暑さと熱さ


「ヒロ君、おはよ」
「よ、ごんべい、今日も可愛いな」
「嬉しいっ、ありがと」

夏の暑いある日、ごんべいは朝から満面の笑顔を浮かべ、彼氏であるヒロに抱き付く。

「そういう所が可愛いんだよーあー俺、ごんべいが大好き」
「私も、ヒロ君大好き」

抱きついてきた愛しい彼女の頭を、ヒロは優しく良い子良い子と撫で、ごんべいも嬉しそうに笑顔を浮かべる。
二人はそのまま手を繋ぎ、学校への道を歩き始めた。ふ
女子高生であるごんべいは、スポーツ万能成績優秀なヒロに一目惚れし、そのまま告白。
人気者なヒロだが、彼もごんべいに一目惚れしていたとの事。
毎日登下校を一緒にし、何をするにも一緒であり、今ではクラス公認のカップルであった。

「ね、ヒロ君。今日プールがあるんだって」

ごんべいはそう言いながら、家から持ってきた水着のバッグを掴む手に力を込める。

「っし、今年最初のプールじゃん、楽しみー。ごんべい、自由時間一緒に泳ごうぜ」
「うん」

春から付き合い始めた二人は、まだ海やプールデートなどはしていない。
学校のプールだが、少しでも気分を味わいたいと、二人は手を握りなおし、学校への道を急いだ。




「ねーごんべい、ヒロ君とはもうした?」

プールの敷地にある更衣室で着替えながら、ごんべいの友達がニヤリと笑みを浮かべながら言った。

「えっ!し、したって何を…」

ごんべいは知らない素振りをし水着に着替えていくが、彼女には効かない。

「エッチに決まってるでしょ」
「っ…」

友達のはっきりとした大胆発言に、ごんべいは一瞬で頬を染める。

「ははっ、可愛いごんべい。ヒロ君が惚れるの分かる」

友達は嫌味なく、さらりと笑顔で言う。
小さめな声だったので、他の女子達には聞こえてはいない。

「も、もう…。…この前、ヒロ君の家で…」

ごんべいは水着の肩紐を肩まで上げながら、そう呟く。

「えっ、そうなの?!…ごんべい、後で詳しく話聞かせてね」
「う、うん…」

友達にそう返事しながら、ごんべいはヒロに初めて抱かれた時の事を思い出す。

『…大好きだ、ごんべい…ッ…』
『ああっ…ヒロ君…っ』

初めての経験だったが、ヒロが優しくしてくれた為、全く怖いとは思わなかった。
それどころか、またしたいとさえ、ごんべいは思っていた。

(ヒロ君…大好き。ヒロ君にまた触れて貰いたい…)

ごんべいはそんな事を胸に秘めながら、スクール水着におさまった大きな乳房をぷるんっと揺らし、更衣室の外へと出て行くのであった。



「きゃーっ」
「ヒロ君素敵ー!」

プールの授業が始まると、直ぐにそこは女子高生の黄色い歓声に包まれた。
その視線の先には、誰よりも素早く華麗に泳ぐヒロの姿があった。
スポーツが得意なヒロは、泳ぐのも大得意であり、圧倒的な差を付けて周りを引き離していた。

「きゃーっ!」
「ヒロくーん!」

殆どの女子達が、ヒロに向かって目をハートにし歓声を上げていた。

(ヒロ君、凄くかっこいい…。こんなかっこいい人が私の彼氏なんて…信じられない)

ごんべいは暫し呆然としながら、ヒロの姿を見守る。

「ぷは、お前マジで早ぇなヒロ」

ヒロの後からゴールした男子は、彼の速さに感服し水から顔を上げながら言う。

「手と足を思い切り動かせば早く泳げんだよ」
「それはお前だけだって。ったく、女子達の視線独り占めしやがって羨ましいぜ」
「俺は他の女に興味はないから、あるのはごんべいだけだ」

愛しい彼女の姿を探し、瞳の中にそれを入れると、ヒロは満面の笑みで手を振る。
すると、ごんべいも笑顔で彼に手を振り返す。

「…確かに、あのおっぱいは良いよな…」

手を振りながら揺れるごんべいの豊満な乳房に、男子は頬を赤く染めていた。

「おい、ごんべいに手ェ出したら許さねぇからな」

ヒロは真顔で、ごんべいに釘付けになっている男子に声を低くさせて言う。

「だ、出さねぇよ、人の女に手ェ出す趣味ねえからさ。けどよ、ヒロもあのおっぱい良いと思うだろ?」

ぴったりと張り付く水着の下で、その形を露わにさせているごんべいの乳房に、ヒロも思わず頬を染めていた。

「…まあな。けど、俺はごんべいの全部が好きだ。おっぱいも…好きだけどな」
「…な、やっぱり触らせ…」
「…なんか言ったか?」
「いや、何も…」

声色が変わるヒロに、男子は慌てて苦笑いするのであった。




「今から暫く自由時間とする」
「やりー!」
「わーいっ」

教師の言葉に、生徒達は声を高くしバシャバシャと水しぶきを上げる。
こんな暑い日は水遊びしかないと、皆張り切って遊び始めていた。

「ごんべい」
「あっ、ヒロ君」

自由時間に入ると直ぐ、ヒロはごんべいの側へいき、その腕を掴む。

「やっとごんべいを掴まえられた」
「ヒロ君ずっと泳がされてたもんね、大丈夫、疲れてない?」
「全然、まだまだ泳ぎ足りないぐらいだからさ。な、あっち行こうぜ」

ヒロはプールの端に目をやり、そのままプールの中を歩きながらごんべいを連れていく。
クラスメイト達がはしゃぐ波を抜け、二人は端まで歩くと、そこへ腰掛ける。
腰掛けてみると、ヒロは上半身が水の外へと出ていたが、ごんべいは肩から下はプールの中へと浸かっていた。

「わ…なんかここまで来ると静かだね」

クラスメイト達がはしゃぐ声は聞こえるが、それでも静かな空気が二人を包み込んでいた。

「ああ…俺とごんべいしかいないって感じするよな」
「うん、水も冷たくて気持ち良いし、凄く落ち着く」

高校生まで来ると、教師も小学校や中学校よりは厳しくなく、ごんべいとヒロが皆と離れ二人でいても、何も言う事はなく皆の方で何やら一緒にはしゃいでいた。

「…ごんべい」
「…ヒロ君…ん…っ」

ヒロの視線がいつの間にか皆から自分を捉えていると感じ、ごんべいが顔を上げてみると、そのまま唇を奪われていた。

「ん…」
「ん…ふ…」

誰かが見ていたらとごんべいは思ったが、ここまで離れていれば二人がキスをしていても見えないだろう。
ヒロはそんな事は思っておらず、片手をごんべいの腰に回し、片手は肩を掴み、彼女の口の中へと舌を挿入させていく。

「ん…ん…っ…」
「ごんべい…ん…」

少しだけ開いたごんべいの口の中へと舌を滑り込ませ、口内を舌で掻き乱し、ちゅうっと彼女の舌を吸い上げていく。

「ふ…んっ…ヒロく、ん…」

ごんべいもヒロの舌に自分の舌を絡ませ、ちゅっちゅと音を立てながら吸っていく。

「は…ん…ごんべい…好きだ…」

ごんべいとキスを交わしながら、ヒロは熱い声で囁く。
肩を掴んでいた右手はするりと動き始め、そのまま下へと撫でる様に落ちていく。
その先にあった大きな膨らみを見つけると、ゆっくりと掴んでいく。

「!や…っ、ヒロ君だめ…っ」

左の乳房を掴むヒロの右手首を掴み、ごんべいは目を開け彼を見やる。

「ごんべいに触りたい…嫌なのか?」

弱々しく掴むごんべいの手は全く抵抗になっておらず、ヒロは彼女を見つめながら、掴んだ乳房を水着の上からゆっくりと円を描き始めていく。

「あ…っ…嫌、じゃないけど…」

ヒロに触れてほしい、それは事実であった。
だが、ここは屋外のしかも学校のプール。
離れてはいるが、向こうではクラスメイト達が遊んでいる、いつここに来てしまうか分からない。
そんな事を考えながら、ごんべいがチラチラとクラスメイト達の方を見ていると、彼女の気持ちを分かったヒロは唇を耳に寄せる。

「誰か来たら直ぐ止めるから…。少し、お前に触れるだけだ…」
「ヒロ君…」

耳にヒロの熱い吐息がかかり、ごんべいの身体はどんどん熱を帯びていく。
ヒロはそのまま手の動きを再開し、掌におさまりきらないごんべいの乳房を指先で食い込ませ、ぐにゅぐにゅと揉み始める。

「あっ…あ、ん、ヒロ…君…」

誰かに見られたらという思いと、大好きなヒロに触れられているという思いが重なり、ごんべいは声を漏らし始めてしまう。

「ごんべいの水着初めて見たけど…すっげー可愛い。他の男達が見てたの分かってないだろ…?」
「え、そんな…分からなかった…」
「…ごんべい、お前は俺の彼女だから。この身体に触れていいのは…俺だけだ」

男としての表情で、ヒロはごんべいにそう囁いた。
そのままごんべいの耳朶に舌を当てると、ぺろぺろと舐めあげながら、水着に皺が出来るほど強く、ぐにゅぐにゅぐにゅと揉みこんでいく。

「あんっ…!あっ…やあ…ヒロ君…っ、声出ちゃう…」

ヒロの愛撫が激しくなるにつれ、彼から与えられる快楽も強くなり始め、声を押さえる事が難しくなっていた。

「大丈夫…少し声上げたって聞こえない。ごんべいの可愛い声…聞かせてよ…」

ヒロの囁く声までごんべいの官能の渦を刺激し、火照った身体が更に熱くなっていく。
ヒロは耳朶に少し歯を立てながら、乳房を揉むのを止め、掌全体を使い這うように乳房全体を撫であげていく。

「はぁ…あん。あ、ぁ…」

ヒロにしがみつきながら、ごんべいは甘い痺れに声を上げる。

(お願い…誰も見てないで…気づかれないで…)

ごんべいはそんな事を思いながら、ヒロに身を任せていくのであった。



「おいヒロ、一緒に遊ぼうぜ」
「ごんべいー一緒に…って、あれ?」

クラスメイト達が、ごんべいとヒロがいない事に気付き、周りをキョロキョロと見渡す。

「あ、あれじゃね、ヒロとナナシ」

男子がヒロの後ろ姿を見つけ、ごんべいの友達に声を掛ける。

「ほんとだ。あ、でも二人でまったりしてるみたいだし、邪魔しちゃ悪いわね」

ごんべいの友達の所からは、ごんべいがヒロにもたれ掛かって休んでいるように見えていた。

「だな、熱々カップルの邪魔しちゃ悪いな」
「でしょ、こっちはこっちで遊びましょ」

二人は頷き合うと、ヒロとごんべいから目線を外し、再び夏の暑さを吹き飛ばすかの様に、プールの中ではしゃぐのであった。




「あん、あっ…ヒロ君…誰も、見てない…っ?」
「ああ…さっき見てたけどもう見てない」

ヒロはごんべいを隠す様に引き寄せ、彼女の顔を自分の肩に乗せていた。
掌全体を使って乳房を撫でながら、水着のパッドの下で硬く尖ってしまった突起の存在を見つけると、それを刺激する為人差し指と中指で突起のある場所を素早く撫でていく。

「あん!あっ…だ、だめ…っ」

乳首の刺激はとても強く、声を押さえる事など到底無理であった。

「駄目じゃないだろ…硬くなってるの、水着の上からでも分かる…」

水着のパッドの下で尖る乳首を更に刺激しようと、人差し指と中指の間に水着ごと乳首を挟み、くいっと捻るように動かす。

「あんっ!あっ、あん」

水の中だと言うのに、ヒロの指はそれを物ともせず、確実にごんべいの乳首に触れ、刺激を送っていた。

「…ごんべい…水着、脱がしていい?」
「えっ…あっ…」

ごんべいが驚いている間に、一端乳首への愛撫を止めたヒロの指が水着の肩紐を掴むと、ぐいっと力を込め肘の所まで脱がしてしまう。
プールの水の中で左の乳房がカップから現れ露わになり、尖ってしまった乳首が直に水に当たり、なんとも言えない感覚がごんべいを襲う。

「ごんべいの生のおっぱい…可愛い」

ヒロは嬉しそうにそう言うと、直ぐさま右手を乳房に戻し、水の中で乳房を掴むと、捏ねるように揉んでいく。

「あんっ!あんっ、ああ…」

水着の上からでは比べ物にならない程の快楽が生まれ、ごんべいは声を押さえられない。
乳首は痛い程キュッと引き締まっており、ヒロの指の間に挟まれながら乳房を揉まれると、何とも言えない甘い痺れが生まれていく。

「あっあん。あ…あぁ…」
「ごんべい…」

彼女が快楽に喘ぐ姿に、ヒロの理性も限界であったが、流石にここでするわけにはいかない。
胸の愛撫だけでもしたいと、腰を引き寄せていた左手を上にあげ、露わになっているごんべいの左の乳房を包み込むと、右手はまだ水着の中にある右の乳房の上に置き、撫でるように揉んでいく。

「ああ…あん。あっ…あん」

今まで愛撫されなかった右の乳房も愛撫され、ごんべいは声を上げてしまう。

「ごんべい…こっちのおっぱいも出して良いよな…?」
「うん…出して、いいよ…」

クラスメイト達が来ないと分かり、ごんべいは直ぐに頷いた。
全く来ない保証は無いが、今はヒロに触れてほしい、それしかごんべいには無かった。
ヒロは直ぐに右の肩紐も肘の辺りまで下げてしまい、右の乳房も露わにさせる。
左手を脇から差し込むように横から乳房を指を食い込ませながら撫で回し、右手はぐにゅりと乳房を掴み、捏ねるようにその柔らかさを堪能していく。

「あぁ…ん。あんっ、はあ…ん」

二つの乳房を愛撫され、ごんべいはもう喘ぐ事しか出来ない。
恥ずかしいという気持ちはなく、ヒロの愛撫に身を任せていた。

「ん、ちゅ…ごんべい…」

耳朶を舌で刺激しながら、ヒロは優しく愛しい彼女の名を囁く。
左の乳房は横から鷲掴みする様に掴み直すと、指先にあるピンっと尖った乳首に触れ、コロコロと根元から押し倒し転がしていく。

「ああん!あんっ、やぁっ」

乳首への刺激に、ごんべいは堪らず大きな声で喘いでしまう。
堪らず周りを見渡すが、クラスメイト達は構わず遊んでいた。

「可愛い…ごんべいってやっぱ乳首弱いんだな」

乳首に可愛い反応を見せたごんべいに、ヒロは意地悪くそう囁くと、右の乳房も揉むのを止め、人差し指の腹を乳頭に当て、同じ様に根元から乳首を折れ曲がらせ、コロコロと転がしていく。

「あぁんっ!あんっ、だ、だめぇ…」

強い痺れが乳首から身体全体に伝わり、ごんべいはフルフルと首を横に振る。

「駄目じゃないだろ、こんなに乳首硬くして…」

転がすのを止め、親指と人差し指で乳首の根元を摘み、くいくいっと捻る様に捻る。

「はあんっ!あんっ、ああん」

駄目という言葉は消え、ごんべいはたちまち甘い声を上げる。
捻るのを止め、今度は硬い乳首の輪郭に沿って上へと引っ張り上げていく。

「はあんっ、あんっ、あんっ。あぁ…っ」
「はあ…ごんべい…ッ…」

硬い乳首の感覚が触れている指から伝わり、ヒロは舐めて吸い上げたい衝動にかられる。
が、流石にやはりここでは無理な事であった。
ヒロは引っ張り上げた乳首を指先だけで触れ、乳輪に押し込んでいく。

「ああっ…はあ…」

そして、乳輪の中へと完全に入ってしまうのを指先で確認すると、一端押す力を弱める。
ググッと、乳首は一気に元の位置まで戻り、ピンっとそそり立ってしまった。
それを再び指先で触れ、コロコロと円を描く様に優しく転がしていく。

「ああんっ、あっあっ、あぁあん」

硬い乳首から伝わる甘い痺れに、ごんべいはもう限界であった。
腰の奥から熱いものが現れ、それは脚の間をジンと痺れさせ、甘い蜜を溢れさせていた。

「ごんべい…お前とシたい…」

ヒロのごんべいを見つめる瞳は、熱を帯び潤んでいた。
ヒロにしがみつきながら、ごんべいも直ぐに首を縦に振る。

「私も…ああ…っ、ヒロ君としたい…っ」

ごんべいもヒロも、今ここが学校の授業のプールである事を忘れていた。
ヒロは乳首から手を離すと、ごんべいの腰を両手で掴み、プールサイドへと持ち上げようとした。

「ピーッ!授業を終わりにする、集まれ!」
「っ!」
「ッ!」

教師の笛の音と声に、ごんべいもヒロも一気に快楽の世界から現実へと引き戻されていた。

「ごんべいーヒロ君ーもう終わりだって」
「イチャつきたいの分かるけど終わりだってよー」

友達達の声も上がり、ヒロは慌ててごんべいの腰を掴むのを止め、水着の紐を元の位置に戻す。
ピンッと尖った乳首は、柔らかな乳房と共に水着のパッドの中へと再びおさめられていった。

「…ごめんな、ごんべい…もう少しで、他の奴らにお前のおっぱい見せるとこだった…」

プールから上がり、クラスメイト達の所へ向かいながら、ヒロは頬を赤く染めたまま言った。

「ううん…私も、今が学校のプールだって事忘れてた…」

ごんべいも頬を染めたまま、ヒロに頷く。
あのまま笛が鳴らなかったら、クラスメイト達にそういう事をしていたのだと分からせてしまう。
ごんべいはそう考えただけで、身体を震わせてしまった。
そんな彼女を見て、ヒロはその手をギュッと握る。

「…ごんべい、今度は二人だけでプール行こうぜ。な…?」
「うん…行きたい。ヒロ君と二人で…」

ヒロとごんべいは見つめ合い、お互い強く頷く。
火照った二人の身体を、夏の暑さがまとい、更に熱く、刺激させていくのであったー。


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