へと進むヒロのものはあっという間に奥へと到達し、再び後ろへと下がっていくと、そのまま大きく奥を突き上げる。
「ああぁん!ああんっ」
「く…ッ…」
ビリッと、まるで電流が走ったかの様な強い快楽が二人を襲う。
会えなかった分、その分快楽までもが激しく強くなっている様であった。
ヒロは激しく腰を動かし、確実に奥へと突き上げる。
「はあぁんっ、あんっ、ああんっ」
ごんべいの甘い声と共もに、彼女の乳房も大きくぷるんっと揺れている。
それに引き寄せられる様に、ヒロは腰の動きを続けながら、その乳房へと顔を埋め、チロチロと乳首を舐め上げていく。
「あぁんっ、あんっ、あんっ。ヒロ…愛してる…っ、はあぁん」
「んっ、ふ…ッ。愛してる…ごんべい…」
「んっ…ぁっ、ああんっ、ん」
ヒロがごんべいの唇を塞ぎ、二人は会えなかった分のお互いの温もりを確かめ合っていく。
「ごんべい…お前の可愛い尻を見せろ…」
「んっ…」
一端自身を引き抜き、ヒロはごんべいにそう言うと、彼女は直ぐに四つん這いになり、彼に尻を向ける。
「可愛いな…最高だ…ッ」
「ああぁんっ!」
ぐちゅっと、再び水音が上がり、ごんべいのそこはヒロのものを直ぐに受け入れる。
彼女の腰を掴み、ヒロはぐんっと奥へと突き上げる。
「あぁあんっ!はあんっあんっ、ああんっ」
「く…ッ」
肌がぶつかり合い、パンッという乾いた音、グチュグチュッというごんべいの蜜の音、そして、彼女の甘い声は暫く、この部屋から止むことなく上がっているのであったー。
「…本当に大丈夫か?」
「平気よ、これくらい…」
翌朝、二人は新たな旅へと出発する為、泊まった宿を後にする。
「私は武道家よ、何て事ない…いたた…」
昨夜のヒロとの行為が激しすぎ、ごんべいは少々腰が筋肉痛の様な状態になってしまっていた。
「ほら、俺に掴まれよ。…クク、そんなに気持ち良かったのか…?」
ヒロの腕に掴まると、彼は耳元で意地悪く囁く。
「っ…だって、ヒロ何回もするから…っ」
「悪いな、お前が可愛くて堪らないからだよ…」
ちゅっと、耳元にキスをされると、それだけでごんべいの頬は赤く変化してしまう。
「っ…ヒロは、腰痛くないの…?」
「当たり前だ。悪いが…今夜も離す気はねえからな。腰、良く休めておけよ…?」
「っ…んもう…」
そう頬を膨らませるごんべいだが、決して嫌ではなく、寧ろ嬉しかった。
好きな人とこうして一緒に居られる事がどれだけ幸せか、ごんべいもヒロも改めて感じる事が出来ていた。
二人の旅は、これから再び始まっていくのであったー。
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