素直に


戦国時代、ヒロ家は騎馬の扱いにかけて有名な家であった。

「ごんべい」

ヒロ家の若き当主、ヒロロウは、家臣でただ1人の女武将、ごんべいを呼ぶ。

「お呼びですか、ロウ様」
「これから、市を建設してくれぬか?もっと国を賑やかにし、国の安定化の為にな」
「は、かしこまりました。直ぐに取り掛かります」
「頼むぞ」
「はっ」

ごんべいは一礼し、その場を後にする。

「ロウ様…」

ごんべいは、城内を歩きながら呟く。
ごんべいは、幼い時から父と共にヒロ家へ仕えてきた。
そして同時に、美青年で凛々しい、統率力のあるロウにずっと惹かれていた。

「分かってる。家臣となんて、身分が違うし。けどロウ様…貴女をお慕いしています…」

自分の胸をドキドキさせながら、ごんべいは長い廊下を歩いたー。



城内の空き地に人を集め、ごんべいは市建設の指揮を取る。
指揮だけでなく、ごんべい自ら釘を持ち建設に加わっていた。

「この市が建設されれば、商人の数も増え、益々城内が活性化しますな、ごんべい様」
「ええ。その為にも、力を貸してね」
「はい、喜んで!」

大工の男達の、カンカンと釘を打つ音が鳴る。
仕事を頑張っているという思いが音に込められている様で、ごんべいはこの音が好きだった。

「皆、少し休憩しましょう」
「はい!」

区切りが付いた所で、皆に休憩を促す。

「ふう…」

ごんべいも、水を飲み喉を潤す。

「よお、ごんべい様」
「きゃっ!」

男の声が後ろから上がったかと思ったら、ごんべいは背後から抱き締められていた。

「な…いきなり何するのよ?!」
「はは、悪い。ごんべい様の仕事してる凛々しいお姿見えたもので…」

男はそう笑うと、するりと手を上に伸ばし、ごんべいの2つの膨らみを掴んだ。

「や…」
「はあ…相変わらず良いおっぱいだ…」

男は、ごんべいの着物の上からでも分かる大きな乳房を掴み、円を描く様に揉み始めていた。
幸い、他の者からは死角の所にいたので姿は見えていなかったが。

「ん…や…やめて…」

そう言うごんべいだが、内心は嫌ではなかった。
ごんべいは、街の若いこの青年と、身体の関係を持っていた。
所謂、現代で言うセフレの様な関係だった。
ロウに惚れているごんべいだが、叶わぬ恋の為諦めており、自分に言い寄ってきたこの青年と、身体の疼きを癒す為、身体の関係を持ってしまっていた。

「ごんべい様…今夜、どうだ?」

タプタプと、乳房を揺らす様に下から上へと持ち上げながら、青年は耳元で囁く。

「だ、め…今夜は…」
「何でだよ…ごんべい様を何度もイかせてやりますよ…」

そう言い、青年は指先で乳房の突起を探す様に、乳房の真ん中の辺りを撫でる様に探り始めた。
その指先は、直ぐに既に硬くなり始めプクッと膨らんでいる乳首を見つけ、それを着物の上から摘んだ。

「あんっ!」

乳首の刺激に弱いごんべいは、思わず声を上げてしまう。

「可愛い声上げて…。こんなに乳首硬くなってますよ…俺に弄ってほしいんですよね…?」

青年の指の間に両方の乳首が挟まれ、乳房をやんわりと揉みだしていく。

「あ、ぁん…っ、や、ちが…」
「何が違うんだよ…そんな声出して…もう俺、我慢効きませんよ…」

青年の指がまた乳首を摘み、着物と一緒に上へと擦り上げられる。

「はぁあ…ん、やぁ…っ」

快感に埋もれそうになり、ごんべいが声を上げた時だった。

「ごんべい様、何処にいらっしゃいますか?」

突然の声に2人は身体を震わせ、青年は慌ててごんべいから離れる。
ロウの側近の者だった。

「わ、私はここです…」

乱れた着物を直し、ごんべいはそう声を上げる。

「突然すみません、ロウ様がお呼びです。直ぐに城にお戻り下さい」
「分かりました」

側近が去ると、ごんべいは後ろの青年を見やる。

「そういう事だから…またね」
「…そりゃあねえよ…」

がっくり項垂れる青年を尻目に、ごんべいは城への道を再び歩く。



「お呼びでしょうか、ロウ様」
「すまんなごんべい、何度も呼びつけてしまって」
「そんな、ロウ様の為なら何度でもお伺いします」

ごんべいは一礼して、畳の上に膝をつく。

「近々、戦になる」
「戦、ですか?」

このヒロ家を狙おうと、近隣の国が攻めてくると噂では聞いていた。

「それに当たり、忍者の者と協定を結ぼうと思ってな」

味方でない忍者達は、国の馬や鉄砲などを盗んだりする厄介者でもあった。
が、協定さえ結べれば強力な味方になる。

「それは名案でございますね!」
「ああ…。それでごんべい、そなたに忍者達との協定を頼みたい」
「私、ですか?」

ごんべいは、少し驚きの声を上げる。
彼女は、あまりそういう知略的な事は得意ではない。
だが、大好きなロウの為ならと、ごんべいは直ぐに顔を戻し頷いた。

「お任せ下さい。必ず、忍者達と協定を結んでみせます」
「ああ。…だが、ごんべい」

ロウはごんべいの目の前まで歩み寄ると、同じ目線になるよう膝をついた。

「もしお前を…いや、お前の身に危険が及ぶようなら協定は破棄して構わん。直ぐに帰還するんだ、いいな?」

そう言ったロウの顔は、とても優しくかっこいい。
思わずごんべいの顔は赤くなり、胸がドキドキとなる。

「はい、分かりました…ロウ様…」
「ふ、良い子だなごんべいは…」

ロウはそう言い、優しくごんべいの頭を撫でる。
ごんべいはとても幸せだったー。





「ここが忍者の屋敷…」

ごんべいは、忍者と協定を結ぶ為、特産品である絹や織物などを持ってきていた。

「何奴だ?!」

門番がごんべいを見て、怪訝の声を上げる。

「私はヒロ家当主、ヒロロウ様に頼まれやってきた、どうか通してほしい」

ごんべいがそう言うと、門番は驚きの表情を浮かべ道を開けた。

「分かった、入れ」

門番に通して貰い、ごんべいは中へと入って行く。
そして、まだ若く端正な顔立ちの青年の元へと、案内された。

「俺がここのトップのワキだ」
「私はヒロ家家臣、 ごんべいと申します」

ワキと名乗った青年は、ごんべいを舐めるような視線でじっと見る。

「へえ、武士ってむさ苦しい男だけだと思ったら、こんな良い女もいるんだな」
「それはありがとうございます」

お世辞だと思い、ごんべいは冷静に言う。
そして、付き人に土産を持ってこさせる。

「この品を献上します。その代わり、どうかヒロ家と協定を結んで頂けませんか?」

ワキは土産をチラッと見ると、ごんべいに向き直る。

「そんなものはいらん」
「え…」

ごんべいは驚き、ワキを見る。
彼はごんべいの目の前まで歩み寄ると、そこへ座り込む。

「あんたが一晩俺の相手をしてくれるなら、協定を結んでやるよ。土産もいらねえ。あんたさえ、俺の相手をしてくれれば、な…」

そう言うと、ごんべいの顎を掴みキスをしてきた。

「ん!?」

突然の事に、ごんべいはびっくりして身体を硬直させてしまった。
抵抗しようと思ったが、ごんべいは大人しくキスをされていた。

「ん…」

自分から、甘い吐息まで漏らしていた。
その事にワキは少し驚くが、ちゅうっと音を立て唇を離した。

「へえ…嫌がんねえのか?」
「…協定を結ぶ為ですから」

あくまで、ごんべいは冷静に言った。

「くく…そうか。なら、今夜俺の部屋に来い。いいな」
「…はい」

ごんべいはそう言い、一礼する。
ワキは妖しく笑っていたー。



「ん…」

キスの合間に吐息を漏らすごんべい。
夜、ワキの部屋を訪ねると、直ぐに抱き締められキスをされた。
ワキの右手はごんべいの腰を支え、左手は着物の上から彼女の右の乳房を掴んだ。

「ん…ふ…」
「良い胸だ…」

ワキは掴んだまま、こねるように揉みだしていく。

「ぁ…ん、あ…っ」

身体は胸を愛撫され、もう快感が芽生えていた。
セフレである街の青年の誘いを断ってしまった以来、身体が疼いて仕方なかった。
身体の渇きを潤す為、ごんべいはワキとの行為を抵抗せず受け入れた。

『何かあれば直ぐに帰ってこい』

ロウの言葉が、脳裏に浮かぶ。

(ロウ様…すみません…)

そう思いながらも、ワキの愛撫にごんべいは溺れていくのであった。
右の乳房をぐにゅぐにゅと揉まれていると、緩んでいた着物が肩からどんどん下へと下がっていく。
そして、胸の辺りまで着物が下りると、ワキの両手が胸の所の着物を掴み下へとぐいっと下げてしまった。
ぷるんっと、ごんべいの大きな白い乳房が揺れてワキの目の前に露わになる。

「綺麗な胸だ…。お前に夢中な男は多いだろう?」

ごんべいの耳に舌を這わせながら、ワキは彼女を布団の上に押し倒した。

「そ…んな事は…っ」
「くく、だが…この美しい胸は今は俺のものだ…」

ワキはそう言うと、ごんべいの鎖骨に舌を這わせていく。
そして、両手で両方の乳房を掴み、円を描く様に揉み始めた。

「あ、ぁん…ふ、ぁ…」

直に揉まれ、ごんべいは甘く声を上げる。
ぷにぷにと、乳房を横に寄せるように揉む。

「ぁあ…ん、ぁ…」

ワキの掌には、既に硬く尖った突起が当たっていた。
親指と人差し指で突起の根元を摘み、そのまま残りの指で乳房をこねていく。

「あんっ、や、ぁ…っ」
「この実を硬くしているという事は…良いという事だなごんべい…」

乳房を下から上に持ち上げながら、突き出た乳首を親指と人差し指で摘み、コリコリと擦る。

「あんっ…ぁん…っ、イい…で、す…っ」
「くく…素直な女は好きだ…」

乳首を擦りながら乳房揉んでいると、更に硬さを増しぷっくりと尖ってきていた。
ワキの鎖骨にあった唇はごんべいの左の乳首へと移動し、口に含むとちゅぱっと音を立てて引き抜いた。

「あぁんっ!」

その瞬間、ごんべいの中に電気が走る。
引き抜いた左の乳首をまた根元まで口に含むと、舌先で根元から先端へと舐めていく。
そして、先端に着くとちゅうっと音を立てて吸い上げた。

「ああんっ!あっぁ…」

右の乳房は、揉みながら、指の腹に当たる乳首を擦るよに撫でていく。

「あぁ…あっあん…」

吸い上げた左の乳首は、ピンと尖りそそり立っていた。
それに舌を当て、乳輪を舐める様にクルクルと回しながら舐めると、真ん中に当たる乳首が硬さをまた増し、ワキの舌に合わせ転がった。

「はぁんっ、ぁんっ!」

ごんべいは気持ち良くて、ワキの頭を両手で押さえる。
足もくねらせ、腰も浮いていた。
右の乳首を人差し指で押さえ、コロコロと優しく転がす。

「はぁあ…あん…」

乳首を硬く尖らせ、ごんべいはワキの愛撫に実を委ねていく。
そして、左の乳首から顔を上げたワキは、いつの間にかごんべいの脚の間にあり、着物をはだけさせ蜜が溢れるそこに、顔を埋めていった。

「はぁあんっ!やぁっ…」

蜜が溢れているそこに舌を這わせ、丁寧に舐め取り始めた。
ごんべいは思わず腰を上げ、大きく喘いでしまった。

「ん…お前のここは凄いな…こんなに濡らして…ふ…ん」

両手でごんべいの両足を押さえ、閉じられないようにし、ゆっくり丁寧に下から上へと、溝の間に埋もれた蜜を舐めとっていく。

「はぁああん、ああん」

気持ち良くて仕方のないごんべいは、脚を閉じようとはせず、逆にどんどん開かせ蜜を溢れさす。
そして、ワキの舌が最も敏感な突起を捕らえ、ツツツと突かれた時、ごんべいは身体を仰け反らせていた。

「やぁああんっ…だめ、はぁあん」
「ふ…くちゅ…これ、が…イいんだろ…」

ワキの舌に捕らえられたクリトリスは、下から上に舐め上げられ、ツツツと突かれる。
そして、唇で思い切り吸われると、ごんべいの身体がよりビクンと跳ね上がった。

「あぁあんっ、イく、ぁんっ、はああぁん」

声を大きく上げ、腰を上げ、脚を震わせごんべいは仰け反った。

「ん…イったかごんべい…」

ごんべいがイった事が分かり、やっとワキはごんべいの脚の間から顔を上げた。
そして、両手はそのままごんべいの脚を押さえる。

「じゃあ…そろそろ、いいな…」
「あぁあ!」

イったばかりのそこに、硬いものが当てられ中へと入ってきていた。
蜜で濡れたそこは、いとも簡単にワキのものの進入をゆるし、どんどん奥へと導く。
待ち望んだものを逃さぬよう、ごんべいの膣はそれをきつく締め上げていた。

「く…そんな、締め付けんな…」
「あぁん、はぁあ…」

そう言われても、勝手に身体がそうしてしまう。
ごんべいは喘ぎながら、ワキのものを全て受け入れた。

「く…熱い、な。そんなに欲しかったのか…っく…」

全て入った事でワキは腰の動きを始め、ごんべいの両足を持ちながらぐいっと、反動をつけ彼女の中の自身を動かす。

「あっあっあん!ほし…かった…はぁんっ」
「そう、か…こんなに締め付けているんだからな…く…」

ぐいっと、最奥を見つけワキの先端が奥を激しく突く。

「はあん、ああんっ」

ワキのものに突かれた奥から、身体全体に快感が行き渡り悦びの声を上げるごんべい。

「本当に…お前は良い女…だ…っ、締まりも良い…っ」

ぐい、ぐいっと、腰の動きを大きくし、それでも早さを早めながらワキは言う。

「はあ…っく…やばいな…もう、イきそうだ…っ」

ワキはごんべいの肩を掴み、覆い被さるように腰を動かし自身を彼女の最奥へと突く。

「あぁん、あん、あんっ。だめぇ…ああっ…!」
「く…あ…俺も、だ…ごんべい…っ!」
「あぁあぁんっ!」

薄暗い夜の忍者屋敷の中、ごんべいの声だけが甘く高く聞こえた。
1度果てた後も、ワキは何度もごんべいの身体を弄り、一晩中甘い喘ぎ声が上がっていたー。




「お帰りなさいませ、ごんべい様」
「ただいま戻りました、ロウ様は?」
「はい、お部屋でお待ちです、どうぞ」

翌朝、ごんべいは城へと戻っていた。
昨晩の行為で疲れきっていたが、身体はまだワキを求めているのが分かる。

「あんな激しいの…初めて…凄かった…」

身体は疼き、脚の間がピクッと疼く。
ごんべいは頭をブンブン振り、ワキの事を頭の中から振り出そうとした。

「ロウ様に会うんだから、シャキッとしなきゃ…」

そして、ロウの部屋へと入り、ごんべいは頭を下げる。

「ただいま戻りました」
「ごんべいか、ご苦労であったな」
「ロウ様、忍者との協定が無事に成功しました。これでいつ戦となっても、抜かりはないです」
「そうか…良くやってくれたなごんべい」

笑顔で、ロウはごんべいに言った。
そして、言葉を続けた。

「して、特産品を受け取らなかったという事だが…どの様にして協定を結んだのだ?」
「!あ…そ、それは…」

素直に、身体を捧げたなどと言えない。
ロウは、ごんべいの身が危なければ帰れと言っていたのだ。

(本当の事を話したら…ロウ様きっと私を嫌いに…)

そう思うと、ごんべいは言葉を続けられなかった。

「…よい」
「え…」

ごんべいが顔を上げると、ロウが直ぐそばにおり、笑顔で見つめていた。

「すまぬ、言いたくなければそれでよい。良くやってくれたな、ごんべい」

そう言い、忍者の元へ行く時と同じ様にロウはごんべいの頭を優しく撫でた。

「ロウ様…申し訳ありません…」
「よいのだごんべい。明日には出陣する、支度を頼むぞ」
「は…はっ!ありがとうございますロウ様!」

ごんべいはまた一礼し、ロウの部屋を去る。

「…ワキ…まさか、ごんべいを…」

ロウは、険しい表情でそう呟いていたー。




戦は此方が有利だった。
やはりロウの騎馬と統率力、ごんべい達武将の信頼の力の方が強かった。
だが、最後に勝負を決めるのには何かが足らない。

「ロウ様、忍者の者がお目通りを願っています」
「通せ」
「はっ」

ヒロ家の陣地に現れたのは、黒装束の忍びの頭。

「久しぶりだな、ロウ」
「ワキ…皆、下がってろ」

ロウの命令で、兵士達は去り2人だけとなった。

「いよいよ、俺達忍びの出番だな」
「協力してくれるのか?」
「それは勿論、協定した仲だ。それに…あの女が良い身体をしていたからな」
「…ごんべいの事か」

ロウの表情に、険しさが増える。

「ああ。…ロウ、良い女を持ったな。武将としても女としてもー。あのごんべいは最高だ」
「…ワキ、ごんべいを手篭めにしたな…」

低くなるロウの声は、怒りが含んでいる様だった。

「あんな良い女をよこされたら、特産品よりそれを頂くのが普通だろ。ごんべいを俺によこしたお前が悪いぜ」
「…」
「さて、一仕事するか。ごんべいにも挨拶してな、くく…。じゃあな、当主様よ」

ワキはそう言うと、素早くその場から消えてしまった。

「ちっ、ワキの野郎…好き勝手な事を…」

ロウは、拳をぎゅっと握りしめた。



「皆、後もう少しで勝てるわ!」
「おーっ!」
「このまま行きましょう!」

足軽隊として、ごんべいは兵士達を引っ張り残りの敵陣へと向かう。
このまま押せば、勝つのは時間の問題だろう。

「ごんべい」
「え…きゃっ!」

名前を呼ばれたかと思ったら、突然腕を引っ張られ、茂みの奥へと連れて行かれた。
兵士達は、そのまま先へと進んで行ってしまった。

「よお」
「!ワキ…?!い、今戦の真っ最中なのよ?!離して!」

そう言っても、ワキはごんべいの身体を大木に押し付け、両腕を顔の横で掴んだまま離さない。

「そう喚くな、この戦…お前次第でもっと早く終わらせてやるぜ?」

黒装束の奥に光る妖しい瞳。
思わず、ごんべいはブルッと身体を震わせてしまう。

「どういう事…?」
「お前の兵士達より、俺達忍者が素早く敵を片付けるという事だ」
「結構よ、私達の部隊だけでこのまま行けば倒せるわ」

そう強く言い、ごんべいはワキの手から腕を抜かそうと手を動かすが、ビクともしない、それどころか…。

「んん!?」

ごんべいは、ワキの唇によってキスされていた。
舌を挿入され、歯列をツツツとなぞられる。

「ん…ふ…!い、や…っ!」

身体で抵抗しても、ビクとも動かない。
キスされながら、手首が解放されたと思ったら、彼の手は腰を引き寄せ、片手は乳房の上を這っていた。

「やっぁ…!」

ごんべいは、ビキニアーマーの様な露出の高い鎧を着ていた。
乳房を覆う鎧の胸当ての部分が、カチンと外される。
抵抗しようと、ワキを両手で押し返すが、ビクとも動かない。
ぷるんっと揺れ、乳房が胸当てから飛び出す。

「…このままロウの元へ帰れるのか?」

ワキは、胸当てを持ちながら意地悪く囁いた。

「っ…最低…!」

ごんべいは、キッとワキを睨む。

「最低でもなんでもいい。俺はお前の身体に触れられればそれでいい…」

ワキは胸当てを地面に落とすと、露わになったごんべいの両乳房を掴み、円を描く様に揉む。

「あ…ぁっ…やめ…」

口では抵抗してもあの日以来、ごんべいの身体はワキを求めている。
もっとしてほしいと。

「ごんべい…喘げ、戦を終わらせてやるから…お前は喘いでいればいい…」

そう囁き、掌に当たり始めた乳首の存在を確認すると、それを親指の腹で押さえると、左右にゆっくりと倒しながら撫でていく。

「はぁあ…あぁん…っ」

撫でられながら転がされると、乳首は更に硬さを増し、ワキの指先でコロコロとゆっくり転がっていた。

「ああぁ…ふぁ…あん」
「そうだ、それで良い…乳首も硬くなった…」

ごんべいの喘ぎ声、硬くなった乳首に満足し、ワキはそのまま左の乳首に一気に吸い付く。

「ふぁあっ!」

ビクンと跳ねるごんべい。
すっかり硬く尖っている左の乳首を、強く吸い上げちゅぱっと引き抜き、ピンッと尖らせ乳首の形を整える。
そして、今度は乳首の根元に舌先を当てると、コロコロとゆっくり上下、左右に転がす。

「ああんっ、はぁあ…ん」

抵抗する事を止めてしまったごんべいは、ワキの両肩に手を置き、ガクガクとなり始めた脚を支える。
ワキの舌の動きに合わせ、乳首が形を変えながら転がっている。
そして、右の乳房を下から上へと持ち上げる様に揉みながら、人差し指と中指の先に当たるピンッと尖る乳首を、指先で押し粒していく。

「あん、あんっ。んぁあ…」

そして、押すのをやめピンッと元の位置に戻った乳首を、指の腹で押さえ乳房と一緒に揉みながら転がしていく。

「はあぁん、ワキ…っ。ふあぁんっ」
「良い声だごんべい…もっと喘げ…この戦に響き渡る様にな…」

快楽の中、ごんべいは勝ちどきを上げる声を聞く。
戦に勝ったのだ。
だが、ワキの愛撫は止まる事なく、暫くこの戦場にごんべいの甘い声は上がり続けていたー。




「つ…疲れた…」

ごんべいは部屋に戻り、布団にダイブした。
ワキに何度もイかされ、突かれ、身体は疲れ果てていた。

「私…ワキに夢中で戦の最後を見届けられなかった…最低だわ…」

快楽に夢中になり、武将として恥ずかしいと、ごんべいは自分を咎める。

「ロウ様に申し訳立たないわ…」
「ごんべい殿、ロウ様がお呼びです」

襖の外から、兵士の声が静かに上がる。

「え、こんな夜更けに…?」

ごんべいは、ロウが戦の直後、しかもこんな夜更けに呼び出すなんてと、不思議に思ったが、行かないわけにはいかない。

「ロウ様、ごんべいです」
「入れ」

答えたロウの声は、何処と無く低かった。

「失礼します…っ…!」

部屋に入ると、ごんべいは思わず頬を染めていた。
ロウは、寝巻きの着物姿で横になっていたのだ。
こんな姿の主を見るのは、初めての事だった。

「あ、あのロウ様…」
「ごんべい、今日の戦はどうだった?」

ロウはいつもの笑顔で言っているが、目は笑っていない。

「は、はい。全体的には良く出来た戦だったと…。ただ、私達だけの力だけで勝ちたかったと思いました」
「忍者に手を出されたからか?」
「はい…最後まで私達の力のみで勝ちたかったと思いました。忍者達がいなくても勝てた戦です」
「だが、忍者に身を捧げてしまったと」
「えっ…!」

ごんべいがロウを見ると、そこに笑顔はなかった。

「…此方に来いごんべい」

聞いた事の無いような低い声で、ロウは言った。

「は、はい…!」

ごんべいはビクッとしながら、ロウの元に歩み寄る。
すると、ロウの側に寄った途端、腕を引かれ床に組み敷かれていた。

「ロウ様…っ?!」
「ごんべい…」

ロウの瞳は、鋭いが潤んでいる。
ごんべいは見ていられず、目を瞑ってしまった。
だが、ロウはそのまま何もせず起き上がっていた。

「ロウ、様…」
「…すまないごんべい。部屋に戻ってよい」

ごんべいも起き上がるが、ロウは違う方を見て、それ以上口を開こうとはしなかった。

「…失礼します…」

ごんべいは一礼してから、ロウの部屋を後にしたー。



あれから暫く経ち、ごんべいが関わっている市の建設が、もうすぐ完成の間近になろうとしていた。
そしてあれ以来、ロウとは会えずにいた。
常に忙しく動いているロウに、ごんべいは近づく事も出来なかった。

「ロウ様…」

ロウは、ごんべいがワキに身を捧げた事を知っていた、だからあの時怒っていたのだろう。
それは本当に嬉しかった、ロウが少しでも自分を想ってくれているのだと、分かったからだ。
だが、ロウはあれ以来ごんべいを、まるで避けるようにしている。

「ロウ様…お会いしたい…」

ロウを想い、ごんべいは目を瞑る。

「よお、ごんべい様」
「きゃ!」

ごんべいのセフレの青年だ。
前と同じ様に、背後から抱き締めその両手は乳房に触れていた。

「またいきなり何するのよ!」
「そう怒るなよごんべい様。最近、全然ご無沙汰じゃないですか、俺もう我慢限界で…」

本当に彼は限界なのか、青年はいきなり着物をはだけさせ、ごんべいの左の乳房をぷるんっと取り出していた。

「やっ…!」

ごんべいが抵抗しても、青年は取り出した左の乳房を、形を確かめる様にこねながら揉み始めていた。

「ぁ…あ、ん…っ」

この前の戦場でのワキとの行為、そしてロウと愛し合いたいという気持ちが、ごんべいの性感帯に火を点けた。
そして、ごんべいの声を聞いた青年も、更に興奮を覚えてしまっていた。

「ごんべい様…その声は反則だぜ…。な、このまま俺の家に来て下さいよ…」
「な…んで…貴方は…私が…いいの…」
「ごんべい様が好きだからに決まってるじゃないですか、俺は自分の気持ちに嘘はつかない、素直にしてるだけだ」

青年の言葉に、ごんべいはハッとなった。

「自分の気持ちに…」

青年は、自分が好きだからこうして身体を求めてくる。
自分の気持ちに、彼は正直に行動しているだけだ。

「ごんべい様ーここ、見てもらってもいいですかー?!」

大工の者の声が上がる。
ごんべいは、やんわり青年の手を乳房から引き離すと、着物をしまう。

「ありがとう、貴方のおかげで少し目が覚めたわ。じゃあ、またね」
「またねって…そりゃあねえよごんべい様、二度もお預けなんてよー…」

青年は悲痛の声を上げると、トボトボと去っていった。




その夜、ごんべいは布団の中で考え込んでいた。

「自分の気持ちに嘘はつかない…」

セフレであった青年の言葉が、ごんべいの頭の中にグルグルと回っていた。

「私、ロウ様が好き…」

ロウに仕えて以来、ごんべいはずっと彼の事が好きだ。
この気持ちに嘘はない。
ごんべいは目を瞑りロウを想うと、そのまま眠りに落ちていった。

そして、そんなごんべいの様子を観察していた者がいた。

「ん…」

眠りながら、吐息を漏らすごんべい。

「…」

ワキは、以前と同じ様に黒装束に身を包み、ごんべいの布団の中へ忍び込んでいた。
彼女の寝巻きの着物に手を滑らせ、胸元を露わにさせる。
見事なごんべいの大きな乳房が、ぷるんっとワキの前に現れる。
ワキは、左の乳房を掌に包み込むと、下から上へと持ち上げる。

「ん…っ」

ごんべいがピクッと動く。
乳房をぐにゅぐにゅと揉みながら、指の間に乳首を挟んでいく。

「ぁ…あん…」

眠っているのに声を上げるごんべい。
ワキはその様子にフッと笑い、右の乳房の根元を掴み、突き出た乳首を口に含む。

「あぁ…っ」

また、ごんべいがビクンとなる。
含んだ右の乳首を、上下に唇で擦りながらちゅぱっと引き抜く。

「あぁんっ!」

快感に感じたごんべいが、声を上げ喘いだ。

「相変わらず良い声だ…」

寝ているのにも関わらず、喘ぐごんべいに満足そうにワキは言った。
左の乳首の乳頭部分を人差し指の先で押さえ、コロコロと上下に転がす。

「あん、あぁ…」

上下に転がした乳首を、今度はぐるっと円を描く様に転がす。
硬くなった乳首は、#ワキの指に合わせコロコロと転がる。

「あぁん、あんっ!」

大きな声で、ごんべいは喘いでいた。
ワキも興奮しており、瞳が潤んでいる。

「ごんべい…あんたが悪い。あんたが良い女だから…この俺を、こんな夢中にさせたんだからな…」

ワキはそう呟くと、再び右の乳首を舌先に当て、くるくると転がした。

「ふあぁ…」

ごんべいは、少し仰け反り始めていた。
左の乳首の根元を親指と人差し指で摘み、くいくいっと上に擦る。

「あっあっ…あぁ…っ」

そして、右の乳首をちゅうちゅうと強く吸い上げる。

「ああぁんっ!ワキ…ん」
「ふ…夢の中でも俺に抱かれているのか…良い子だごんべい」

そう呟き、乳首をちゅぱっと引き抜き、くいくいっと摘む。

「あぁんあんっ!ワキ…ロウ様…あぁん」
「…何?」

ごんべいの寝言に、ワキは愛撫を止める。

「ロウだと…」

ワキは、眠るごんべいの頬をそっと撫でる。
すると、ごんべいの目がゆっくり開いた。

「ん…。!!ワキ…?!」
「お目覚めか、お嬢さん」
「な、なんで貴方がここに…って、また私を…んっ!」

置かれている状況に驚き、喋り出すごんべいの唇を唇で塞ぐ。
そして、両方の乳首の根元を摘みくいくいっと上に擦り上げる。

「あぁん、やぁ…やだ、ワキ…っ」
「あんたの喘ぎ声は、どんな男も夢中にしてしまうだろうな。…この俺も同じだが」
「ワキ…?」
「ごんべい、あんたに情報を持ってきた」
「情報…?」
「ロウの事だ」
「ロウ様の…?!あっ…!」

ワキの口が下がり、左の乳首を舌で押し乳輪へと戻していく。

「やあ…やだ…っ!」
「嫌じゃねえだろ…あんな喘いでたくせによ…」

ワキはそう呟きながら、舌を当てるのをやめ、元の位置に戻って来た乳首を口内に含み、ちゅうっと吸う。
そして、右の乳首はコロコロと指先で撫でる様に転がす。

「はぁあん、あんっ!だ、だめ…やぁあ…」
「だめじゃねえだろ、乳首硬くさせて…」
「ワキ…っ」

ごんべいは、熱を帯びた瞳でワキを見る。

「っ…」

ごんべいの艶やかな表情に、ぐっと惹かれたワキ。

「…教えてやるか」
「ワキ…ありがとう。ロウ様が…どうかしたの?」
「婚姻の話が出ている」
「え…!」
「相手は分からんが、正室を迎える話が出ている」
「そんな…」

想像もしなかった話に、ごんべいは愕然とした。
ロウが正室を迎えたら、もう二度と想いを伝える事は出来ない。
ごんべいは、ばっと起き上がった。

「ごんべい」
「ワキ…私、ロウ様が好き。だから…この想い伝えてくる!」
「ふ…そうか」

ごんべいの気持ちを理解し、ワキは気が晴れた感じがした。
そして、ごんべいの寝巻きを直してやり、ちゅっとキスをした。

「行ってこいごんべい、じゃあな」

ワキは一瞬で、その場から消えていた。

「ワキ…ありがとう…」

ワキはきっと、自分を好いてくれているだろう。
その気持ちは嬉しい、が、ごんべいはロウが好きだ。
ごんべいは寝巻きのまま、急いで家を飛び出して行った。
その姿を、屋根の上から見つめるワキ。

「ごんべい、あんたは本当に良い女だ。…一端は、ロウに譲ろう。だが…くく…」

妖しく笑い、ワキは姿を消したー。



ダダダ!

「ごんべい様?!一体どうされたのですが?!」

血相を変え城の廊下を走るごんべいに、兵士は戸惑いを見せる。

「ロウ様にお目通り願いたいのです!」

走りながら、ごんべいは言う。

「殿はもうお休みです。どうか…」

兵士はそう言いながら、目を見開く。
ごんべいの着物が乱れ、豊かな乳房がぷるんっと揺れていた。

「っ!ごんべい様…」

顔を真っ赤にし、兵士は呟く。

「な、何事ですか?!」

ロウの部屋の前にいる兵士も、走ってくるごんべいを見て驚きの表情を浮かべる。

「ごんべい様?!そ、その格好は…っ」

兵士2人は、まるでゆでだこの様だった。

「ロウ様にお話があるんです、通して下さい」
「で、ですが、もう夜も更けておりますし…」
「私の言う事が聞けないの?!」

仁王立ちでそう言うごんべい。
その反動で、大きな乳房がまたぷるんと揺れた。
兵士達は、思わずごくんと唾を飲む。

「通して!」
「ごんべい様…!」
「騒がしいぞ!」

ロウが部屋から襖を開けて、出てきていた。

「ロウ様!」
「ごんべい?!」

互いの姿を見て、驚く2人。

「殿、申し訳ありません!」
「ごんべい様がどうしても殿とお話があると…」

兵士2人が膝を付き謝罪する。

「…よい、通せ」

ロウの言葉に2人ははっと返事をすると、ごんべいを部屋に通しその場から去って行く。

「…ごんべい、してこんな夜更けに何用だ?しかもその様な乱れた姿で…」

ロウは座り、ごんべいの姿を見て言う。

「ロウ様…婚姻をされるという話、本当ですか?」
「…何故それを知っている」

ロウは、顔を引きつらせる。

「質問に答えて下さい!」

立ったまま、ごんべいは叫ぶ様に言う。

「…お前には関係ない話だ」
「!」

ロウの冷たい返事に、ごんべいの中の何かが吹っ切れた。

「さあ、もう遅い、帰れ」
「…」

冷たく言うロウの元へ、ごんべいはツカツカと歩く。

「!ごんべい…?!」

ごんべいは、ロウを押し倒していた。
ロウの上に馬乗りになり、彼を見つめる。

「ロウ様…私、貴方をお慕いしております」

その言葉に、ロウの言葉に驚きが現れた。

「貴方が好きなのです…ずっと、ここにお仕えした時から…!」
「…」

ロウは、そう告白をするごんべいに指を伸ばし、谷間にある赤い痕をなぞる。

「…ワキにされたんだな、これは」
「!はい…」
「お前はワキを好いているんだろう?何故俺に…」
「ワキとは、何度か身体を…重ねました…。ですが、私はロウ様が好きなのです。ロウ様が婚姻すると聞いて、いてもたってもいられなくて…!」
「…」

黙ったまま、ごんべいを下から見つめるロウ。
そして、谷間の痕をなぞっていた指をはだけた着物の中に滑らせ、指の先にあった右の乳房を掌に包み込んだ。

「あ…!」

ビクンとなるごんべい。
包み込んだ乳房を、こねる様に円を描いて揉み始める。

「ぁ…ん…っ」

吐息を漏らすごんべい。
ロウは、片手も伸ばし着物の中の左の乳房も包む。
そして、両方の乳房を寄せる様に揉み出す。

「ぁん、あ…っ」

下から上に持ち上げ、そのままぐにゅぐにゅと揉んでいく。

「あん…ぁん…」

ごんべいは、切なげに声を出している。

「感じているのか…?」
「は…い…っ」

頬を染めながら、ごんべいは頷く。
そして、揉む掌には乳首が突き上げてきており、それをぐいっと押さえつけながら乳房に揉み込んでいく。

「あぁ…っ、あん…」

好きな男の上で、乱れた着物姿で喘ぐ女。
ロウは、ぐいっと身体を起こす。

「ごんべい…俺もお前を好いている」
「!」

ごんべいは驚きの表情を浮かべ、ロウを見つめた。

「俺は、お前はワキを好いていると勘違いしていた。だから俺は身を引く為、正室を迎えようとした。だが…」

ロウは、ごんべいの頬を優しく撫でる。

「お前の気持ちが分かって嬉しい。俺も、ごんべいに惹かれていた…愛している」
「!ロウ様…っ」

あまりにも嬉しい言葉に、ごんべいは思わず涙を浮かべていた。

「くく…まったく、もうその様な格好で城を走るでないぞ?」
「はい…申し訳ありませんでした…」
「くく…本当にごんべいは面白い女子だ…」

ごんべいの顎を掴み、ちゅうっとキスをする。

「ん、ロウ様…」
「…ロウでよい、ごんべい…」

ロウはそう言うと、舌をごんべいの口内に入れ、見つけた舌を絡ませる。

「ん…」

ごんべいも自らロウの舌を捕まえ、強く吸い上げる。

「ふ…」

ロウは、先程からの大胆なごんべいの行動に微笑む。
そして、ちゅうっと唇を離すと、銀色の糸が2人を繋いでいた。

「ん、はあ…」
「ごんべい…」

ロウは、ごんべいの背に手をやり彼女を押し倒す。
先程とは、全く逆の光景だった。

「ロウ様…」
「ロウでいいと言っただろう?…愛してるごんべい…」

再びキスされながら、ロウの両手は再びごんべいの乳房を着物の上から掴み、やんわりと揉んでいた。

「ん…ふ…ぁん…」

キスの合間の息継ぎは、喘ぐ声に変わり始めている。
ロウの唇へのキスが終わると、そこから下に這っていく。
谷間にある赤い痕、ワキが先程付けた印を、ロウが上から重ねる様にキツく吸い上げた。

「これでもうワキのものではない。ごんべい…お前は俺のものだ…」
「はい、ロウ…貴方と供に…」
「ふ、良い返事だ、褒美をやらねばな…」

ロウは谷間を舌で這いながら、着物の中から大きな乳房を取り出した。
そして、左の方へ舌を移動させていくと、乳輪をぐるりと舐めていく。

「あぁっ…は、ぁ…」

ロウの舌が乳首を捕らえ、そのまま含みちゅうっと吸う。

「あぁん!」

そして、根元から先端まで甘く噛んで行くと、そのままちゅうっとまた吸い上げる。

「ああん、あんっ!」

乳首を吸われ、ごんべいは大きく喘いでしまう。

「ごんべい…乳首が硬いぞ、なぜだ…?」
「あんっ…そ、れは…っ」
「くく…可愛い反応だな…」

乳首の根元に舌先を押し付け、乳輪に付くように強く押しながら、グルグルと転がしていく。

「はあんっ、ぁん!」

仰け反り喘ぐごんべい、望んだ人にされる愛撫は、桁違いに身も心もとろけさせていく。
右の乳首は、人差し指で押さえ左右に擦るように動かす。

「はぁあ…ああん…」

そして、ピンッと左と同じ位硬くさせてから、根元を摘みくいくいっと擦る。

「ああぁん、イい…っはあぁ…」

ごんべいは、ロウの頭を両手で掴み押さえつけていた。
既に、ごんべいの寝巻きの着物ははだけ、お腹まで下がっていた。

「…ん、ごんべい…良い声だ…そのような声が聞けるとは思わなかったぞ…」

コロンとした乳首を、両手で摘みながらロウは言う。

「はぁあん、そ、んな…ロウ様にそう言って頂けるなんて…」
「様はいらんと言っただろう?」
「あっ!」

ごんべいがはっとなっている隙に、ロウは乳首を離れお腹を通り越し、脚の間に移動していた。

「様と呼んだお仕置きだ。ごんべい、脚を開け」

意地悪く、ニヤリと笑うロウ。

「そ、そんな…恥ずかしい…です…」
「先程、主を押し倒したのは誰だ?くく…」
「そ、それは…」
「くく、その違いもまた…お前の良い所だな…」

ロウはそう笑うと、ごんべいの両足を開かせ、そこに顔を埋めていく。

「はうっ!」

ごんべいが、大きく体を跳ねらせる。
ロウの舌先が、チロチロとそこを舐め始めていた。

「濡れている…お前は乳首が感じる様だな…」
「あぁ…っ、は…い…乳首は…弱くて…」

ごんべいの答えを聞き、ロウの右手が左の乳房を掴みながら、指先の乳首をすり潰していく。

「あぁあん」
「そうか。なら…胸も一緒にしてやらんとな…」

ロウの舌が、溢れる蜜をペロリと舐め上げていく。
舐めながら、蜜の溢れる入り口を、ツツツと舌先で突く。

「はああんっ」
「ん…くちゅ…美味だぞ?どんな美品よりも、な…」

ロウは、脚を押さえていた左手を、舌で愛撫するそこへ移動させる。
押さえていなくても、ごんべいはもう自ら脚を開いていた。
蜜と一緒に、濡れて硬くなっているもう1つの突起に、指を当て優しく擦り始める。

「あぁあん!やぁあ…っ」

大きく仰け反り、ごんべいは声を上げる。
ここは、彼女にとって最も敏感な所だ。
指を激しく振動させ、突起に刺激を与え、舌で蜜を丁寧に舐めとる。

「あぁあん、はああん!」

ごんべいはもう、気持ち良くて仕方がない。
大好きなロウに愛撫され、ごんべいの身体はもう限界を越えようとしていた。
ロウの指が左の乳首を左右に撫で転がし、舌が蜜を舐め、指が突起を撫で振動させていた。

「ふぁあん、ああん!だ、だめ…イっちゃう!ああん!」

腰を浮かせ仰け反り出すごんべい。
ロウは、3つの動きを更に激しくさせた。

「あぁん、はあんあん!イくっ、あぁああん!」

ビクンビクンと、身体を震わせ脚を閉じる。
身体中に、限界を越えた証でもある電流が流れていった。

「ごんべい…」

ロウは顔を上げ、優しくごんべいの頭を撫でる。

「気持ち良かったのか?」
「は…い…」

ごんべいは、潤んだ瞳でコクンと頷く。

「そうか…良かった」

ロウはフッと笑い、キスをする。
ぐいっという、音が上がった様な気がした。

「はう…っ!」

いつの間にか、ロウのものが、ごんべいの蜜を溢れ出す入り口に、水音を立て入ってきていた。

「あう…っ!」

想像以上に、ロウのものは大きく硬く、そして熱い。
ぐちゅっという音を上げ、ゆっくりとごんべいの膣の中を進んでいく。
キスをしながら、ごんべいの右の乳房を捏ね上げる。

「はぁあ…ん、ふ…」

キスの合間に喘いでいると、ロウのものが奥へと到着していた。

「く…っ、やっと…入ったな…」

ロウの顔が、快感に歪む。
そして、全て中へ入ると腰の動きを始め、刺激を始める。

「あぁあ…ああん!」

硬いロウのものが奥に当たると、ごんべいの身体に快感を走らせる。

「ッく…」

ロウも、快感に身を委ね声を漏らす。
ごんべいの腰を持ち、ぐいぐいっと、大きく激しく振動させる。

「はあぁん、あぁあん!」

ごんべいも自ら腰を動かし、ロウのものが奥へもっと突ける様にする。

「ッ…ごんべい…」
「はあん、ロウ…っ」

お互いの名前を呼びあう2人。
そこにはもう、一国の大名と家臣ではなく、愛し合うただの男と女の姿だった。

「ごんべい…後ろを向け」

ロウは、一端自身を抜くとごんべいの身体を起こす。

「は、い…っ」

硬く熱いものが抜かれ、ヒクヒクとさせるごんべいのそこは、また欲しいと疼いている。
一刻も早くまたそのものを締め付ける為、ごんべいは四つん這いの体勢になった。
突き出たごんべいの尻を持ち、ロウはそこへ自身をズプリと挿入させる。

「あぁあ…っ」

待ち望んだものが再び入り、悦びの声を上げごんべいはそれを締め付ける。
バックの体位は、正常位とはまた違う所に当たり、違う刺激を起こしていた。
ロウが腰を動かすとごんべいは快感に首を反らせた。

「はぁんあんっ!」
「っ…ごんべい…気持ち良いだろ…っ」

ロウは手を前に回し、ぷるんぷるんっと大きく揺れる、ごんべいの乳房を掴んで揉む。

「ああんっ、良い…っ、あんっ」

ロウが動く度、彼のものをきゅっと締め付けているのが分かる。
水音もくちゅくちゅと上がり、ごんべいもお尻を後ろへと突き上げる。

「く…は…っ」
「はぁあんっ」

腰と腰がぶつかり合い、パンパンと音が激しく鳴る。

「ふぁあん、ロウっ…だ、だめ…っ」
「ごんべい…っ、く…っ」

ロウも、限界を越していた。
更に腰を打ち付け、自身をごんべいの最奥へ突き上げる。

「あんっあんっ、あぁっ!」
「は…くっ…!」

大きく身体をお互い震わせると、ロウはごんべいの中に白い欲望を流していく。
どくどくと、それは彼女の中に流れ込んで行った。

「…はあ…はあ…っ」

息を整えながら、ごんべいは体勢を戻す。

「…ごんべい…」
「ロウ…?」

ロウは、裸のままのごんべいを抱き締めた。

「お前が好きだ。…どうか、俺の妻として、正室となってくれぬか?」

ロウの言葉に、嬉しさのあまりごんべいは涙を流す。

「ごんべい…?」
「すみません嬉しくて…。ずっと、ロウのお嫁さんになる事を夢見ていたから…っ」
「そんな事で泣くとは…ふ、お前は布団の上では泣き虫なのだな…」

そう微笑むと、優しく頭を撫でる。

「奴に、ワキに、随分前から協定をしてほしいと言っていたのだが、一向に答えがなくてな。…試しにお前をやったら…こうなった」

ロウは、ごんべいをぎゅっと抱き締める力を強めた。

「お前はワキにはやらん、誰にもな…。愛しているごんべい…必ず、幸せにする」
「ロウ…嬉しい…」

2人は暫く、お互いの想いが通じた事の喜びを感じ、温もりを確かめ合っていたー。




そして、ロウとごんべいの婚礼が執り行われ、皆が祝福を上げてくれた。
婚礼の席で、皆が喜びに満ちていると、主役の2人の元へあの青年が現れた。

「ごんべい様、ロウ様、ご婚礼おめでとうございます」
「!ワキ…」

ごんべいとロウは、ワキの出現に顔を驚かせる。

「ロウ様、ごんべい様を正室にお迎えしても、我々忍はヒロ家のお力となります故、これからも末永く宜しくお頼み申し上げます」

ニコリと微笑むワキの顔は、明らかに正室となったごんべいの顔を見つめていた。

「こ、これからも宜しく頼みますね、ワキ」

ワキの出現に動揺しながらも、ごんべいは普通を装い対応した。

「はっ、お方様…」

そうごんべいに答えるワキの瞳は、妖しく光っていた。
ロウは、そんなワキに厳しい瞳をぶつける。
ロウとワキ、お互いの間に見えない火花が散っていたー。


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