気持ちに素直に


「ヒロ、私も行かせて」
「いや、お前はゆっくりしていてくれ。すぐ戻る」

戦国時代、ヒーロー家当主ヒロは、正室である元武将、ごんべいに、そう優しく言い、軍議へと向かう。

「ヒロ…私も役に立ちたいのに…」

誰もいなくなった部屋で、ごんべいははあと溜息を吐く。
ヒロと婚約する前は、武将として彼の為に色々動けていた事を心から誇りに思っていた。
だが奥方となった今、1日の殆どを城で過ごし、何も出来ない自分が歯痒かった。

「ヒロ…私も貴方の役に立ちたい…」

ごんべいは外の景色を見つめながら、ポツリと呟くのであった。




「…水軍の者が?」

ヒロは怪訝そうに、情報を持ってきた者に言う。

「ああ。最近かなり手を広げてる。早めに手を打った方が良いぜ、ヒロ様よ」
「…」

ヒロも、港から港へと運ぶ物資が水軍に強奪されている事は知っていた。
情報を持ってきたワキは、ヒーロー家直属の忍である。
彼をそうさせたのは、ヒロではなくごんべいのお手柄であった。

「分かった、直ぐに手を打とう」
「ああ、そうした方が良い。…なあ、なんでごんべいを外に出さないんだ?」

ワキの言葉に、ヒロは再び怪訝そうな表情を浮かべる。

「…お前には関係ないだろう」
「俺がごんべいに手を出すと思ってるからか?」
「…」

ワキの的を突いた発言に、ヒロは彼を強く見やる。

「…ワキ、まだ貴様ごんべいに手を出す気か?」
「そりゃあな、あんな良い女を知っちまってるからな。元はと言えばお前が悪いんだぜ。お前がごんべいを俺の元によこさなければな」
「…ごんべいは渡さん」

ヒロははっきりと、低い声でそう言った。

「なら精々閉じ込めておくんだな。まあ、ごんべいが嫌になって外に出るのも時間の問題だろうが」

ワキは皮肉そうにそう笑いながら、ヒロの元を後にした。

「…ごんべいは誰にも渡さん…」

ヒロはキリッと、そう唇を噛み締める。
彼のごんべいへの想いは、絶対的であり強いものであった。

「ごんべい、ごんべい?」

ヒロが二人の部屋へと戻ると、そこにごんべいの姿は無かった。

「…。おい、誰か」
「はい」

ごんべいの侍女である女性が、いそいそとヒロの元へ歩み寄る。

「ごんべいは何処へ行った?」
「あ、はい、それが…奥方様はたまには外へ出たいとおっしゃって…それで街の方へ…。私達もお供すると言ったのですが、一人で行きたいと」
「…分かった、下がって良い」
「はい、失礼致します」

侍女が下がると、ヒロはふうと息を吐く。

「ごんべい…やはり少し束縛し過ぎたか…」

ワキの言う通り、愛しすぎる余りごんべいを閉じ込めていた事が悪かったのだろう。
探しに行きたい衝動を押さえ、ヒロは彼女の帰りを待つ事にしたのだった。




「ごんべい様」
「奥方様だ」

ごんべいが歩いていると、街の者は彼女に笑顔を向ける。

「こんにちは。皆変わりはない?」
「はい、ヒロ様が手厚くして頂いて、幸せに暮らしています」
「良かった。何かあったら何でも言ってね」
「はい、ありがとうございます」

店の主人は笑顔でそう答える。
街の人々の笑顔や生き生きとした表情は、ヒロが街をきちんと治めている事が分かる。

「ヒロ、私も貴方の役に立ちたい…。いつも一人で頑張ってる貴方を支えたい…」

人々の笑顔を見守りながら、ごんべいはそう強く思った。
ふと、街の外れまで来ると、前方に何やら柄の悪い男性達が路地裏へと入っていく姿が目に入る。

「…何だろ、あの人達…柄が悪いわね…街の人じゃないし…」

他の国の刺客か何かかもしれない。
ごんべいはそっと男性達が入っていった路地裏へと近づく。

「…!うっ…」

突然、口がタオルの様なもので塞がれていた。
ツンとした強い鼻に付く臭い、それはごんべいの意識を一瞬で失わさせる。
ガクンと力を失ったごんべいを抱き上げ、妖しく笑う男達。
彼女はそのまま、男性達に連れ去られて行った。

「…!あいつらは…」

その姿を、忍であるワキが目に捉えていた。
男性に抱かれ、意識を失っている愛しい女性の姿も。

「!ごんべい…!?ちっ、あいつら…!」

後を追おうとしたが、男性達の正体を知っているワキは、敢えて追うのを止め、逆に城へと急いで引き返す。



「おいヒロ」
「…なんだ、また来たのか?」

再びワキの出現に、ヒロは彼の方を見ずに答える。

「ごんべい、ここにいないんだろ」
「…それがどうした」
「水軍の野郎共にさらわれた」
「!?何だと…?」

ヒロの表情が、見る見るうちに怒りと驚きが合わさった表情へと変わる。

「俺だけで助けに行こうと思ったけどよ、あんたが怒り狂うからな。わざわざ知らせに来たんだぜ」
「…そうか、知らせてくれた事感謝する」
「…」

素直に礼を言うヒロに、ワキも驚きの表情を浮かべる。

「水軍の奴等がいる場所は分かるか?」
「ああ、そりゃあな。ヒロ、一人で行くつもりか?」
「いや、お前にも来てもらいたい。…恐らく、戦いになるだろうからな」

ごんべいの安全を確保する為にも、話し合いなどしていられないと、ヒロは悟っていた。

「…分かった、直ぐ行こうぜ」
「ああ」

ヒロは城の事を家臣に任せ、ワキと共に水軍の居所へと向かう。

(ごんべい…無事でいてくれ…!)

彼女を束縛し過ぎた事を後悔するヒロ。
今思うのは彼女の無事、ただ一つであった。




「う…」

気怠い頭の重み、怠い身体、ごんべいはゆっくりと瞼を開ける。

「お、気がついた様だぜ親分」

ごんべいの目に入ったのは、先程見た柄の悪い男性達。
そこへ、ゆっくりと彼女に近づく細身の美青年。
ごんべいを見つめ、ニヤリと微笑む。

「君はヒーロー家のお姫様だね、ごんべいさん」
「…答える義務は無いわ。それより、ここはどこ?なんでこんな事するのよ!」

ごんべいはそう言いながら、やっと自分が柱に紐でくくりつけられた状態になっている事が分かった。

「ふふ、勝気なお姫様だ。僕は水軍の頭。ヒーロー家を混乱させる為に街にいたんだけど、運悪く君に見つかってしまってね。まあ…君をこうして連れてこられたんだから良かったけれど」

ごんべいをじっと見つめ微笑む青年。
整った顔立ちだが、何処か冷酷さを漂わせていた。
水軍の頭としてのオーラなのだろう。

「我が国を混乱なんてさせないわ」
「うん、今はもうそのつもりはないよ。君が手に入ったからね。ヒーロー家当主ヒロさんは、奥方をとっても大事にしてるってみんなが知ってるからね。…その奥方である君を手に入れられたんだ…ふふ…」
「っ…」

青年の不敵な笑みと妖しい雰囲気に、ごんべいは思わず息を呑む。
どうにか逃げられないのかとごんべいは辺りを見渡すが、それを遮る様に青年が彼女の前に顔を近づける。

「言っておくけど…逃げられないよ、ごんべいさん…」
「!やっ…!」

青年がごんべいに覆い被さる様に彼女の耳に唇を寄せ、キスを落としていく。
思わず身震いしてしまい、ごんべいは嫌々と首を振る。

「有名だったよ。ヒロ当主は奥方を愛し過ぎて外に出さないって、悪い虫が付かない様にしてるって。…ふふ、そんな君を手に入れる事が出来るなんて、最高だ…」
「!いやっ!やめて!」

耳に舌を這わせながら、青年は自由が効かないごんべいの身体に触れ始める。

「嫌だって言って止める男はいないよ、お姫様。…お前達は向こうへ行って」

青年が部下達にそういうと、彼等は残念そうに部屋を後にする。
ごんべいと青年だけになると、彼は彼女の一際目立つ大きな胸へと手を伸ばしていた。

「!」

ビクッとごんべいが身体を震わせるのと同時に、青年の手が彼女の大きな胸を掴み、着物の上からぐにゅぐにゅと揉み始めていた。

「やだっ、やめて…っ!」

一瞬で、ごんべいの全身に鳥肌が立っていた。
青年は止める事など勿論しなく、ごんべいの大きな乳房を堪能する様に揉んでいる。

「…凄いな…こんな柔らかい乳房、初めてだよ。君の夫が独り占めしたくなる理由分かるね…」

青年の頬が赤く染まっていた。
乳房から彼の手が離れたと思ったら、ぐいっと着物をはだけさせられていた。

「!いやあっ!」

悲鳴を上げるごんべいだが、それを物ともせず青年は露わになった彼女の乳房を掴むと、円を描く様に揉み始めていた。

「なんて柔らかくて綺麗なんだ…素敵だよ、ごんべいさん…これなら男は誰でも夢中になってしまうだろうね。僕もだけど…」

青年の息が荒い。
それ程ごんべいの身体に理性を奪われているのだろう。
だが、ごんべいにしてみれば気持ち悪くて仕方ない。
触れられても恐怖でしかなかった。
その事を理解していた青年は、懐から何かを取り出していた。
それをごんべいの乳房の上へと、ゆっくり垂らしていく。
その途端、その液体が触れた所が熱を帯び熱くなっていた。

「な…に…身体が…」
「これは西洋の媚薬だよ。水軍をやっているとね、色々なものを手に入れる事が出来るんだ。…さ、可愛い声を聞かせてね、お姫様…」

そう囁く青年の手が再び乳房に触れ、優しくやんわりと揉みだすと、ごんべいの中にビクンと甘い痺れが走りだす。

「あんっ!」

気がついた時には、ごんべいは甘い声を上げていた。

(なんで…嫌なのに…声が…出ちゃう…)

頭ではそう理解しているのに、青年が乳房を円を描く様に揉むと、それだけでとても心地良く感じてしまう。

「あんっ…あ、ぁ…ん」

身体が明らかにおかしくなっていた。
媚薬というものがどういうものか分からないが、身体を敏感にさせるものなのだろう。

「可愛い声だね…。ふふ、媚薬の効果は凄いな。もっと聞いてみたいね…」

青年は、既にピンっと尖る乳首へと目をつけていた。

「ぎゃっ!」
「ぐわ!お、親分…」

突然、部屋の外から水軍達の悲鳴が上がり始めていた。
そして、勢いよく部屋の扉が開かれると、そこには血相を変えた二人の美青年の姿が。

「!ごんべい…!!」

着物がはだけ乳房が露わになった彼女の姿が目に飛び込み、ヒロの中に怒りが燃え上がる。

「ち、もう見つかったか…ッ?」
「よお、ごんべいを返してもらおうか」

青年の喉元に、ワキのナイフの刃先が突きつけられていた。

「君は忍のワキ…そうか、僕らを調べてたのは君か」
「そうだ。大人しくしてりゃ良かったものを。ごんべいをさらうとは…どうなるか分かってんだろうな」

ワキの表情も、怒りに満ちていた。
青年はそれを見て、観念した様に言った。

「…ヒーロー家に手を出すのは止めるよ。物資も奪ったりしない。出来る限り、君らに協力するよ」
「当たり前だ。おいヒロ、さっさと行こうぜ」

青年にそう吐き捨てるワキ。
ヒロはごんべいを抱き上げ、部屋を後にしようとする。

「…本当は貴様を斬り捨てたい所だ。だが、今はごんべいを助けるのが優先。…二度と手を出すな。次会う時は、命がないと思え」
「…」

ヒロの怒りに満ちた言葉に、水軍の青年は何も言う事が出来なかった。
彼はもう、二度とヒーロー家に手を出す事はないだろう。
彼の強さと恐ろしさを知ったのだから。



「ヒロ…ワキ…」
「ごんべい、大丈夫か?!」

自分の腕の中にいるごんべいに、ヒロは声を上げる。

「助けてくれてありがとう…」
「お前が無事ならそれでいい。…すまなかった、お前の気持ちも考えずに…」
「ううん、ヒロが助けに来てくれて、嬉しかった。貴方の役に立ちたかったのに…結局助けられちゃって…」
「気にするな。お前が無事なだけで俺は…」

そう答えたヒロの瞳は潤んでいた。
彼は本当に自分を愛してくれていると、ごんべいは心から理解する事が出来た。
そして、彼の隣にいるワキにも、ごんべいは礼を言う。

「ワキ…助けてくれてありがとう…」
「気にすんなよ。あんたが無事で…良かった」

ワキも嬉しそうにそう答えた。
彼の言葉にごんべいは笑みを浮かべると、身体がビクンと震えるのを感じた。

「…ごんべい、どうした?」
「う、ううん…大丈夫…何でもない…」

心配そうに見守るヒロに、これ以上何も言えないとごんべいは思い、無理に笑顔を作る。

「…おいヒロ、城までまだ遠い、街の宿に泊まろう」

ごんべいの違和感をいち早く感じたワキは、直ぐそばにある街の宿を指差す。

「だが、城で休ませた方が…」
「問答無用だ、行くぞ」

ワキの言われるがままに、ヒロはごんべいを抱いたまま街の宿へと入る。
彼女はじっと、身体の違和感に耐え黙ったままでいた。

「ごんべい、大丈夫か?」

ごんべいを宿の部屋のベッドに下ろし、ヒロは彼女の顔色を見やる。

「う、うん…平気…」

無理に笑みを作るごんべいだが、その表情は熱を持ち、息も少し荒い。

「…」

ワキはそんなごんべいに近づき、じっと見つめる。

「ごんべい、奴に何を塗られた?」

職業柄、ごんべいは薬を塗られていると、彼はいち早く察知していた。

「び、媚薬…西洋の媚薬というものだって…」
「媚薬だと…?」
「どういう事だ、媚薬とは何だ…?」

ワキは媚薬を知っていたが、ヒロは何のことか分からない。

「要は身体を敏感にさせる薬だ。…治すには、ごんべいを抱くしかない」
「!何だと…?!あいつ、そんなものをごんべいに…!」

再び怒りを覚えるヒロだが、息を荒くするごんべいを見て、怒りはすぐ治った。

「ごんべい…」
「ヒロ…っ、身体が、熱くて…」
「…ヒロ、ごんべいを抱いてやれ。俺は帰るから」

そう言い立ち去ろうとするワキの背に、ヒロは声を上げる。

「…ワキ、ごんべいの事が好きなら残れ」
「何?」
「…俺もごんべいが好きだ、愛している。それはお前も同じだろう?」
「…まあな。俺はごんべいが好きだ。…俺の女にしたいとさえ、未だに思っている」
「…今だけだ。今回だけ、ごんべいに触れていい。二人で、ごんべいを楽にさせよう」

思いもよらないヒロの言葉に、ワキも驚きを隠せない。

「ヒロ…ワキ…助けて…っ」

媚薬の効果が更に効いてきたのだろう。
ごんべいはベッドに仰向けに倒れ、息を荒くさせている。

「…良いのか?」

ワキは再び聞き直す。

「ああ。お前とごんべいを出会わせた責任がある。…今回だけ、許す」
「…なら、遠慮しねえからな…」

ワキはそう答えると、ごんべいに歩み寄り、横から彼女に覆い被さる。

「…ごんべい…愛してる」
「あ…ワキ…」

媚薬の影響で、涙目になっているごんべい。
そんな彼女が愛おしく、ワキはちゅっとキスをすると、そのまま着物を肩から腕まではだけさせ、露わになった乳房に唇を落としていく。

「ああん!」

宿の部屋に、ごんべいの声が響く。
片方の乳房を優しくぐにゅりと揉みながら、片方は乳首を口に含み、ちゅっちゅうっと音を立てながら吸い上げる。

「ああんっ、あんっ、あぁん」

媚薬で敏感になっているごんべいの声は、いつもより大きく甘いものになっていた。
そして、久しぶりに聞く好きな女性の感じる姿や声に、ワキの理性は一気に吹き飛んでいた。

「ちゅっ、ん…ごんべい…ごんべい…」

いつも冷静なワキだが、今はその冷静さを失っていた。
ごんべいの乳首をちゅぱちゅぱと強めに吸い上げ、片方の乳房を揉み上げると、そのまま人差し指の指先で乳首に触れコロコロと転がしていく。

「あぁあんっ、ああん、あんっ、ああん」

疼いていた渇きを満たされ、ごんべいの悦びの声は一層大きくなる。

「ごんべい…ん、ちゅぱっ、ん…愛してる…好きだ…ッ…」

乳首を引き抜き、チロチロと尖らせた舌先でツンツンと突きながら、ワキは呟く。

「はあんっ、あん、あんっ。ワキ…っ」

ワキの優しくも熱い愛撫は、媚薬で熱くなっているごんべいにも感じられていた。

「…」

暫く、二人の姿を見守っていたヒロだったが、彼も我慢の限界だった。

「ごんべい…ッ…」

ヒロはごんべいの足元に歩み寄ると、ぐいっと彼女の膝を持ち開かせる。
下着を剥ぎ取り、ごんべいのそこを露わにさせると、吸い込まれるように、彼女の脚の間へと顔を埋めていった。

「あぁああんっ!」

ごんべいの大きくなった声が、更に部屋に響き渡る。
ヒロは既に快楽の証である蜜で溢れたそこに舌を当て、レロレロと下から上へと舐め上げていた。

「はあぁんっ、ん、あんっ、ヒロっ…ああん」

ヒロとワキ、二人に触れられているとは頭で理解は出来ていた。
そんな事駄目なのにと思うが、今のごんべいに考える余裕は無かった。
媚薬に染まった身体を押さえてほしい、それだけであった。
ヒロは蜜を溢れさす入り口に舌を当て、チロチロと素早く舌を動かし刺激を送る。

「あぁあんっ、はぁん、あんっ、ああん…」

ヒロの両手が内腿を押さえているが、そうしなくても、ごんべいは喘ぎ声と共に膝を更に開いていく。

「ごんべい…俺にも感じろよ…ん、ちゅうぅ…」

ヒロに負けじと、ワキはチロチロと突くのを止め、再びちゅるっと乳首を口内に滑り込ませ、舌で硬くなっている乳首を解す様に絡ませる。

「あぁん、ああんっ」

そして、片方の乳首も親指と人差し指で摘み、上下に擦っていく。

「はあんっ、あんっあぁ…ワキ…」

甘い痺れが全身に伝わり、ごんべいは身体をくねらせ様とするが、ワキとヒロがいるため、それは叶わない。

「ん…ごんべいの蜜は…本当に甘くて美味だ…じゅるっ」

ヒロも動きを変え、蜜の入り口に唇を使って吸い付くと、じゅるっという水音を立てながら思い切り吸い上げていく。

「あぁあんっ、あんっ、あんっ、はぁあん」

快楽に喘ぐ事しか出来ないごんべい。
二人の男性に愛撫され、彼女の身体は快楽の頂点へと辿り着こうとしていた。

「ごんべい…ッ、ん、ちゅっ…」
「じゅるっ、ん…ごんべい…」

ちゅぱちゅぱと乳首に吸い付きながらその硬さを味わうワキ。
蜜の入り口を舐め上げ、その上にある突起に舌を当てレロレロと突くヒロ。

「あぁあっ!あぁんっはあぁん!だ、だめぇ…ヒロ、ワキ…っ、だめぇ…っ」

頭の中が白くモヤがかかり、ごんべいは身体を強張らせる。
彼女を達せさせようと、ヒロは突起を強く吸い、ワキは乳首を強く吸い上げた。

「はあぁんっ、だめぇ、だめぇ…!あぁああんっ!」

脚の先まで電流が強く駆け巡り、乳首や突起が限界まで硬くなる。
ごんべいは、二人の男性に愛撫され達してしまった。

「ごんべい…」

ヒロとワキ、それぞれがごんべいの顔を覗き込む。
二人とも頬は赤く染まり、瞳も潤んでいる。

「はあ、はあ…ヒロ…ワキ…愛してる…」

二人の美青年を見つめ、ごんべいは呟く。
夫であるヒロを勿論愛している、だが、自分をいつも見守ってくれているワキも、間違いなくごんべいは惹かれている。

「ごんべい…」

ヒロとワキは驚きの表情を浮かべたが、そのまま二人はごんべいを抱きしめる。

「俺もワキも…お前が好きだ、愛おしい。…これからは、俺達二人でお前を…愛していく」
「!ヒロ…」

ヒロの言葉に、ワキは驚きの表情を浮かべる。

「俺もお前も、同じぐらいごんべいを愛している…そうだろう?」
「ああ…お前に負けない自信はある」
「だろう?…二人で、ごんべいを愛し支えていこう」
「…ああ…」

そう頷いたワキの表情は、今まで見た事がない程嬉しそうであった。

「ヒロ…ワキ…お願い…」

達した事で渇きは満たされたごんべいだが、達したそこはヒクヒクと熱いものを求め疼いていた。

「ああ…ごんべい…俺達も限界だ」
「三人で、気持ち良くなろうぜ…」

ワキの笑顔に、ヒロも頷く。
媚薬の効果がまだ続くごんべいに、まだあまり理解が出来なかったが、二人が側にいてくれる、今はそれだけで満足であった。

「あっ…あぁっ…あぁあんっ!」
「ごんべい…ッ…」
「愛してる…ッ」

三人は熱く甘く重なり、暫く離れる事は無かった。

ヒーロー家は、ヒロとごんべい、そして絶対的信頼を寄せる忍のワキによって、暫く安泰の国を永続させていくのであった。
ごんべいの両隣にはいつも、ヒロとワキ、二人の姿があったというー。


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