彼の居場所
「あぁん、あっ、あっ、ああん」
ごんべいの服がブラごとたくし上げられ、大きな形の良い乳房が露わにされていた。
そこに少年が顔を埋め、ちゅうちゅうと音を上げながら、彼女のピンク色の乳首を吸っている。
「はあんっ、あっあんっ、ああん」
乳首から伝わる甘い快楽に、ごんべいは喘ぎとなった甘い声を上げてしまう。
「ちゅうっ、ん…。嫌がってたのに、可愛い声出せんじゃねぇの…」
乳首を吸いながら、少年は彼女が堕ちた様子を見てニヤリと笑う。
違う、とごんべいは慌てて否定しようとした。
だが、青年が乳房の根元を掴み乳首を突き立たせると、ちゅうっちゅううと大きく音を立て強弱をつけながら吸う。
「はあぁんっ、やぁ…ん、ああん」
そして、片方の乳房もぎゅっと掴み指を食い込ませながら、その柔らかさを堪能する様にぐにゅぐにゅと揉んでいく。
「はぁん、あんっあんっ、あぁん…」
壁に押し付けられたごんべいは、思わず首を仰け反らせながら喘いでしまう。
否定の言葉を口にする事など出来ず、乳首や乳房から伝わる快楽に声を押さえる事が出来ない。
「ん、は…ッ…。マジ、良い声、出すんだな…ふ、ちゅうっん…」
ごんべいの甘い声に頬を染める少年。
彼の口の中で乳首は硬さを増し、彼の唇に触れ吸いやすくさせていた。
彼が音を立てると、乳首は彼の唇と共に上へと吸われごんべいに快楽を送る。
「はああんっ、あんっ、あっ、ああん」
硬くなってしまった乳首を吸われ、ごんべいは気持ち良くて仕方ない。
(私…こんな軽い女だったの?嫌なのに…嫌だったのに…っ)
ごんべいの乳首に吸い付き、ぐにゅぐにゅと乳房を揉みしだく青年。
整った顔立ちで、モデルの様な外見を持っている。
ごんべいが彼に無理やりこんな事をされている原因は、今から10分程前の出来事がきっかけであった。
「あ、これ買っていこう」
仕事帰りに寄ったドラッグストアで、ごんべいは新作の化粧品に目を奪われ手に取ると、そのまま籠に入れる。
「つい目が奪われちゃうんだよね」
自分に弱いなーとごんべいは自分でも思うが、日々頑張っている自分へのご褒美だと言い聞かせ、化粧品売り場を後にする。
「あ、お菓子も買っていこうかな」
甘いものが欲しくなる、仕事帰りの疲れた身体。
お菓子コーナーへと行き、チョコレートのお菓子へと今度は目を奪われてしまう。
「どれにしようかな…どれも美味しそう」
ごんべいがどのチョコレートを買うか目移りしていると、ふと、通路の奥にいる制服姿の少年が視界に入った。
この近くの高校生なのだろう。
ごんべいがじっと彼の背中を見ていると、彼はあるお菓子を取ると、それを制服のポケットの中へと入れていた。
「!嘘でしょ…」
目の前で万引きを見たのは初めてであった。
気がつくとごんべいは駆け出し、その場から何食わぬ顔で立ち去ろうとする少年に近づき、その腕を掴む。
「…んだよ」
突然腕を掴まれ、少年はごんべいを睨む。
あどけなさの残る少年だが、整った顔立ちをしたモデルの様な美青年であった。
髪を金髪にし、ツンツンと毛先を尖らせている。
「今ポケットに入れたものを出しなさい」
ごんべいがそう言うと、少年は整った表情を更に歪ませる。
「ああ?んだと…?」
「私見てたのよ、貴方がお菓子をポケットに入れるのを。…出さないのなら、このまま店員さんの所まで連れて行くわ」
鋭い瞳で睨まれるが、ごんべいも負けてはいない。
「ちっ…」
少年はバツが悪そうに舌打ちすると、観念した様にポケットからお菓子を出し、売り場へと戻す。
そして、ごんべいから無理やり腕を引き離すとそのまま店から出て行ってしまった。
「ふう…ちょっと怖かったけど、止めて良かったわ。万引きは犯罪だもの」
勝気なごんべいの性格が、不良の様な少年にも臆する事なく声を上げる事が出来ていた。
「さて、私も買って帰ろう」
思わぬハプニングが起きてしまったが、ごんべいはお目当てのチョコレートを籠に入れ、レジへと向かった。
ドラッグストアを後にし、ごんべいは家へと向かって歩き出す。
ドラッグストアがあったショッピングモールは賑やかであったが、少し歩くと人の姿はほとんど見られない。
だが、いつも歩く道、ごんべいは警戒などせずチョコレートやら化粧品が入った袋を持ちながら歩く。
「…あの万引きの子、まだ高校生だよね。手つきも慣れてそうだし、常習犯なのかな」
一瞬しか見てないが、初めてやったとは言えない手つきであった。
ごんべいがそんな事を考えていると、前方に金色の髪をした少年が立っている事に気がついた。
「!貴方はさっきの…」
少年の存在にごんべいは驚き、彼をまじまじと見やる。
「…女、さっきはよくも邪魔してくれたな」
少年はごんべいにそう言いながら、彼女との距離を縮める。
「…そういうの逆ギレって言うのよ。万引きは犯罪、貴方高校生なのに悪い事の区別がつかないの?」
逆ギレしている少年の態度に、ごんべいも怒りがふつふつと湧き、彼をキッと睨む。
「…んだと?」
「万引きなんかしたって何にもならない、貴方のご両親が悲しむだけよ。もっと自分を大切にして、自分のやっている事を考えた方が良いわ」
そう言って、ごんべいは少年の横を通り過ぎようとする。
が、彼は横に来た彼女の腕を強く掴む。
「何するのよ…っん!?」
ごんべいが反論しようと少年の方へ顔を向けた瞬間、彼女の唇に温かいものが触れていた。
それが少年の唇だと分かるまで、そう時間はかからなかった。
「んんっ…!」
ごんべいが噛み付いてやろうとする前に、少年は唇を離しニヤリと笑う。
「クク…あんたさ、俺が何でここで待ってたか考えなかったんか?」
「え…」
少年に言われ、ごんべいはそういえばとハッとなる。
彼女の表情が変わり、彼は腕を掴んだまま再び顔を寄せる。
「あんたの事、ずっと目付けてたんだよ。だいたいあのショッピングモールにこの時間帯来るだろ。…まあ、俺の万引きに気づいたのはあんただけだからな」
「!最低…!貴方のご両親に言いつけるわ!」
「親の話すんじゃねぇ!」
「!きゃっ!」
ごんべいの言葉に少年が声を荒げる。
そして、彼女の腕を引っ張ったまま、すぐ近くにあるビルとビルの間にある路地裏へと引っ張っていく。
「何するのよ!離して!」
「ずっと目ぇ付けてた女が目の前にいるのに、離す馬鹿がいるか?」
路地裏の奥へと入りごんべいを壁に押し付けながら、少年はククッと笑う。
「く…大声を上げて人を呼ぶから」
「クク、やってみろよ。大声を上げても、聞こえねぇだろうな。そこの通りが人通りが少ねぇって事、あんたが一番良く分かってんだろ」
「!っ…」
少年の言う通りだ。
ショッピングモールから家までの道は、一気に人通りがなくなる。
ビルが建っていても仕事が終わってしまえば、人の通りなどなくなってしまう。
「クク…観念して俺に身を任せろ」
「誰が貴方なんかに!万引きして夜うろうろしてる最低な高校生のくせに!」
「…」
「!や、ぁっ…!」
ごんべいの勝気な声が、一瞬で違うものへと変わった。
少年が彼女の首に顔を埋め、舌を使って舐め上げていたからだ。
「ふ…良い声じゃねぇの。もっと聞かせろ…」
一瞬出したごんべいの甘い声を、少年は見逃さなかった。
「っ…!」
少年の鋭い瞳に、ごんべいは身体をビクッと震わせたー。
「はあんっ!ん、あぁ、ん…っ」
万引き未遂の男子高校生を止めたごんべい。
だが、彼は前からごんべいに目をつけており、彼女と接触出来た事で待ち伏せをし、路地裏へと連れ込んだ。
ごんべいの服とブラを首元までたくし上げてしまい、少年は露わになった彼女の豊満な乳房を揉み、ピンク色の乳首に吸い付きその感触を味わっている。
「ん…乳首、すげぇ硬くなってる…」
少年に何度も吸われてしまった右の乳首はピンク色から茶色へと変化し、きゅっと引き締まっていた。
少年は一度乳首を引き抜くと、舌先で乳首の根元に当て、先端へと向かって舐めていく。
「あっ…!ん…硬く、ない…っ」
少年に感じたくないと、ごんべいは否定の言葉を上げる。
だが、言葉とは裏腹に、右の乳首は少年の舌によって舐められ、先端をチロチロと尖った舌先で突かれると、何とも言えない甘い快楽が引き起こされてしまう。
「ああっ…ん、あっ、あぁ…」
「認めろ…あんたは俺に感じてんだよ…」
少年はそう囁くと、ぴちゃぴちゃという音を立てながら、乳首の先端を細かく刻む様に舌を動かし舐めほぐしていく。
「あぁん…あっあっ、ああんっ」
ごんべいの腰がビクッと浮いてしまう。
少年の言う通り、彼女は彼の愛撫に感じてしまっていた。
腕は自由に動くのに、ごんべいの両手は少年の肩にあり、抵抗しようと押し上げていたが、彼はまるでビクとも動かない。
右の乳首を先端から根元まで全てを舌で丹念に舐めていきながら、左の乳房に指を食い込ませたまま、大きく円を描く様に揉み込んでいく。
「はああんっ。あんっ、あっああん…」
誰もいない暗い路地裏に、ごんべいの甘い声が響き渡る。
人通りがない為、その声を聞いているのは少年だけだが、彼の頬は赤く染まっていた。
「ん、は…ッ、んだよ、あんたの声もこのおっぱいも…堪んねぇ…ッ」
少年は息を荒くさせそう呟くと、右の乳房の根元を掴む。
そうする事で乳首が突き出されると、口内にちゅるっと乳首を滑らせ、そのままちゅううっと音を大きく上げながら吸っていく。
「あぁんっ、あんあんっ、はあぁん…」
そうしながら、左の乳房の根元もぎゅっと掴みながら、その柔らかさを堪能する様に大きくぐにゅぐにゅと揉み込んでいく。
「はぁあん…あん、あっあっ…ああん…」
壁に押し付けられたごんべいは、首を思わず仰け反らせ喘いでしまう。
そうする事で更に乳首が少年へと突き出され、彼は夢中で何度も硬くなった乳首に吸い付き、張りのある乳房に指を食い込ませていく。
「あぁあんっ、ああんっ、あっあっ、やあん、あっあぁん…」
「ちゅうぅ…ん、その声マジ堪んね…ッ…」
ごんべいの甘い声は、少年の余裕を無くさせていた。
同時に、彼女も彼に感じてしまっている事を認めさせていた。
(万引きする様な最低な奴なのに…私、感じちゃってる…っ)
ごんべいの中にもまだ理性は残っていた。
感じては駄目、無理やりされてるのに感じるなんてと、彼女は再び少年の肩を掴む手に力を込める。
すると、少年は右の乳首をちゅぱっと引き抜くと、今度は指で愛撫された左の乳首へと舌を這わせていく。
「ふあっ!」
指で愛撫され、硬く尖り乾いてしまっていた左の乳首に熱い舌がツンと触れられただけで、ごんべいはビクンと震えてしまう。
「…ふ。…ん、ちゅうっ」
彼女の様子に微笑む少年。
そして、左の乳首をそのまま口内に含み、その硬さを解す様に舌を根元から先端へと絡ませていく。
「はあぁんっ、あぁっ…あぁんっ」
乾いてピンっと尖ってしまった左の乳首に熱い舌が絡ませられると、どうしようもなく感じてしまうごんべい。
硬さを解す為に、絡ませながら優しく根元から先端へと舌で舐めていくが、柔らかくなるどころか、逆にキュッと引き締まり、乳首はその硬さを増してしまった為、少年は吸い付いていく。
そして、舌で愛撫され湿り気を帯びた右の乳首は、人差し指で乳頭部分に触れ、コロコロと転がしていく。
「あぁんっ…あっ、ああん…はぁん…」
ぬめってしまっている乳首を指で摘まれると、時たま滑ってしまい、それを強く摘む少年の指の動きに感じてしまう。
舐められた左の乳首も乾きは既になく、十分にぬめってしまっていた。
その乳首に吸い付き、ちゅうちゅううっと強く音を立てて少年は乳首の硬さを味わっていく。
「はあぁん…っ、あっ、ぁっ、あん、ああぁん…」
彼を押そうとしたごんべいの両手は、力無く掴んでいるだけの状態になってしまっていた。
抵抗出来る状態なのに、ごんべいは出来なかった。
今日会ったばかりの見知らぬ少年の愛撫に、彼女は感じてしまっていた。
(もう…否定なんか出来ない。私…感じちゃってる…気持ち、良い…っ)
心の中でそう思っている中でも、少年は左の乳房をぎゅっと掴み乳首を突き出させ、じゅるっと音を立てながら乳首を口の中に含み、ちゅうっと吸いながら引っ張っていく。
「あぁんっ、あんっ、やぁ、あぁんっ」
そして、右の乳房をぐにゅりと掴むと、捏ねる様にぐにゅぐにゅと形を変える程何度も何度も揉み込んでいく。
「はあぁんっ、あんっ、ああんっ。い、い…よぉ…ん、あぁあん…」
ごんべいは自然に、良い、と、口にしていた。
彼女が、少年の愛撫に完全に堕ちた瞬間であった。
「…なあ、あんたの名前教えろよ…」
少年は一度乳首から顔を上げ、ごんべいを見つめる。
その頬は赤く、まだあどけなさを残した美少年であった。
「私…ごんべい、よ…」
「ごんべいか、俺はロウ。…ごんべい、あんたはもう俺の女だ…」
「!あ…っ」
ロウはニヤリとごんべいに笑い、そのまま顔を下へと下げながら、彼女のスカートをたくし上げていく。
そこにある下着に手をかけ、あっという間に足首から抜き取ってしまう。
「あっ、いや…っ」
ごんべいは脚を閉じようとするが、ロウがそうはさせない。
「隠すなよ、あんたのここ、俺に見せろ…」
ロウはそう囁くと、ごんべいの片足を持ち上げると自分の肩に乗せてしまう。
そして、乳首の愛撫ですっかりトロトロに蕩けてしまっているそこに顔を埋めると、ロウは舌を差し出し蜜の入り口を下から上へと舐め上げていく。
「はあぁんっ!」
ごんべいは思わず首を弓なりに反らせてしまう。
駄目と思ったが、脚を持ち上げられ動く事が出来ない。
ロウは丁寧に舌を動かし蜜を舐め取り、その甘い味を味わっていく。
「ん、じゅるっ…あんたの蜜…すっげぇ甘くて美味いぜ…?」
「はあぁあん…いやぁ…そんな、事…ん、ない…ん、ああぁん…」
ロウの言葉でさえ、ごんべいの官能の渦を刺激する。
舌を小刻みに動かし、チロチロと蜜の入り口を突いていくと、ビクッと疼き、蜜が再び溢れロウの唇を濡らしていく。
「あぁあんっ、あっあっ、あぁん…」
「ん…どんどん溢れてくるな…」
とめどなく溢れる蜜を、何度も舐め上げ吸っていくロウ。
その蜜を更に味わおうと、蜜の入り口に吸いつくと、そのままじゅるじゅるっと音を上げながら蜜を吸い上げていく。
「はあぁあんっ、あんあんっ、あぁあん…いい…っん、ああんっ」
腰が勝手に浮いてしまい、ごんべいの身体が震え始める。
彼女の身体は、快楽の頂点へと登り始めていた。
「じゅるっ、ん…イかせてやるよごんべい…」
ロウはニヤリと微笑むと、ごんべいの持ち上げられた脚を抱え、片手で内腿を押さえると、蜜の入り口の直ぐ上の突起を舌で触れ、そのまま下から上へと舐め上げていく。
「あぁああんっ!やあ…あぁんっ!だ、だめぇ…っ」
最も感じてしまう突起を刺激され、ごんべいは首を横に振った。
身体が細かく震え始め、快楽の頂点へと達してしまう事が分かり、彼女は必死に耐えようとする。
だが、ロウはごんべいをイかせたいと、突起を丁寧に何度も舐め、その形に沿うようにチロチロと細かく舌先を刻ませていく。
「はぁっ、はああんっん、あっ、あっん、ああぁんっ…」
ごんべいの思いとは裏腹に、身体は敏感に反応し甘い電流が腰から全身へと伝わる。
「は…あんたのこの実もすげぇ硬いぜ…?」
突いている内に、突起は更に硬さを増してしまい、その感触を味わおうと、ロウは口の中に突起を滑らせてしまうと、ちゅうっと音を立てて吸い始める。
「あっあぁあんっ。やあぁ…ん、だめ…っん、はあぁっん、あっあっ…」
足の先までツンと張り、全身がビクビクと震えてしまう。
達してしまいそうになるのを必死で堪えるごんべいだが、ロウが突起を口の中で吸い、時たま優しく口内で舐め上げられると、声が大きく上がってしまう。
「はあぁんっ、あんっあんっ、ロウっ…ん、あっあっ、あぁあん…」
「ッ…」
ごんべいが初めてロウの名を呼ひ、彼は思わず嬉しくなってしまう。
その嬉しい思いを行動で表したいと、突起を強めに吸い上げようとしたその時であった。
「なあ、なんか変な声聞こえね?」
「えーそう?」
突然、男性と女性の声がこの路地に入る入り口の所から上がり、ごんべいは慌てて口を押さえる。
(やだ…どうしよう…っ)
こんな所を見られたらやばすぎると、ごんべいは彼等の動きを見張る。
「何にも聞こえないよ?」
「おっかしいな、さっき確かに泣いてるような声がしたんだけどな」
不思議そうに話す男性。
泣いてる声というのは、勿論ごんべいの甘い声の事である。
ビルとビルにぶつかり、彼等のいる方からはまるで泣き声の様に聞こえるのだろう。
男性はまだ様子を伺う様に、路地の中を見ている。
彼等の位置からは、暗がりのごんべいとロウの姿は見えていない。
(お願い…早く行って…っ)
ごんべいの蜜を溢れさせる入り口は、ヒクヒクと疼き、イく事が出来ない物欲しさを訴えている。
「ッ…」
その様子を目の前で見たロウは、思わず息を呑む。
彼にも勿論、通りすがりの人が此方を伺っている事は分かっていた。
だが、ロウはごんべいに一目惚れしており、そんな彼女の甘い身体が目の前で我慢している。
もうどうでもいい、彼女に触れたい、ロウの思いはそれだけであった。
そして、動かす事を止めていた舌を、再びゆっくりと動かし始め、突起を下から上へと舐め上げていく。
「っ…!ああっ…ん、ロウっ…だ、だめ…っ人がいる…っん、あっ…あ…っ」
それ以上しないでと、ごんべいはロウの頭を押し返そうとする。
「分かってる…けど我慢出来ねぇ…あんたがイく所早く見てぇんだよ…ッん、じゅるっ」
我慢出来ないと、ロウは突起を口の中に再び滑らせ、じゅるっと蜜の音を上げながら強く吸い付く。
「っあっ、ああんっ、あぁあんっ」
押さえられたごんべいの唇から、甘い喘ぎが大きく上がっていた。
「!っ…」
「!や、やだっ、ちょっと早く行こ!」
「ま、待てよッ…」
それは勿論、様子を伺っていた男女の耳にもはっきりと聞こえていた。
暗い路地の奥で何をしているか分かった彼等は、顔を真っ赤に染め、その場を慌てて立ち去って行った。
彼等が行ってしまったと分かり、ロウは思う存分ごんべいの突起をちゅうっじゅるっと、音を上げながらその硬く甘い感触を味わう。
「はあぁあんっ!いい…よぉ…あっあっ、あぁあんっ、はああん…」
誰かいるとしてももういい、この快楽をもっと味わいたいと、ごんべいは甘い声を響かせる。
彼女にとって、今は快楽を味わう事が一番になっていた。
「じゅるっん…ごんべい…ッ…」
内腿をグッと更に押さえ、ロウは蜜の音をいやらしく上げながら、何度も何度も突起に吸い付き、レロレロと舌先で突いていく。
「あぁあんっ、あっあっ、ああんっ。イく…っ、はあぁっ、ん、イっちゃ…ん、ああっ…」
身体中が強張り、何かに掴まっていないと飛んで行ってしまいそうな感覚になり、ごんべいはロウの頭を再び抱える。
彼の口内でちゅううっと突起が強く吸われた瞬間、ごんべいは背中を弓なりにしながら仰け反っていた。
「はあぁんっ、あっあっ、イっちゃ…ん、あぁっん、あんっあんっ、あぁああんっ!」
路地全体に声を響かせ、ごんべいは全身を大きく震わせた。
そして、全身の力が抜けてしまうように、はあはあと新鮮な空気を求め息を吸う。
「はあ…っ、はぁ…」
「…すっげぇ可愛かったぜ…」
ロウはごんべいの脚を下ろし立ち上がると、彼女を見つめそう言った。
「っ…人いたのに…」
「うっせぇな…あんたが可愛すぎて我慢出来なかったんだよ。あんただって我慢出来なかったんだろ…?」
「っ…うん…ん…」
ごんべいの唇は、ロウの唇によって塞がれる。
挿入される彼の舌に、ごんべいも自ら舌を絡ませ堪能していく。
「…ッ…マジ、あんた可愛いな…」
キスを終えると、ロウの頬は真っ赤に染まり、瞳も潤んでいた。
「ありがとう…嬉しい…」
「…後ろ、向けよ…」
照れ臭そうにそう呟くロウが、ごんべいは逆に可愛いと感じ、そのまま後ろを向き壁に手を付く。
すると、直ぐにトロトロに蕩けた蜜の入り口に熱いものが当てられ、ごんべいは思わずビクッとなってしまう。
そして、ズプリと水音を上げ、ロウのものが入り口をこじ開け中へと挿入されていく。
「あっ…あぁっ…!」
「ッ…あんたの中…キツ…ッ」
膣の壁を擦りながら押し進む感覚が、堪らなく心地良い。
自身を進ませる度に、ぎゅっと引き締められ、ロウの整った顔も歪む。
全て挿入されると、ロウは先端部分を残して自身を引くと、今度は一気に挿入し奥を突き上げる。
「あぁああんっ」
「ッ…」
ごんべいの声が、再び甘く響く。
その声に煽られる様に、ロウは彼女の腰を掴み、自身を抜き挿しさせていく。
「はあぁんっ、ああん、あぁん」
根元まで抜かれ、強く突き上げられると、腰の奥から甘い快楽が全身に広がり、声を押さえる事が出来ない。
ロウもそれは同じで、抜き挿しする度に彼女の膣の壁がうねる様に動き、自然にその嵩を増してしまう。
「あぁんっ、あんっ、あんっ。はぁああん」
嵩が増した事で更に強く中を掻き乱され、ごんべいは悦びの声を上げてしまう。
「ッ…んな可愛い声出すな…ッ、押さえられね…ッ」
ごんべいの甘い声は、ロウにとって媚薬の様なものだ。
彼女の甘い声を聞きたいと、彼は腰を掴み直し、抜き挿しする早さを早めていく。
「ああんっ、あっあっ、あぁんっ、はあぁんっ」
ごんべいの声と共に、パンパンッと肌のぶつかり合う音が上がり、行為の激しさを物語っていた。
彼女の大きな乳房もぷるんぷるんっと揺れ、思わず腰から手を離しその乳房を掴むと、ぐにゅぐにゅと揉みながら腰を打ち付けていく。
「はあぁんっ、あぁん、あんっ、あぁあんっ」
ロウの掌に硬い乳首が押し当てられ、それもまたごんべいに快楽を送っていた。
蜜で濡れた膣の中をロウのもので、強く押し上げられる。
「あぁあんっ、あぁっ、あんっ、はあぁん、良い…よぉ…っん、ああん」
「く…ッ…」
再びごんべいの壁がうねりながらロウのものを締め付けると、彼のものがドクンと波打ち始める。
限界だと、ロウは乳房から手を離しごんべいのお尻を掴むと、激しく抜き挿しさせていく。
「あぁああんっ、駄目っ、だめぇ…はあぁあんっ」
「ッ…!」
再び弓なりに背中を反らせ、ごんべいは大きく声を上げてしまう。
ロウのものが強くギュッと締め付けられると、そのまま彼もごんべいの中に熱い欲望を注いでいった。
「はあ…っ、ん…あっ、はぁ…」
ごんべいは肩で呼吸してしまうほど、新鮮な空気を求めていた。
それほど、激しい行為をしてしまっていたという事だった。
「…」
ロウはゆっくりと、ごんべいの膣の中から自身を引き抜いていく。
「はぁあん…っ」
奥まで埋まっていた熱いものがすっぽりと抜かれてしまい、ごんべいは堪らず吐息を漏らす。
「ッ…ごんべい…」
ロウも堪らず、ごんべいをそのまま抱き締めていた。
「…」
お互い無言のまま、暫くごんべいはロウに抱き締められていた。
「…言っとくけど、謝る気ねぇからな」
路地裏を後にし二人でゆっくりと歩いていると、ずっと黙ったままであったロウがそう口にした。
「え?」
「あんたを無理やり抱いた事。後悔してねぇし、あんたはもう俺のもんだ。謝る気はねぇ」
「…ふふっ」
「な、何笑ってんだよ」
頬を染めてぶっきらぼうに言うロウが可愛いと思ってしまい、ごんべいは思わず吹き出してしまう。
「だって…無理やり私を抱こうとしたのに、今凄く恥ずかしがってるんだもの」
「…ッ…うっせぇな。あんたに惚れたんだから仕方ねぇだろ」
「…でも、私は貴方の女になるなんて言ってないわよ?」
「は?ざけんな、あんたは誰にも渡さねぇ、俺の…」
「じゃあ、万引きとか悪い事してた理由、教えて」
ごんべいは立ち止まり、ロウを真っ直ぐ見据えて言った。
彼は一瞬驚きの表情を見せたが、観念した様に話し出した。
「…一応俺の家は金持ちの部類なんだろうけどな。親は年中喧嘩ばっかしてやがる。…だからあったまきてムシャクシャしてたんだよ」
そう言ったロウの表情は、まだあどけない顔をした高校生であった。
「…そうだったんだ」
自分の居場所を求め、彼なりに苦しんでいたのだろう。
ロウの気持ちが分かり、ごんべいは自分から彼の腕に手を絡ませる。
「じゃあ、お姉さんが一杯甘えさせてあげるねっ」
「はあ?な、何言ってんだ」
恥ずかしそうにそっぽを向くロウだが、まんざら嫌でもなさそうだ。
「嫌ならいいわよ」
「べ、別に嫌じゃねぇ!ほら、行くぞ!」
そう言い放ち、ごんべいの腕を引くロウの頬は、真っ赤に赤く染まっていた。
そんな彼が可愛くて可笑しくて、ごんべいは暫く笑っていた。
出会いは最悪だが、彼に抱かれ感じてしまい、そして惹かれてしまったのは事実だ。
「飯食いに行こうぜ、俺が奢ってやる」
「うん、いいわよ。奢られてあげる」
「ああ、大人しく奢られろ」
そう言ったロウの表情は、とても明るく可愛いものだった。
彼の居場所を作ってあげたい、ごんべいはそう思わずにいられないー。
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