押して押しまくる


「はーっ!」
「ぐわっ!」

目の前の大男達に蹴りを放つ女性。

「な、なんなんだこの女…」
「強すぎだろ…いてて…」
「これに懲りて二度とこの街に来ない事ね。今度きたら…手加減しないわよ」
「ひ、ひいっ」
「ま、待ってくれお頭!」

女性の言葉に、男達は素早く街から出て行ってしまった。

「す、すげぇよごんべい!」
「あの山賊達をやっつけるなんてよ」
「流石だぜ!」
「ふふ、私にかかればこんなものよ」

ごんべいと呼ばれた女性の大きな乳房が、ぷるんっと武道着の下で揺れる。
それを見て、街の男性陣ははあーと見惚れ溜息を吐く。

「あのおっぱい、堪らねぇよな」
「触りてぇけど無理だ…はっ倒されるだけだしな」

ごんべいは、この街に住む格闘家だ。
拳と蹴りで街の用心棒をやっており、この街で彼女に勝てる女性は勿論、男性陣でもいなかった。
大きな胸が自慢で腕っ節の強い彼女は、女性も男性も憧れの的である。
先程倒した男達は、街の裏にある山に最近住み着いた山賊であった。
山の頂上には、名物であるホテルが建っており、カップル達の憩いの場所である。
それを目当てに行くカップル達が、あの山賊達の被害にあっていたのだ。

「ごんべい、ありがと!これでやっと彼とホテルまで行けるわ」
「ふふ、楽しんでね」

街娘の言葉に、ごんべいは笑顔で頷く。
彼女の活躍により、この件は一件落着、となる筈であった。



「ごんべいーっ!」

数日後、ごんべいの元に街娘とその彼氏が泣き付いて来た。

「どうしたのよ」
「また山賊が襲ってきたんだよ…」

彼氏が苦い顔を浮かべて言う。

「なんですって?私が倒したのにまだ懲りずにいるの?」
「ううん、そいつ一人なの。一人で…私達に襲いかかってきて…お金取られちゃって…。二人で取り返そうとしたけど、凄い強くて…とてもじゃないけど私達じゃ無理で…ぐす」

街娘は涙ぐみながら、ごんべいに悲痛な声を上げる。
それを聞き、正義感の強いごんべいに怒りが芽生え始めていた。

「じゃあ、私が倒した奴とは違う奴って事ね」
「うん…一人でいたし、あいつらとは違う」
「分かったわ。今から行ってそいつをぶっ飛ばしてくる。安心して待ってて」
「ありがとうごんべい…!」
「ごんべい、気をつけてな」
「ええ、行ってくるわね」

二人に笑顔で答え、ごんべいは早速裏の山へと向かう。

(強引にお金を取るなんて、ほんと最低な奴。絶対許さないわ)

怒りはごんべいに自然に力を与える。
強くしっかりとした足取りで、彼女は山を登っていく。

そして、山の頂上のホテルまで後少しという所まで辿り着くと、そいつは突然ごんべいの目の前に現れていた。

「おい女、怪我したくなかったら大人しく金出せよ」

そう言い放った者は、端正な顔立ちの美青年。
彼こそが、街娘達を襲った張本人だろう。

「それはこっちの台詞よ。あんたね、みんなからお金を奪ってるっていう奴は」
「まさしく俺だ。弱い奴らがやっと引き上げたからな。漸くこの俺がこの山に居座れる様になったっていう訳だ」
「やっぱり、私が倒した奴らとは関係なかったわけね」
「あんな弱い野郎共と一緒にすんな。まあ、お陰でホテル目当てに来る奴らから金が奪える様になったからな、クク」
「…」

今まで数々の男達と戦ってきたごんべいだが、この青年は今までの者達と違うと感じ取っていた。

(こいつ…口だけじゃない。かなりのやり手だわ…雰囲気が違う…)

だが、ここで引き下がる訳にはいかない。

「悪いけど、あんたがいると迷惑なの。大人しく出て行ってくれない?」

ごんべいの言葉に、青年はククッと笑う。

「やっと金が稼げる場所を見つけたんだ。そう簡単に引きさがれるかよ。お前こそとっとと失せろ。それとも俺と戦うのか?」
「ふん、望む所よ!」

話し合いで解決出来る相手ではない。
今までと同じ様に、自分の拳で力付くで解決させるしかない。

「はーっ!」

ごんべいは先手を打ち、青年に向かい拳を繰り出す。
素早く何度も打ち付けていくが、風をヒュッと切るだけで、青年になかなか当たらない。

「ふん、その程度かよ」

ごんべいの拳を軽々と避けながら、青年はニヤリと笑っている。

「煩いわね!はあっ!」

青年の言動にカチンとなり、ごんべいは回し蹴りを勢いよく青年に向かって振り上げる。

「嘘…」
「クク、こんな蹴りが俺に効くと思ったのか?」

ごんべいの蹴りは確かに青年に当たっていた。
が、彼は彼女の脚を手で軽々と受け止め、そのまま持ち上げていた。

「は、離しなさいよ!」

脚を掴まれてしまった為、身動きが取れない。
何とか引き離そうと、ごんべいは身体を動かす。
その途端、青年が再びニヤリと笑う。

「へえ、黒下着か」
「っ?!」

スリットの入ったごんべいの武道着は、脚を持ち上げていた事で下着が青年に丸見えの状態になっていた。
その事で、彼女は一瞬隙を見せてしまう事に。

「今度はこっちの出番だぜ!」
「きゃあっ!」

風の様に素早く、青年の拳がごんべいの身体に当たり、そのまま後ろに吹き飛んでしまう。

「クク、これでお前の下着が良く見える様になったな」
「!」

青年の言葉に、ごんべいは初めてスリットの部分が破れ、下半身を守るものが下着一枚の状態になっている事が分かった。

「く…最低!」

ごんべいは立ち上がり、恥ずかしさと動揺を隠す様に声を上げる。
彼女が最初に感じた通り、青年は自分の遥か上の実力を持っている事を痛感する。

「最低も何も、お前が先に仕掛けて来たんだろ?…ほら、かかってこいよ」
「っ!はーっ!!」

下着を見られてしまっている事など、気にしている場合ではなかった。
ごんべいはその姿のまま、青年に向かって飛び上がり、そのまま飛び蹴りをしようと脚を向ける。

「ふん…」

再び、青年が妖しく笑う。
その事に気が付いた時には、時既に遅かった。

「っ!きゃあぁ!」

ごんべいの悲鳴とと共に、青年の素早い蹴りが彼女の胸元に一直線に走る。
そのままガクンと膝をつき、ズキっと一瞬走る痛みに顔を歪ませる。

「クク、どうした、反撃しねぇのか?」
「煩い…っ!?」

青年の方は振り向き、反論しようと思ったごんべいだったが、それは出来なかった。
青年の蹴りが走った線に沿う様に、ごんべいの武道着の胸の所が破け、その場所から乳房が露わになっていた。

「へえ…良いおっぱいしてんじゃねぇの」

青年はひゅうっと口笛を吹き、ニヤリと笑う。
ピンク色の乳首まで見えている状態になってしまい、ごんべいはその場にしゃがみ込む。

「見ないでよ!あんたってほんと最低…っ!」

恥ずかしさと動揺で一杯になるが、ごんべいは勝気に強く言い返す。
だが、このままでは動く事が出来ず、勝ち目がない。
それ以前に、圧倒的な力の差を見せつけられ、今のごんべいに青年を倒す事など不可能であった。

(悔しい…今まで負けた事なんてなかったのに…っ!)

悔しさに唇を噛み締めるごんべい。
そんな彼女に、青年はゆっくりと距離を縮める。

「女、立てよ、まだ戦いは終わってねえぜ?」

青年の声が近くから上がり、ごんべいは慌てて立ち上がる。
その途端、ひゅっと素早く風が切る様にごんべいの武道着が切れていく。

「!!」

悲鳴を上げる暇もなく、青年の拳によって、ごんべいの残っていた武道着の鎖骨辺りがビリっと音を立て破れていく。

「クク、これでお前の身体が良く見えるな」
「く…っ…」

両手を交差させ、ごんべいは胸元を隠す。
悔しいが、認めたくなかったが、負けを認めるしかなかった。

「私の負けよ…!負けを認めるわ!だからもう止めて!」
「まだ終わりになんかさせねぇ」
「!」

負けを認めたのにも関わらず、青年は再びごんべいに向かって拳を放つ。
胸元を守る彼女の両手に拳が当たると、その反動で両手が開かれ、大きく乳房がぷるんっと揺れる。

(やられる…!)

反撃する事も出来ず、ごんべいは鋭い痛みが来るだろうと、強く瞼を閉じる。
だが、いくら待っても痛みや衝撃は襲ってこない。
その代わりに、何やら生温かい感触が胸元を走り、思わずごんべいはビクンッと身体を震わせる。

「!な、何してんのよ!」

瞼を開けると、青年がごんべいの胸の谷間に顔を埋め、舌をツツッと這わせていた。

「うるせぇな、負けを認めたんだろ。だったら大人しくしてろ」
「はあ?ふざけないで!離して…!」

ごんべいは身体を動かし、青年から逃れようとする。
が、男の力の方が当たり前だが強く、ごんべいは後ろにある木に背中を押し付けられてしまう。

「女、俺はお前が気に入った。気が強い所、何より…この良いおっぱいにな…」
「っ、やあ…っ!」

青年はそうニヤリと笑い、ごんべいに覆い被さる様に耳朶に唇を這わせる。
ビクッと震え、ごんべいは嫌々と青年の肩を掴んで押し退けようとするが、まるでビクとも動かない。
耳朶にキスをちゅっと落としながら、青年の右手が腰に回され、そのまま下着の上からお尻を掴まれる。
そして、左手はごんべいの右の乳房を掴み、ぐにゅぐにゅと指を食い込ませながら揉み始めていた。

「あっ…!んっ、止めなさいよ…っ!」

青年の肩を掴み、無駄だと分かっているがごんべいはぐいっと力を込めて押す。
どうにか隙を作って逃げるしか、今の彼女に出来る事はない。

「クク、抵抗してるのも今の内だ。直ぐに気持ち良くしてやる…」

青年は隙など全く見せず、ごんべいのお尻を掴んだまま、乳房を包み込む様に揉み込んでいく。
耳から項へと舌を這わせ、ゆっくりと舐め上げる。

「ん…っ、や、っ…」

青年の舌や手が動く度、ごんべいの身体の中にビリっと電気の様なものが走り始めていた。
それを認めたくなく、彼女は唇を噛み締める。
だが、青年はそのごんべいの思いを認めさせる様に乳房を揉む事を止め、乳房にあるピンク色の突起を親指と人差し指で摘むと、くいっと捻る。

「ぁ…っあんっ!」

乳首を捻られた途端、思わずごんべいは声を上げてしまっていた。
乳首から伝わる痺れは、一気に強く甘いものへと変化していた。

「…可愛い声出せるじゃねぇの」

ごんべいの声を聞き、青年は項から顔を上げ彼女を見つめる。
鋭く強く意志の強い彼の瞳に、ごんべいは吸い込まれそうになるのを感じる。

「っ…可愛いくなんかない…っ!」

ごんべいは青年から視線を逸らし、そう言い返す。
だが、彼が再び乳首をくいくいっと捻ると、甘い痺れが彼女に強く走る。

「あん!あ…っ、く…っ」
「ふ、強がるなよ…お前、マジで可愛いな…」

そう言った青年の顔は、先程とは違って優しいものへと変化していた。

「なあ、名前教えろよ?街の人間だろ?」
「…ごんべい。下の街に住んでるわ…」

ごんべいは素直に、青年の問いに答えていた。

「へえ、お前が噂の女だったのか。街一番の奴に俺は勝てたって事か、クク」

青年は満足そうに笑い、ごんべいの瞳を見つめる。

「俺は格闘家のヒロ。金儲けしながら旅をしてる」
「別に、あんたの事なんか聞いてないから」
「ふ、そういう気が強い所、俺は好きだぜ…」
「す、好きって…っ、あっ…!」

ごんべいが言い返す前に、青年の顔は既に首元にあり、ちゅっと音を立てながらキスを落としていた。

「止めてよ…っ」
「…ふ、本当に止めていいのかよ…?」

ヒロは妖しく笑い、ごんべいの右の乳首を摘んだまま上へと引っ張り、上下に擦り始める。

「あっあんっ!やぁ…ん、あっ…」

ビクッと身体が快楽に震えてしまい、思わずヒロの肩にしがみつくごんべい。

「乳首、こんなに硬くなってるぜ?これでも止めんのか…?」

低い声で囁きながら、ヒロは乳首を捻りながら擦っていく。

「ああっ…!やっ、あっあっ…」

止めてと言いたいのに、ごんべいの口からは甘くなった声しか上がらなくなっていた。
ヒロは彼女が落ちたと悟り、鎖骨から左の乳房へと唇を這わせていく。
既にピンっと硬くなっている乳首の先端にちゅっとキスをし、そのまま口の中へと滑らせていく。

「あぁっ!」

乳首がヒロの口内へと含まれた瞬間、再び身体が震えてしまい、ごんべいは思わず彼の肩を強く掴む。
お尻を掴んでいたヒロの右手がするりと上へと上がり、左の乳房の根元を掴む。
そうする事で乳首が突き出て舐めやすくなる事を、彼は理解していた。
口内の乳首をちゅううっと音を立てながら吸い、右の乳首もくいくいっと捻っていく。

「ああんっ!あんっ、やあぁ…ああん」

ごんべいは喘ぎとなった声を上げ、ヒロにしがみつきながら首を仰け反らせてしまう。

「お前の乳首、硬くて美味いぜ…ん、ちゅうう…」

強く乳首を吸い上げちゅぱっと引き抜き、舌先を使いレロレロと乳頭を突く。
捻り上げていた右の乳首は、人差し指だけを使い乳頭を押さえると、コロコロと転がす。

「あぁんっ、あんっ、ああん…っ」

硬くなんてないと、ごんべいは言い返したかった。
だが、乳首はピンっと硬く尖り、ヒロの舌と指に合わせて転がり、その形を変えていた。
乳首が動く度に、甘い痺れとなった快楽がごんべいの全身を駆け巡る。

(男に初めて負けて…負けた男にこんな事されるなんて…嫌なのに…でも、嫌じゃない…)

自分の心が分からない、だが、ごんべいの身体はヒロの愛撫に感じてしまっている。
彼は突くのを止め、再び乳首を口の中へと滑らせると、ちゅうちゅうと強弱を付けながら吸う。

「ああんっ、んっ、ああっ…」

そして、右の乳首は上下左右に指先で弾いていく。

「はあんっ、あんっ、あぁん…っ」

ヒロの愛撫が気持ち良い、ごんべいは完全に嫌という気持ちが消えていた。

「ふ…気持ち良くなってきたか…?」

左の乳首を引き抜き、ヒロは顔を上げごんべいを見つめる。

「認めたく、ないけど…気持ち、良い…」

ごんべいの精一杯の最後の抵抗だった。
そんな彼女の言葉を聞き、ヒロはふっと笑い、そのまま唇に唇で触れる。

「ん…」

ごんべいも抵抗せず、ヒロのキスを受け入れる。
彼を感じたいと、自ら舌を出し絡ませていく。

「ちゅ。…ごんべい、俺の女になれ。俺がお前を守ってやる」

キスを終え、ヒロはじっとごんべいを見つめながら囁く。

「…ヒロが、もう人から物やお金を盗らないって言うのなら…いいわ」

ごんべいの答えを聞き、ヒロはふっと笑う。

「ああ…お前が側にいるんなら、もう二度とやらねぇ。…お前が黙って大人しく帰ってりゃ…惚れずに済んだのによ…」
「黙って帰るなんて、私の性分じゃないわ」
「クク、そうだな。お前は…勝気で…感じやすくて可愛い女だ…」
「!ああ…っ」

ヒロの顔が、再び胸元へと消える。
指で愛撫されていた右の乳首に、彼の熱い舌が絡み、クルクルとさせながら刺激を送る。
そして、唾液で濡れてしまっている左の乳首を人差し指と親指で摘み、くいっと捻られる。

「ああんっ、あんっ…やぁ、ヒロ…っ」

硬く尖る右の乳首に熱い舌で触れられ、逆に濡れている左の乳首に指で触れられ、その反動が堪らなく気持ちが良い。

「ふ…可愛いぜ。この俺を本気にさせたんだ…ごんべい、責任取れよ…ん、ちゅうう…」
「ああんっ!」

右の乳首がヒロの口内に滑って入り、そのまま強く吸われていく。
そして、左の乳首もぬめっている感触を楽しみながら、何度もくいくいっと捻っていく。

「はあんっ、あぁんっ…あんっ…」

ごんべいの喘ぎ声と共に、右の乳首はあっという間に湿り気を帯び、ヒロが吸う度にちゅうちゅうと音を上げさせていた。
左の乳首も、彼の指に合わせ捻られる度に色々な方向へ転がり、形を変えていた。

「ああん、あんっあんっ…良い…良い、よぉ…あぁん」

ごんべいはヒロの頭に両手で触れ、快楽に仰け反る。
自分を支えているのがベッドではなく山の太い木だという事、ここは家の中ではなく外の山の中という事を分かっていたが、もうごんべいもヒロも止める事など出来ない。
それは行動にも出ていた。
ヒロの右手が乳首から離れ、するりと下へ下りていくと、黒い下着を掴んでいた。
スルスルとあっという間に下着が地面まで下りてしまうと、彼の指が彼女の脚の間へと触れる。

「あぁあっ…!」

触れただけなのに、ごんべいはビクンと身体を震わせる。

「これだけ濡れてれば平気か…。ごんべい…」
「ヒロ…」

どこからともなくキスをし、ヒロはごんべいの片脚を持ち上げる。
ヒクヒクと疼く彼女の蜜の入り口に、彼は熱くなった自身を取り出し、そこに当てがう。

「あっ…」
「…挿れるぜ…?」

ごんべいの返事を聞く前に、ヒロは自身で入り口をこじ開け、ズプリという水音と共に中へと挿入させていく。

「ああっ…!」
「く…きついな…ッ…」

中に入った途端、ごんべいの膣の壁がヒロのものを強く締め付ける。
その締め付けを心地よく感じながら、奥へと自身を進ませていく。
そして、奥へと辿り着くと再び自身を抜き、そのままぐんっと奥へ強く突き上げる。

「あぁああんっ!」

ヒロの肩に掴まり、ごんべいは声を響かせる。
強い電流が身体を走り抜け、声を我慢する事が出来ない。

「ッ…」

ヒロも快楽に顔を歪ませるが、再びその快楽を自分にも彼女にも送ろうと腰を動かし、自身を確実に奥へと突いていく。

「あぁああん、あんっ、あぁんっ、ヒロっ…」
「ごんべい…ッ…」

ごんべいも腰を動かし、ヒロのものを感じたいと奥へと導いていく。
何度も何度も抜き挿しを繰り返す内に、ヒロのものが波打ち、ごんべいの壁を刺激する。

「はあぁあん、あぁんっ、ヒロだめぇ…っ」
「く…ごんべい…ッ、んな、締め付けるな…ッ」

強く締め付けられ、ヒロのものが大きく波打つ。
それと同時に素早く何度も腰を打ち付け、自身を奥に何度も突き上げる。

「あぁあんっだめぇ…イく…ああぁああんっ!」
「く…ッ…」

二人の中に白くモヤがかかり、お互い快楽の頂点へと達していた。
ヒロのものから注がれた、熱く白い欲望が自分の中へ流れていくのを感じながら、ごんべいは息を整えていく。

「はあ…はあ…」
「ごんべい…」

まだ息が整わない内に、ヒロがごんべいの唇を奪う。
何度も角度を変えキスをされるが、とても優しいものであった。

「俺の女になれ、良いな」

強く鋭く、それでも温かさを感じるヒロの瞳。
ごんべいは彼を見つめながら、コクンと頷く。

「ええ…良いわよ。でも約束、守ってよね」
「ああ。お前が側にいれば…今は何にもいらねぇよ…」
「ふふ…分かった。ずっと側にいるわ…」

ヒロの背に両手を回し、ごんべいは彼に身を預ける。
こんな結果になるなんて、お互い想像も付かなかっただろう。
身支度を整えていると、ヒロは自分の着ていたジャケットをごんべいに羽織らせる。

「それ着とけ。後、俺以外の男に見せんなよ、良いな」
「…ふふ」

自分で破いたくせにと、ごんべいは言いたかったが敢えて言わなかった。
俺様な彼は、意外に嫉妬深く可愛い所があると分かっただけで充分だと思ったからだ。
ヒロとごんべいは街に帰り、仲良く二人の生活を楽しむのであったー。


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